純粋なアメリカ的アートフォームとして、

ハリウッドの黄金期を支えた＂西部劇＂と＂ミュージカル映画＂。

そんな2大ジャンルが静かにすたれていったのは、

20世紀の中頃、60年代の後半ぐらいと言われています。


僕が映画に目覚めた90年代半ばともなると、

数年に1本作られるかどうかという希少な存在に。

ミニシアター全盛期の中、

これらのジャンルは過去の遺物のような扱いを受けていたように思います。


しかし気が付けば、＂ミュージカル映画＂は人気ジャンルのひとつに。

パッと思いつくだけでも、『ラ・ラ・ランド』、『グレイテスト・ショーマン』、

『レ・ミゼラブル』、実写版『美女と野獣』などがありますし、

スティーヴン・スピルバーグの手によってリメイクされた

『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月に公開予定です。


世の中も大きく変わりました。

今や、学校の授業ではダンスが必修化され、

TikTokやYouTubeなどの影響から

「スマホ・ネイティブは、ダンス・ネイティブ」とまで言われるほど。

ダンスは身近な存在になったのです。


そんなお子さんや知り合いをお持ちの皆さんに、

ぜひ観ていただきたいのが『ザッツ・エンタテインメント』という映画です。

こちらは、ミュージカルの殿堂・MGMが誇る傑作ミュージカルの名場面を編集した、

ミュージカル映画のアンソロジー。

要は、ダンスシーンのオンパレードなわけです。


みなさんも耳にしたことがある、

こんな作品、あんなスターも登場する充実の内容となっています！


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ハリウッド映画がトーキーに移行して間もない

1929年の『ブロードウェイ・メロディ』を皮切りに、

MGMミュージカル映画の名場面の数々を往年の人気スターたちが案内役として紹介。

ミュージカル映画黎明期の貴重な作品から、

『オズの魔法使い』など不朽の名作まで時代に沿って構成し、

ジーン・ケリーやフレッド・アステアら伝説的ミュージカルスターのダンスシーンを

複数の作品からたっぷり堪能できる。


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華麗なダンスやステップに加え、絢爛豪華なセット、膨大な数のエキストラ。

いまではとても作り得ない＂贅の極み＂のような映像を、

いいとこ取りでお楽しみいただけるのが、

『ザッツ・エンタテインメント』という作品です。


ナビゲーターは、MGMミュージカルに縁の深い11人のスター。

中でも、ミュージカル黄金期を象徴する

フレッド・アステアとジーン・ケリーの2人は大注目。

名前は聞いたことがある！という方も多いのではないでしょうか。

彼らはそれぞれの主演映画で、煌めく才能と、

アイディアあふれる素晴らしいダンスシーンを数多く見せてくれています。


「エレガント」なフレッド・アステア。

彼のダンスは芸術そのもの。長い手足に優雅な身のこなし。

そしてどんなパートナーでも、相手の魅力を引き出し、完璧に踊り上げます。

時には、帽子掛けとだって！


「パワフル」なジーン・ケリー。

アステアとは対象的に、彼のダンスはアクロバティックでパワフル。

全身からエネルギーが放出されているかのような、弾けるダンスで見る者を魅了します。


そんな対照的な個性を持つ、2人のミュージカルスター。

本編では、アステアがケリーの、ケリーがアステアの…

それぞれのフィルモグラフィーのプレゼンターとなるなど、

スターの変わらぬ友情や情熱を見ることもでき、心躍ります。


MGMの創立50周年を記念して作られた、ミュージカル映画のアンソロジー。

至高の132分。

本作を観ることで、往年のミュージカル映画への愛が詰まった

『ラ・ラ・ランド』も10倍楽しくなること間違いなしです。

このシーンはもしかして！なんて楽しむことが出来ますよ。


いっしょに歌って。踊りたくなる。

ぜひ、お家ダンスの参考にもしてみてくださいね。


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『ザッツ・エンタテインメント』
DVD　1,572円（税込）
デジタル配信中
発売元：ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント
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