新年には、名作映画を!
人類史上最高と言っても大袈裟ではない"本物の芸"を、
映画初めとして楽しむなんていかがでしょうか?
「喜劇王」と名高いチャーリー・チャップリン。
当然名前は知っているけど、作品を観たことがないという方、
多いと思います。
ヒューマニズム映画の最高峰『街の灯』、
資本主義を風刺した『モダン・タイムス』、
ヒトラーの独裁専制を痛烈に批判した『独裁者』…
いずれも喜劇と悲劇を融合させた、
チャップリンにしか作れない本物の名作ばかり。
ただ新年の晴れやかな気持ちで観るには、
これらは少々メッセージ性が強いかなと。
そこで『サーカス』です。
じつは本作、チャップリン作品のなかで
最もエンターテイメントに徹した作品で、
初めから終わりまで存分に彼の名人芸が堪能できる、
笑いに特化した1本となっています。
サーカスの回転台の上での警官との追いかけっこや、
鏡の部屋でのドタバタアクション、
さらに動物の檻に閉じ込められたと思ったら、
なんとそこにいたのは本物のライオン(!)だったり。
しかもクライマックスの綱渡りでは、
4匹のサルにしがみつかれながらもスタントを一切使わず
命綱なしの超絶アクションまで見せてくれるのです。
まさに、チャップリンのオンステージ!
かつて本作をキノ・イグルーで上映した際は、
たくさんいた子どもたちも大喜びしていましたので、
ご家族で観るのにもオススメです。
年始に"本物の芸"を楽しむ。
2018年の映画初めは『サーカス』で決まり!ですね。
◆余談
本作は、1929年の第1回アカデミー賞授賞式で、
製作、監督、脚本、主演を務めたチャップリンに、
特別賞が贈られました。
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『サーカス』
DVD 3,500円+税
発売・販売元:KADOKAWA
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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