1ヶ月半ほどのステイホームを経験し、
あらためて、「そうぞうりょく」の大切さが身に染みたのは、
僕だけでないはず。
想像力=現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。
創造力=新しいものをつくりだす能力。
2つの「そうぞうりょく」は、
これまでの生活でもアクセント的な意味で不可欠でしたが、
今後、社会も経済も生活も、
すべてに新しい価値が求められるwithコロナの時代では、
より全面的にフィーチャーされるような気がしています。
大量生産・大量消費は、一区切り。
僕たちのワーク&ライフスタイルは、
新しい感覚を総動員するクリエイティブなものへ!
つまり楽しい方へ!
心に従って、行動を起こすこと。
未来はいつも面白い!と信じ、思いをめぐらせること。
各々が2つの「そうぞうりょく」を駆使して、
新しい日常をクリエイトしていくことになるはずです。
自分にはちょっと難しいかも、、、
ともし思っている方がいらっしゃったら、
ぜひ映画 『LIFE!/ライフ』 を観てください。
主人公ウォルターの想像を絶する旅を追体験すれば、
きっとあなたも覚醒すること間違いなし、です。
1つ1つの出来事が宝物のような作品は、
このようなストーリーとなっています。
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地下鉄に乗って雑誌「LIFE」の写真管理部に通勤しているウォルターは、
何ひとつ変わりばえのない日々を繰り返している。
彼の唯一の趣味は、虚しい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。
ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る
大切な写真のネガがないことに気づいた彼は、
一大決心をしてカメラマンを探す旅に出発する。
そのありえないほど波瀾万丈の冒険の道のりは、
彼の人生を一変させていくのだった…
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この映画を鑑賞したすべての人が絶賛しているポイントが、
アイスランドのロケーションです。
大平原。港町。火山の噴火。
アイスランドのプロモーション映像のごとく、
風光明媚なランドスケープが存分に楽しめるのですが、
そこだけ浮くことなく、物語にもきちんと溶け合っているところが、
とにかく素晴らしいんです。
(アイスランドに行きたくなった!と言う人が多い理由はここだと思う)
空想世界を抜け出し、極寒の海に飛び込み、
荒々しい大地を駆け、過酷な山を越えるウォルターの姿は、
息をのむほどの驚きと勇気を、ぼくたちに与えてくれます。
そして、そんなハードな旅の当事者が、
内気で妄想癖の強い45歳、というところが、
たまらなくいいんですよね。
自信のない人でも大丈夫だよ、
というベン・スティラーの熱いメッセージを感じます。
「世界を見ること、危険なものを見ること、
壁の向こうを見ること、近くに引き寄せること、お互いを知ること、
感じること、それが人生の目的だ」
LIFE誌の美しい社訓には、本作のすべてが詰まっています。
鉄は熱いうちに打て。
この言葉に心が動いた方は、早速、今週末にご覧になってみてください。
ウォルターの"運命"を受け入れる力は、
コロナ禍を生きるぼくたちに、大きな示唆を与えてくれます。
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『LIFE!/ライフ (ベストヒット)』
DVD 1,419円+税
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
©2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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