名物店主のお買い物日記 no.203
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丁寧に作られたものはおいしい。奥深き「油」の話 ―フードオーケストラ 大植亜希子さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。今回は、いつも何げなく選んで、買っている「油」のお話。大植さんが、新たな魅力について語ってくれました。

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2025年05月04日作成
大植亜希子
フードオーケストラ 代表
大植亜希子
大阪在住。オーストラリアやオランダでデザインを学び、2012年に夫とプロダクトレーベル「Oy(オイ)」を立ち上げる。出産を機に「食とくらし」について学び始め、2021年に“毎日のおいしいを奏でる”を軸にしたオンラインストア「FOOD ORCHESTRA(フードオーケストラ)」をオープン。
丁寧に作られたものはおいしい。奥深き「油」の話 ―フードオーケストラ 大植亜希子さん
丁寧に作られたものはおいしい。奥深き「油」の話 ―フードオーケストラ 大植亜希子さん
スーパーや自然食品店では、たくさんの種類の油がならんでいます。油の種類や製法も色々。情報が溢れる中、どれを選ぼうか本当に悩みます。

少し前に、フードオーケストラに料理家さんをお呼びして基本の調味料についての教室を開催しました。その中で特に印象深かったのが「油」が調味料であり味覚だというお話。

よくよく考えると油を使うことでコクや風味に影響したり、素材のうまみを閉じ込めたり油の役割は調理に大きく影響しているではないか!なるほど、調味料と言われるとしっくりくる。
丁寧に作られたものはおいしい。奥深き「油」の話 ―フードオーケストラ 大植亜希子さん
この教室で話を聞き、調理の実践をする中で使いたい!と思ったのが「太白胡麻油」でした。よく見る茶色っぽい胡麻油は、焙煎することで香りを出した油で、食欲をそそる風味が特徴。それに比べ、太白胡麻油は色は透明に近く香りもほぼ無い焙煎前の胡麻を低温で圧搾して作られたもの。酸化しにくい油と言われています。香りは控えめ、あっさりしてクセがなく、毎日使う油としてまさにもってこいの油なんです。

太白胡麻油で蓮根やナスなどを素揚げし、醤油を絡めると本当においしい。油のうまみと醤油の香ばしさが素材をもっとおいしくさせます。
丁寧に作られたものはおいしい。奥深き「油」の話 ―フードオーケストラ 大植亜希子さん
太白胡麻油で作るねぎ油と卵のチャーハンも最近のお気に入り料理。味付けはねぎ油と塩胡椒のみ。もちろんお菓子作りにも使えます。「油」なので、摂りすぎには十分に気をつけたい。だけど油がないとどうも物足りない。

料理教室を開催してからは、この太白胡麻油が我が家の定番に。そして、これは商品ラインナップに欲しい!と、つい最近キナリノモールでの販売もスタートしました。

注意点は、劣化や酸化の原因となる「光・熱・酸素」に気をつけて、なるべく短い期間で使える量の油を選ぶこと。

溶剤を使わない圧搾法は少量しか取れず、時間もかかる製法です。それゆえ、価格もそれ相当で決して安くはない。油に限らず、丁寧に作られた調味料や野菜は、味が決まりやすく、たくさんの調味料が必要ない。毎日使うからこそ、自分好みの調味料を選んで料理と食事を楽しみたいと日々感じています。

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