名物店主のお買い物日記 no.232
あの映画で見つけた、記憶に残る重箱の話 ―hushykke 羽戸正美さのカバー画像

あの映画で見つけた、記憶に残る重箱の話 ―hushykke 羽戸正美さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。今回は、ハシュケのロングセラーである重箱と、羽戸さんの思い出を語っていただきました。

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2025年11月23日作成
羽戸正美
hushykke 店主
羽戸正美
京都在住。グラフィックデザイン事務所勤務後、結婚・出産を経て、2010年に北欧雑貨のお店ハシュケを立ち上げる。2016年にキナリノモール店をオープン。仕入れからショップづくり全般に携わる。猫とビールと岩盤浴に癒されている。
あの映画で見つけた、記憶に残る重箱の話 ―hushykke 羽戸正美さん
あの映画で見つけた、記憶に残る重箱の話 ―hushykke 羽戸正美さん
重箱は、お正月に使う「特別なもの」──そんな重箱のイメージが変わったのは、約15年ほど前のこと。
夫の両親と一緒に家族で海辺の公園へ出かけたとき、義母が朝早くから作って持ってきてくれたのが、重箱のお弁当でした。

「重箱って、お正月だけでなく、こんな風に自由に使っていいんだ」と思いながら蓋を開けると、唐揚げや卵焼き、おにぎりなど、色とりどりの家庭料理に、子供たちも「わあっ」と声をあげて喜んでいました。
お正月でもない普段のお出かけが、急にハレの日になったような気がして、「私もこんな風に、普段から重箱を使ってみたい」と憧れたのを、今でも覚えています。

ある日見た映画『めがね』で、お花見のお弁当として重箱がさりげなく使われていました。みんなでお弁当を食べながら穏やかな時間を分かち合うシーンに、義母が作ってくれたお弁当を思い出して、心がじんわりとあたたかくなりました。
その映画で使われていたのが、松屋漆器店さんの木製重箱。気取らずそっと傍に寄り添ってくれるようなかたちで、普段使いをしたいと思っていた私にとって、まさに理想的でした。
あの映画で見つけた、記憶に残る重箱の話 ―hushykke 羽戸正美さん
そうして松屋漆器店さんの重箱をお店でも扱わせていただくことになったのですが、和洋中どんな料理にも合わせやすいように、そしてより普段使いがしやすいようにと、内側が朱色の定番品ではなく、木の風合いが感じられるクリア塗装のものを別注することにしました。

今では松屋漆器店さんでも定番として作られていますが、自分の思いが形となり、今なおハシュケのロングセラーになっているのはうれしいことだなと思います。

何気ない日を、少し特別にしてくれる重箱。
家族みんなで重箱のお弁当を囲んだあの日は、今思えば、あのときにしか味わえない「特別な日」だったように思います。
重箱はもっと自由に楽しんでいい。それを義母や映画から教わったのでした。

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