ハロウィンといったら、これしかありません!
ストップモーションアニメの大傑作
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』。
「ハロウィンタウンの"カボチャ大王"ジャックは、
偶然迷いこんだクリスマスタウンの楽しい光景に、
すっかり魅せられる。彼はサリーの心配をよそに、
ハロウィン風クリスマス計画に没頭していくのだが…」
というストーリーもさることながら、
キモかわいいキャラクターが最高!
見た目がスケルトンなパンプキン・キング、
死体から作られた心優しい女性、
偏屈なマッドサイエンティストなど、
みんなグロテスクなんですけど、とにかくかわいい!
幽霊犬なんて、
鼻の先っちょに光るかぼちゃがついていて、
真っ赤なお鼻の代わりに道を照らしてくれるんですよ。
キュンとしてしまいます。
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この素敵なナイトメア(悪夢)を創造したのは、
原案・原作を手がけたティム・バートン。
じつは彼、自分を理解してくれない世の中と
理解してほしい自分とのギャップの中でもがき苦しむ
自分自身の姿ばかりを、作品の中で描いています。
ディズニーのアニメーターとして働いていたときは、
仕事中に机の上に座ったり、
机の下に潜り込ったりという奇行を繰り返し、
さらに無口で人づきあいが苦手で、
同僚たちからは口がきけないと思われていたのだそう。
でもそんな彼だからこそ、
この個性的すぎる世界観を生み出せたと思うのです。
過剰に何かが欠けているのも才能のうち。
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しかし本作の監督は、バートンではなく、
ヘンリー・セリックという人。
彼は『コララインとボタンの魔女』(2009)の監督や、
ウェス・アンダーソン『ライフ・アクアティック』(2004)の
アニメーションパートを手掛けるなど、
業界では一目置かれている天才監督。
バートンは『バッドマン リターンズ』(1992) の
撮影が長引いてしまったため、
信頼できるディズニー時代の盟友に、
大切な物語を託したのだそうです。
妖しくも魅力的なハロウィンタウン、
かわいくて光り輝くクリスマスタウン。
ちょっぴりキュートなホラー風ミュージカルは、
これからの季節にぴったりな1本です。
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『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版)』
Blu-ray 2,381円+税
DVD 1,800円+税
好評発売中
(C)Disney
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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