すみません。
いまさら気がついたんですが、サプライズ映画を言葉で紹介するって
意外に難しいかもしれません。
主人公がどんな状況で、どういったサプライズを受けたか。
それを説明した時点で、ある程度のネタバレになってしまう。
んーどうしよう…困ったなあ。
ぐるぐる…
よし。
決めました。
さわりの小さなネタバレは書いてしまいます。
もちろん予備知識なしで観た方が、その意外性も含めて楽しめるのですが、
今回書こうと思う部分はそこだけ切り取ってもロマンティックすぎて、
本作に興味がなかった人でも、きっと観たくなるはずだから。
でも。
内容を知りたくない方は、この先は絶対に読まないでくださいね 笑
***
ニューヨークで小さな絵本の店を経営するキャスリーンは、
恋人に内緒でインターネットで知り合った男性とメールのやり取りをしていた。
互いに顔も名前も知らないが、
キャスリーンは彼とのやり取りにいつしか心のときめきを感じるようになる。
そんな中、キャスリーンの店の近くに
大手書店のチェーン店「フォックス・ブック」の進出が決まり、
自身の店は経営危機を迎える。
たまたま顔見知りとなったフォックス・ブックの経営者ジョーとキャスリーンは、
会うたびにお互いを罵る関係となり…
***
結論から書いてしまうと、ライバル店の経営者のジョーこそが、
彼女の恋するメール相手だったのです。
彼はあることがきっかけで、先にメール相手がキャスリーンだと知ることになるのですが、
自分の正体をなかなか打ち明けられないまま、時は進みます。
何も知らない彼女は、ジョーを言葉で攻撃したあとは決まって後悔し、
メールで弱音を吐きます。
本音を言い合える関係に、ますます心惹かれていくキャスリーン。
そしてジョーは、偶然を装い、少しずつ彼女の心へ近づいていきます。
次第に打ち解けていくふたり。
ここの演出がとにかく素晴らしくて、
表面上は架空の男性について話していながらも、
実際はお互いの好みや理想、
さらにお互いのこれからについての話をしているんですよね。
もうね、ロマンティックすぎて、胸がキュンキュンします。
その結果、ふたりがどうなるかは本編を観てからのお楽しみです。
『めぐり逢えたら』(1993) でも共演し、
クリスマスイヴに奇跡のハッピーエンドを迎えた
メグ・ライアン&トム・ハンクスの恋の行方やいかに。
ちなみに本作もクリスマスシーズンのお話なので、
ニューヨークの街並みやお店のディスプレイなど、
視覚的にも楽しめる、お得な一作となっています。
鈴の音が鳴るこの季節に、ぜひ観てくださいね。
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『ユー・ガット・メール』
Blu-ray 2,381円+税
DVD特別版 1,429円+税
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
(C)1998 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
映画選定・執筆
キノ・イグルー
有坂塁
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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