名物店主のお買い物日記 no.72
“嫌われない者”同士のパンとプレートの話 ―わざわざ 平田はる香さのカバー画像

“嫌われない者”同士のパンとプレートの話 ―わざわざ 平田はる香さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。「嫌われない」ことって、人間関係ではなかなか難しいですよね。でも、「モノ」でならあるのかもしれない。今回は、平田さんのそんな問いから始まる「嫌われないモノ」のお話です。

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2022年10月17日作成
平田はる香
わざわざ
平田はる香
1976年東京生まれ静岡育ち、長野県在住。20代はクラブDJとWEBデザイナーをしながら生きながらえる。長野に移住後、パン焼きにハマり、趣味の日用品収集を掛け合わせ、2009年に「パンと日用品の店 わざわざ」を一人で開業する。2018年にnoteで書いた『山の上のパン屋に人が集まるわけ』をきっかけに、特徴的な経営が広く知られた。2019年に長野県東御市の芸術むら公園内に2店舗目「問tou」を開店。ものを選ぶまでの執着心はあるが、変わることも手放すことも厭いません。
“嫌われない者”同士のパンとプレートの話 ―わざわざ 平田はる香さん
“嫌われない者”同士のパンとプレートの話 ―わざわざ 平田はる香さん
「嫌う人はいないもの」などあるのか?

嫌われない人がいたとしたら、それはかなり珍しいことだと思います。人間と人間の相性は千差万別で、あの人がよいと言った人でも自分は好きではないということもありますし、感じ方は人それぞれですよね。すべての人に嫌われないようにしていたとしたら、もしかしたら当たり障りのない印象のない人になってしまい、むしろ誰にも好かれない人になってしまうかもしれません。

ですが、「人」でなければ、世の中には嫌われない「もの」があります。私はパンと日用品のお店わざわざを営んでいますが、パンを選んだ理由のひとつに「嫌いだという人を聞いたことがない」ということがありました。

パンを食べられない人はいるけれども、納豆やピーマンのように嫌いだと言う人を聞いたことがない。近くに店舗ができて反対運動したという話も聞いたことがない。嫌われないものはあるなと思ったんです。
“嫌われない者”同士のパンとプレートの話 ―わざわざ 平田はる香さん
そして、ハサミポーセリンの器が、器の中でのそのポジションだと思ったんです。万能かつ和にも洋にも如何様にも合わせてくるその協調性、「こういうの嫌いなんだよね」という激しい感情が湧きにくい順応性、決して無個性ではないのに、何にでも合う感がすごい器です。

サイズや色も可変性があり、スタッキングでき便利です。生活に合わせて選べることも好かれる理由かもしれません。「器に興味が出てきたけれど何を買って良いかわからない」という人も、「和食器を集めてきて洋食器も少し良いなと思ったけど、今までの器と合うかしら?」という人も受け入れます。その逆も然り。万能具合がすごい……。

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