park
町田紀美子
かねてよりの道具好きが高じて東京都調布市深大寺に生活道具とカフェの店「park」を始める。作り手のスピリットや背景に心動かされ、実感を持ってお勧めできるもののみ店内に並ぶ。道具なら使い勝手、身につけるものなら肌触りや着心地、潔いシンプルさと遊び心が共存するメンズライクなものが好み。音楽、映画、アート、読書、山登りが好物。好きな居場所は自宅、陽だまりのpark、平日朝イチの映画館。冬が始まる前の早朝登山路は、空気もまるごと天国だと思っている。
台所のスペースが限られているので、使うものは自分なりに厳選しています。器を販売しているわりにはお皿の数が少なく、炊飯器や電子レンジもありません。
そんなささやかな台所にも、ひそかに贅沢だと思っているところがあります。それは、“専用”の道具や器たちが存在するということ。揚げ油専用のル・クルーゼ、ポタージュスープを作るための鍋、果菜専用ナイフ、菜箸休め用の箸置き、プリンしかのせない陶器……。好きな料理をどの器に盛ろうかと考えている時間は、洋服を選ぶような楽しいひとときでもあります。そして、今回ご紹介したいのはロールケーキ専用のアルミ皿。八角オーバルの第一印象から連想し、早速のせてみたら私の中で理想の組み合わせだったわけで。もちろんそれ以外のおやつや食材をのせたり、小物を置いたり、ディスプレイとしても絵になります。
そんなささやかな台所にも、ひそかに贅沢だと思っているところがあります。それは、“専用”の道具や器たちが存在するということ。揚げ油専用のル・クルーゼ、ポタージュスープを作るための鍋、果菜専用ナイフ、菜箸休め用の箸置き、プリンしかのせない陶器……。好きな料理をどの器に盛ろうかと考えている時間は、洋服を選ぶような楽しいひとときでもあります。そして、今回ご紹介したいのはロールケーキ専用のアルミ皿。八角オーバルの第一印象から連想し、早速のせてみたら私の中で理想の組み合わせだったわけで。もちろんそれ以外のおやつや食材をのせたり、小物を置いたり、ディスプレイとしても絵になります。
冷たい印象になりがちなアルミ皿ですが、「um(ウーム)」のアイテムは愛らしいフォルムでついつい買い足してしまいます。すべて手作業で作られるがゆえに生まれる形状や表情の個性、ノスタルジックなデザインも魅力。軽くて扱いやすく、キャンプや登山の際にも持参して食事の時間を楽しんでいます。黒ずんだり傷がつけば、昔ながらの金属スポンジで磨き上げれば再びきれいに。
過ごした日々の記憶を刻むように、買ったものをメンテナンスすることは道具好きにとっての醍醐味。「um」のアイテムはお皿だけではなく揃いで使えるカトラリーも。ほどよい厚みでケーキのスポンジ生地はもちろん、羊羹のような硬さのものにも便利。先端の形状が小さなものでも捉えやすく、使い心地のよさも「言うことなし」です。
過ごした日々の記憶を刻むように、買ったものをメンテナンスすることは道具好きにとっての醍醐味。「um」のアイテムはお皿だけではなく揃いで使えるカトラリーも。ほどよい厚みでケーキのスポンジ生地はもちろん、羊羹のような硬さのものにも便利。先端の形状が小さなものでも捉えやすく、使い心地のよさも「言うことなし」です。
今回紹介したアイテム
次回の“名物店主”は4/11更新予定です。お楽しみに!