12月31日って、不思議です。
一年の最後の特別な末日。
ほんとうは他の364日と変わらないはずなのに、
その日だけなぜか心持ちが違います。
誰もが一年を振り返っては、安心した気持ちになっている。
「良いお年を」と言っては、近くの人のことを想う。
いつもと変わらない一日なはずなのに。
そんな特別な一日を、オールスターキャストを使って、
これ以上ないぐらいにロマンティックに描いた作品が、
『ニューイヤーズ・イブ』です。
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一年で最も煌びやかになる街、大晦日のニューヨーク。
人々の頭の中は、今宵の年越しのカウントダウンを、
誰とどこで迎えるかでいっぱいだ。
カウントダウンイベントを仕切るクレアは
責任に対するプレッシャーで押し潰されそうになり、
シェフのローラは自分を捨てたロックスターと再会、
キムは夜中に出かけようとする娘に不安を抱き、
イングリッドは25年勤めた会社を辞め、
看護師のエイミーは重病の男性に寄り添っていた。
やがてバラバラだったはずの彼女たちの人生が、
新年を前に交錯しはじめ…
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ニューイヤーズ・イブに起こる奇跡に、心踊る一作。
新年を迎えるころには全員がハッピーエンドを迎えるという
一年を締めくくるのにぴったりな物語。
しかもクライマックスシーンは、
実際におこなわれたタイムズスクエアのカウントダウンで
撮影されているのです。
まさにニューイヤーズ・イブの"生きた空気"が、
この映画にはギュッと詰めこまれています。
監督は、名作『プリティ・ウーマン』(1990) の
ゲイリー・マーシャル。
アン・ハサウェイ出演のシンデレラストーリー
『プリティ・プリンセス』(2001)も彼の仕事です。
ということで、
2017年の映画納めは『ニューイヤーズ・イブ』で。
みなさん、良いお年を。
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『ニューイヤーズ・イブ』
Blu-ray 2,381円+税
DVD 1,429円+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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