「続けるのが得意ですよね」とよく言われます。
自分ではあまり意識していないのですが、
朝だけとっても、これだけのことをしているのだから、
きっと得意なのでしょう。
僭越ながら、3つ紹介させてください。
① 井の頭公園をランニング
2011年4月から10年間、続けています。
長く続けられるように、ランニング時間は30分、雨天時はおやすみ、
というルールを設けました。無理のないように。
② ねおきシネマ
目覚めた瞬間に思い付いた映画を、毎朝Instagramにアップ。
意識の中から消滅していた映画が"思い出せる"楽しさと、
無意識の偉大さを再確認。毎日、朝を迎えるのが楽しいです。
1550日、連続更新。
③ 本日の気になる動画
YouTubeで見つけたおもしろ動画を、ホームページにアップ。
音楽、CM、スポーツ、ドキュメンタリーなど、
その日のフィーリングで動画を選ぶため、作品を通し、
心の状況を理解できることが、とても新鮮です。
2223日、連続更新。
これらのルーティーンを続けられているのは、
ひとえにサッカーのおかげだと考えています。
リフティングを1000回やるにも、人より早く走るためにも、
やれることと言ったらコツコツと練習するのみ。
上手くなるためには、"継続"しか方法がなく、
その感覚が染み付いているからこそ、
自然とルーティーン化したのだと思います。
とは言っても、個人的には好きなことや楽しいことでないと続けることができないし、
②と③に関して言えば、オンラインで発信しているからこそ
継続できているとも言えます。(企画にしてしまったから)
つまり、やり方は、人それぞれです。
今日紹介する『遠い空の向こうに』のホーマーの場合、
自分でロケットを作って飛ばしたい!と思った時点で、
仲の良い友人などを巻き込んで、プロジェクトをスタートさせました。
それが彼のやり方。
そんなときめき100%から始まったチームの物語は、
どのように展開していくのか。
これは、胸に秘めた夢がありながら勇気が出ない人など、
多くの人に観てもらいたい希望の物語です。
***
米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。
ここに生まれた男は誰もが将来炭坑夫になると約束されたこの町で、
高校生ホーマーは自分の将来に不安を感じていた。
そんな1957年10月4日。
ホーマーは星空を美しい軌跡を描いて飛んでいく
ソ連の人工衛星スプートニクを見る。
宇宙の夢に魅せられたホーマーは悪友たちと「ロケット・ボーイズ」を結成、
ロケット製作に夢中になるが、父はそんなホーマーを理解できず、
2人は衝突する…
***
小さい筒のロケットがまっすぐ高く飛んで行くだけで、
どうしてこうも感動するのでしょう。
いろんな人の想いがつまってるから?気持ちが開放されるから?
この映画で描かれるのは、そんな純粋な心です。
夢を見つけて、実現するためには、あきらめない気持ちがどれだけ大切か。
寝食を忘れるくらい夢中になれることに出会い、
誰に何と言われたって、ひたむきに追求し続ける。
夢を持って努力し続ける人って、本当に輝かしいです。
それを支える周りの人たちも。
何かを続けることが苦手な人でも、この映画さえ観ておけば、
何かを始めたくなるはずだし、間違いなく背中を押されると思います。
というのも、驚くなかれ!
じつは本作の物語って、
実際にNASAのロケットエンジニアになったホーマー・ヒッカムの実話なのです!
すごくないですか!
あの少年がNASAに!って、こんな夢のある話ってあるでしょうか。
ちなみに、原題の「October Sky」とは、
世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた
1957年【10月の空】のこと。
そしてその「October Sky」はアナグラムにもなっていて、
言葉を入れ替えると、原作の題名「Rocket Boys」になるのです!
もう、いろいろと素敵すぎます。
重要な役どころであるホーマーを演じたのは、
のちに『ブロークバック・マウンテン』で
アカデミー賞にもノミネートされることになる、演技派ジェイク・ギレンホール。
彼の記念すべき初主演作というところも、本作の純度を高めている気がします。
継続した人だけが見える特別な景色とは?
ぜひこの週末、あなたの目で確認してみてください。
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『遠い空の向こうに』
Blu-ray 2,075円(税込)
DVD 1,572円(税込)
Blu-ray&DVD 発売中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
※2021年5月の情報です。
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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