ものと出会ったとき。「あの人」の顔がパッと思い浮かぶことってありませんか。

アートポスター「BEANS」をみたときに、いつもとびきりの笑顔と美味しい食事で迎えてくれる、ごはん屋さんを営む友人の顔が真っ先に浮かびました。

この春誕生したばかりの「a good view」は、「あなたにとってのいい眺め」を提案するアートポスター専門ブランド。長きにわたり北欧のエッセンスを纏った素敵なインテリアファブリックを提案してきたクォーターリポート代表の山岡順氏と、アートを愛する彼に共感した世界的デザイナーたちがともに手がけています。

敷居の高いイメージのあるアートの入門編として、ポスターを季節ごとに掛け替えたり、複数枚でコーディネートしたり。景色やグリーンに癒されるように、日常の中でアートを眺めてリラックスしてほしいという山岡氏のあたたかな想いの詰まったブランドです。BEANSをはじめとする4つのアートポスターはオランダのデザイナーJurianne Matter（ユリアン・マター）がコラボレーションしたものです。

デザイナーのJurianneは、IKEAのスタイリストなどを経て2008年に自身の名を冠したデザインスタジオをスタート。持続可能性の要素を含め美しいと納得したデザインのみをアムステルダム国立美術館をはじめ世界30カ国以上に送り出しています。amaでも花束のキットやアドベントツリーなどでおなじみです。

彼女が日本むけにデザインを手がけるのは、なんと今回のアートポスターが初めて！ビーンズ、バード、バタフライ、フラワー。a good viewのために提案した4つの「いい眺め」は、大好きな自然への想いをJurianneらしいパウダリーなカラーリングとタッチで表現した、北欧っぽさ満載のデザインです。

彼女は、もう何年も朝の散歩を習慣にしています。朝日とともに家のすぐ裏にある自然保護区に足を踏み入れ、毎日違う天気、季節、出会う動物（もふもふのハイランド牛に出会えたりもするそうです）や植物にインスピレーションを受けて、歩きながら頭の中で自然のカラーパレットや表現したい世界をデザインするのだといいます。

自然とアートを愛するやさしい空気感の山岡氏とJurianne。二人のこだわりがぎゅっと詰まった4つの「いい眺め」。今回、色にはとてもこだわり、修正のため何度も何度もオランダと日本を行き来して完成。色彩は、このポスターが生きる世界（彼女がイメージするいい眺めのリビングルーム）からインスピレーションを得ています。

国は違えど、自然の風景から切り取られたとっておきのデザインです。彼女の表現する世界は、和室などどんな場所にも自然と馴染み、まるでずっと前からそこにあったような気さえする不思議な魅力があります。

さて。「BEANS」を件の彼女にプレゼントした後日、お店に足を運ぶとそれがいきいきと飾られていました。おいしいものをせっせとつくっている彼女と、その傍らでお出汁の香りを楽しみながら出来上がりを待ちわびる、お腹をすかせた私とお客さんたち。

この空間まるごとが、私にとってのいい眺め。皆さまにとっての「いい眺め」はなんですか？