ラボラトリオ 店主
井藤万紀子
2009年、長野県松本市に移住後、衣食住で好きなものを集めたショップ&カフェ「ラボラトリオ」を、2018年には松本の信毎メディアガーデン内に「MARKT(マルクト)」をオープンする。「食のクラフト」をテーマに、小さな生産者さんの作るおいしいもの、ナチュールワイン、食まわりの道具などを販売しています。おいしいものに出会えることにワクワクして旅先で市場や道の駅に立ち寄るのが大好きです。
「紙博」に行ってきました。
東京や京都でイベントがあるのは知っていましたが、今まで行けずじまい。どんなイベントなんだろう、と気になっていました。今回は地元の松本であるというので、いそいそと出かけました。
会場に入ると、ポストカード、ラッピングペーパー、荷札や封筒、クラシックな文房具、マステ、シール、etc.,etc.がホール中を埋め尽くしています。これだけたくさんのものを一度に見ることができて、購入することもできるなんて、紙モノ好きにはたまらない!
正直「入場料を支払う紙のイベントって……??」と思っていました。でも、あちこちの店を渡り歩かなくても一度に出会えて、ふだんはなかなか直接見ることのできない作家さんのものにも出会えたりするのなら、充分ペイされますよね、と納得しました。
駆け足で会場を回って、ワクワクしながら気になるものをピックアップ。
そのうちのひとつがKNOOPWORKSの「MONTHLY PLANNER」というシンプルなスケジュールノートです。カレンダーのように月々の日にちと曜日が印刷されていないので、自分でカスタマイズして使います。仕事の予定表にしてもいいし、その日の出来事を1行にして1ヶ月の日記のように使っても楽しそう。
カレンダーは毎年愛用しているHUTTE PAPERWORKSの「ボタニカルカレンダー」。こちらは活版印刷の花の絵が美しいので壁にかけて日にちの確認用に。「MONTHLY PLANNER」には予定を書き込んで、新しい年を始めようと思っています。
東京や京都でイベントがあるのは知っていましたが、今まで行けずじまい。どんなイベントなんだろう、と気になっていました。今回は地元の松本であるというので、いそいそと出かけました。
会場に入ると、ポストカード、ラッピングペーパー、荷札や封筒、クラシックな文房具、マステ、シール、etc.,etc.がホール中を埋め尽くしています。これだけたくさんのものを一度に見ることができて、購入することもできるなんて、紙モノ好きにはたまらない!
正直「入場料を支払う紙のイベントって……??」と思っていました。でも、あちこちの店を渡り歩かなくても一度に出会えて、ふだんはなかなか直接見ることのできない作家さんのものにも出会えたりするのなら、充分ペイされますよね、と納得しました。
駆け足で会場を回って、ワクワクしながら気になるものをピックアップ。
そのうちのひとつがKNOOPWORKSの「MONTHLY PLANNER」というシンプルなスケジュールノートです。カレンダーのように月々の日にちと曜日が印刷されていないので、自分でカスタマイズして使います。仕事の予定表にしてもいいし、その日の出来事を1行にして1ヶ月の日記のように使っても楽しそう。
カレンダーは毎年愛用しているHUTTE PAPERWORKSの「ボタニカルカレンダー」。こちらは活版印刷の花の絵が美しいので壁にかけて日にちの確認用に。「MONTHLY PLANNER」には予定を書き込んで、新しい年を始めようと思っています。
おいしい紅茶を気に入ったカップで飲んだり、作ったお料理をどの器に盛り付けようかと悩んだり、部屋に置くスツールをひとつ選んだり、日常の暮らしを彩る道具は大切です。
紙モノ=文房具も道具なのですが、生活を形づくるというより、自分の「行動」を彩ってくれる道具なのかな、と思います。カレンダーや手帳でその日の予定を確認する。メッセージを伝えるために付箋やカードを選ぶ。そのときの気分でスタンプを押す。SNSのメッセージじゃなくて、カードを送る。
そんな風に、自分の行動をちょっと楽しんで形にしてみる、その場で消えていってしまう行動を形にして残してくれる道具。
SNS全盛の時代になって「紙の手紙なんて誰も書かなくなるのかな」なんて不安に思っていましたが、あえてカードや便箋で手紙を送るのが好きな人たちはどの世代にもいて、形にならない言葉をモノに託す、というのはやっぱりいいなと思います。
紙博の人気ぶりを見ていても、自分のメッセージをデジタルではなく、好きなものを通して伝えたい、こういうの大好き、という人がたくさんいるのだなと再発見してうれしくなりました。
なくてもいいけど(それがなくても日常生活は送れるけれど)、スケジュールノート、手帳に貼った付箋、壁に貼り付けたカードとマステ、それが好きなモノなら、一日の始まりに自分の背中を押してくれる。ささやかだけれど自分への応援があちこちにちりばめられていると「今日もいい日になるな」って思える。小さくて薄い紙ものには、そんな力があるのだなと思います。
紙モノ=文房具も道具なのですが、生活を形づくるというより、自分の「行動」を彩ってくれる道具なのかな、と思います。カレンダーや手帳でその日の予定を確認する。メッセージを伝えるために付箋やカードを選ぶ。そのときの気分でスタンプを押す。SNSのメッセージじゃなくて、カードを送る。
そんな風に、自分の行動をちょっと楽しんで形にしてみる、その場で消えていってしまう行動を形にして残してくれる道具。
SNS全盛の時代になって「紙の手紙なんて誰も書かなくなるのかな」なんて不安に思っていましたが、あえてカードや便箋で手紙を送るのが好きな人たちはどの世代にもいて、形にならない言葉をモノに託す、というのはやっぱりいいなと思います。
紙博の人気ぶりを見ていても、自分のメッセージをデジタルではなく、好きなものを通して伝えたい、こういうの大好き、という人がたくさんいるのだなと再発見してうれしくなりました。
なくてもいいけど(それがなくても日常生活は送れるけれど)、スケジュールノート、手帳に貼った付箋、壁に貼り付けたカードとマステ、それが好きなモノなら、一日の始まりに自分の背中を押してくれる。ささやかだけれど自分への応援があちこちにちりばめられていると「今日もいい日になるな」って思える。小さくて薄い紙ものには、そんな力があるのだなと思います。