ベビーギフト。
この幸せいっぱいの贈り物のお店をはじめてもうすぐ9年。この間に周囲で何人もの赤ちゃんが生まれ、その誕生をメロメロになってお祝いしてきました。

そんな赤ちゃんへの贈り物。毎年この時期のお祝いを選ぶ際に、真っ先に思い浮かぶアイテムがあるのです。それが、MyuM（ミューム）の「お野菜と果物のラトル」。フランスの庭園からやってきたかぎ針編みのお野菜たちは、振るとカラカラと音が鳴るおもちゃ。赤ちゃん期はラトル（ガラガラ）として、大きくなったらお野菜の名前を覚える食育ツールとして楽しめます。春をまちわびるワクワク感とお野菜たちから感じる生命力が重なるからなのか、お店でも毎年春先から贈り物に選ばれることがぐっと増えるアイテムです。

にんじん、ラディッシュ、ビーツ、なす、さくらんぼ……。まん丸とした目が特徴的なお野菜たちは、現在13種類。さらに、ビートルズの曲を奏でる存在感たっぷりのいちごやりんごのオルゴールも。

手仕事のお野菜たちは、どれも本物のお野菜のように不揃いで、土感というか、大地の温かみのようなものを感じます。また、土に還る素材のみで出来ているというところもお野菜そっくり。素材はオーガニックコットン100%なので、赤ちゃん期から安心して遊んでもらえます。

バナナは皮がむけるし、グリーンピースの親子はお母さんの中から豆の子どもたち（本物の豆のように不揃い）が出てくるというちょっとしたサプライズも。

そしていつもびっくりされるのが、ポロねぎ。ポロねぎのおもちゃなんて、なかなかないですよね。さすが食の都フランス。食いしん坊の方への出産祝いにはポロねぎを入れると喜ばれる度150%（大田調べ）です（笑）。

ラトルとして使えるようになるまでは、カミカミとして。赤ちゃん各々に好きなカミカミポイントがあるようで、葉っぱ派、ボディ派、根っこ派とさまざま。1歳を過ぎカミカミブームが終わった友人の姪っ子ちゃんは、最近はもっぱら振り回したり投げ飛ばしたりして思いっきり楽しんでくれていました。

赤ちゃんへはもちろん、「お部屋に飾って癒しアイテムにする」と大人からの人気も高いです。毎回贈る相手のお顔を思い浮かべながら、好きそうなお野菜を詰め合わせたり、旬のお野菜を組み合わせたり、色でまとめたりして選んでいます。

箱を開けた瞬間にお野菜たちと目が合うみたいで、「うわあー！なにこの子たちー♪」と、お野菜の表情と同じように目をまん丸にして喜んでくれるリアクションを毎回楽しませてもらっています。

MyuMは、2013年にフランスでFaustine Durandにより立ち上げられました。

創始者のFaustine Durandは、フランスの国立美術学校で学んだのち、東京への留学中にかぎ針編みでお野菜を作り始めました。最初は趣味でしたが、その後フランスに戻りパリの伝説的コンセプトストア・coletteでの取扱いが始まったことで彼女のコレクションが本格的にスタート。

かぎ針編みは人の手でしかできない手法で、にんじん1本をつくるのに2時間かかるそうです。お野菜たちの種類が増えるにつれ、最初は3人だった職人さんも30人以上となり、今では女性職人によるチームで世界中の子どもたちのためにたくさんのお野菜や果物を生み出しています。

生まれた時からお野菜たちと楽しく遊んで、お野菜を大好きになってほしい。そして、均一にカットされたお野菜だけでなく、お野菜本来の姿を知ってほしい。彼女たちは、Toy Farmer（おもちゃ農家）として世界中の赤ちゃんたちにお野菜と過ごすとっておきの時間を届けています。

ベビーギフト選びって、悩みませんか？

赤ちゃんにとって初めて触れるもの、出会うもの。そんな大切な贈り物、選ぶこちらもなんだか背筋が伸びる思いに。私も毎回、お客さまと同じように真剣に悩みつつ、日々のギフト選びとはひと味違ったワクワク感も楽しんでおります。

そもそも何を贈ったら喜ばれるの？今使えるものがいいの？それとも1年後？素材は？ママの好みには合う？

今回は、いつも美味しいものを教えてくれる方への贈り物。
やっぱりポロねぎは欠かせないかな。春生まれだから、さくらんぼも入れよう。マッシュルームのちょっと毒っ気のある感じも絶対お好きだよな〜！

箱を開ける瞬間の相手のお顔を想像して、渡す日を指折り数えています。