キノ・イグルーの週末シネマ​ no.65
エリン・ブロコビッチ|可能性は無限大?どん底からの挑のカバー画像

エリン・ブロコビッチ|可能性は無限大?どん底からの挑戦

文:キノ・イグルー 有坂塁

エリン・ブロコビッチ|監督:スティーブン・ソダーバーグ(2000年・アメリカ)

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2018年09月14日作成



長い人生の中で、どうにもならないようなピンチに直面することは、

誰にでも一度はあるはず。僕にもあります。


起こってしまったことはしょうがない。

でもそのときに逃げるのではなく、どんなマインドで立ち向かっていけるのか、

そのアクションひとつで未来は大きく変わります。

やがてその大きな決断は、

自分史の重要な"分岐点"として語り継がれていくのだと思います。


映画『エリン・ブロコビッチ』は、

まさにピンチからの大逆転劇を演じた女性のサクセスストーリーです。

今回のテーマである「どん底からの挑戦」を、

『エリン・ブロコビッチ -どん底からの挑戦-』と副題に入れても

何ら違和感のない本作は、こんな内容となっています。


***


カリフォルニアの小さな町に住むエリンは、

幼い子供を3人も抱えているのに仕事もお金もなく、

しまいには車の衝突事故に遭い怪我までする始末。

雇った弁護士エドは和解金を取れず、借金はかさむ一方。

窮地に追い込まれたエリンは、エドの弁護士事務所に押しかけて居座り、

エドはしぶしぶ彼女を雇い入れる。

不動産関係のファイル整理を任された彼女は、

ある書類に不審を抱いて調査を始め、

大企業が引き起こした周辺地域の水質汚染に気づく…


***


貯金ゼロ、離婚歴2回、3人の子持ち。

弁護士の資格も経験もゼロ。


そんな人が、情熱と正義感だけで苦しむ人たちのために戦い、

巨大企業を相手にどれだけの成功を勝ち取ったか。

詳しい内容は話せませんが、なんとこれ、実話なんです!

本当にビックリ。まさに事実は小説よりも奇なり。

ストーリーの説得力も、何十倍にも増しますよね。


主人公エリンの前のめりな行動を観ていると、

人間その気になれば、どんなことでも叶うのでは?

と心の底から思えてきます。すごく、背中を押される。

何かに悩んでいる人は、いますぐに観てくださいね。


しかも、エリン・ブロコビッチ本人が出演してるシーンまであるんです。

どのシーンかは見てからのお楽しみ!

と言いたいとこですが、そもそも本人の顔がわからないか(笑)

そのシーンとは、エリンが訪れるレストランです。

ウエイトレス役として登場する彼女は、

ジュリア・ロバーツとも会話を交わしますので、

ぜひ注目して観てみてくださいね。


最後にひと言。

ピンチはチャンスです。


************************************************
『エリン・ブロコビッチ』
Blu-ray 2,381円(税別)
DVD 1,410円(税別)
発売中
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

映画選定・執筆

有坂塁
キノ・イグルー 
有坂塁
キノ・イグルーは、2003年に有坂塁が渡辺順也とともに設立した移動映画館。
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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