キノ・イグルーの週末シネマ​ no.281
プリティウーマン|素敵なレディを目指して映画で学ぶテーブルマナのカバー画像

プリティウーマン|素敵なレディを目指して映画で学ぶテーブルマナー

文:キノ・イグルー 有坂塁

プリティウーマン|監督:ゲイリー・マーシャル(1990年・アメリカ)

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2022年11月04日作成



20代半ばにして大人の階段を登りきれていなかった僕に、

テーブルマナーを教えてくれた先輩がいました。

とは言っても、手取り足取りすべてということではなく、

ある言葉によって僕自身が救われたというお話です。


それは、

「難しく考える必要なんてないよ。結局は相手への気遣いや、たしなみだから。」

そんな、さりげない一言でした。

本質を捉えたこの言葉によって、どれだけ心が軽くなったことか。


元来、"大人の常識"的なものが苦手です。

「ルールなんだからしょうがない」なんて言われると、

僕の心はそれを全力で拒否しようとします(笑)

テーブルマナーに関しても同様で、

当初はイヤイヤでしょうがなく、"やらされている感"が強かったのですが、

先ほどの言葉のおかげで、心が解放され、楽になれた。

すると、不思議なことに"学びたい"という気持ちに、

素直にスライドが出来るんですね。


わずかなことですけど、この差は大きい。

きっかけって、本当に大事です。


でも、もしいま同じような悩みを抱えている人がいれば、

僕は真っ先に映画『プリティ・ウーマン』をオススメします。

テーブルマナーを学ぶために、一生懸命努力するジュリア・ロバーツ。

多くの人が共感できるであろうこのシーンを、

ぜひとも、悩める若者に観ていただきたいのです。


その前に、まずは映画の内容からご確認ください。


***


実業家のエドワードは、ふとしたきっかけでヴィヴィアンという娼婦と出会う。

"ウォール街の狼"として知られる仕事一筋のエドワードにとって、

無邪気なヴィヴィアンとの出会いは新鮮だった。

彼女にとっても、彼の住む世界は見たことのない眩しいものだった。

2人は、一週間だけのパートナーとして契約を結び、

一緒に暮らしはじめるが…


***


"現代のシンデレラストーリー"と称えられた本作。

みなさんはご覧になったことあるでしょうか?


記憶に残る場面、心が浮き立つ音楽など、見どころはたくさんありますが、

とりわけ印象に残るのがテーブルマナーについてのシーンです。

リチャード・ギア演じるエドワードのビジネス・ディナーに

同席することになった娼婦のヴィヴィアンは、

テーブルマナーなど知らなかったものの、

彼に恥を欠かせたくないからと、こっそりホテルのマネージャーに頼んで、

テーブルマナーを教わります。


背筋や肘の位置、カトラリーの順番、ディナーナプキンの使い方。

「もし緊張したら、フォークの歯を数えなさい。

4本ならディナーフォーク。3本ならサラダフォークです。」

そんなありがたい情報まで、彼女は教わります。


しかし。

いざ本番を迎えてみると、教えられた通りに料理は出てこないのです。


「そんなとき、あなたならどうする?」

まるで観客自身に問いかけられているかのようなシチュエーション。

素敵すぎる展開が待っているので、どうぞお楽しみに。

型にハマったマニュアルの向こうにある"ひとつ先のマナー"。


そう。

やっぱり僕の先輩が言ったように、

マナーとは「相手への気遣いやたしなみ」なのです。


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『プリティウーマン』
ディズニープラスで配信中
©Touchstone Pictures.©Buena Vista Home Entertainment, Inc.

映画選定・執筆

有坂塁
キノ・イグルー 
有坂塁
キノ・イグルーは、2003年に有坂塁が渡辺順也とともに設立した移動映画館。
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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