名物店主のお買い物日記 no.214
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さのカバー画像

佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。grafのロングセラーチェアについて、今回も服部さんが当時を振り返りながら、熱い思いを語ってくれました。

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2025年07月20日作成
服部滋樹
graf代表
服部滋樹
クリエイティブディレクター、デザイナー、京都芸術大学教授を務める。建築、インテリア、プロダクトに関わるデザインや、ブランディングなどを手掛け、リサーチからコンセプトワーク、デザイン、設計、プログラムなど持続可能な形態を生み出す。地域や社会基盤もその領域として捉え、仕組みの再構成と豊かな関係性を生み出すコミュニケーションを物づくりからデザインを行う。
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん
皆さん、こんにちはー。しかし困ったことに、暑い暑い。夏が長くなりましたね。
ちょうど良い季節っていつになるんでしょう?とお家の中からお外を眺めるばかりです。

今回はまたまた古いgrafオリジナル商品で、2001年に世に出た「PlanktonChair」についてご紹介です(あのころはこんなに暑かったか?と、またも振り返りながら思いますが……)。

今でこそ全国で目にすることが増えうれしく思っていますが、今回は開発費も潤沢に用意できなかった時代の話です。
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん
当時のgrafでは、設計の依頼を受けた住宅や店舗のためにデザインすることで新たなプロダクトが生まれていました。
開発のきっかけを下さったのはテナント事業を行われる方々で、おかげさまで後に商品化されたものが多かったことを思い出します(ホントにご支援の賜なんですよ!!)。

商品のネーミングも、設計で携わった店舗や事業から拝借するなど、感謝の気持ちは忘れずにやってきました。
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん
自主開発が行えるようになったころに生まれた「PlanktonChair」。その後、全国の産地やメーカーさんからプロダクトの企画・開発依頼も受けるようになり、現在に至っています。

これをきっかけに開発の進め方も変わり、通常以外のルートを開拓し作り方を変えてみたり、素材の先まで辿って、作り手の顔が見える範囲で作ってみたり。常に今までやってこなかったことにチャレンジをしています。

製造に関わる同志たちに「えっ!?そんなやり方で?やったことない!」と言われれば「なぜ出来なかったのか?」を探求し、手数を増やしてみる。いま考えると無茶な開発だったかも知れません。しかし、依頼先の同志として取り組む姿勢は何より自分たちのチカラになったのでは?と思っています。
佇まいが美しい、ロングセラーチェアの開発秘話 ―graf 服部滋樹さん
このPlanktonChairは、鉄工所の若い仲間たちと共に作ったプロダクトです。

彼等の工房は、特殊な造作や金物を製造する工場でした。しかし、この開発を彼等と共にやってみたい!と試みて無理難題を議論しつつ、やっとこのチェアが完成しgrafオリジナルのラインナップに仲間入りました。時間は掛かりましたが、家具メーカーでも製造されるほどに成長し、彼等との偉業は続いています。

「Plankton」は、そんな彼等の大切な工房の名前です。

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