東北スタンダードマーケット ディレクター
岩井巽
「伝統工芸品だけではなく、新たに生まれた東北のモノもいつか伝統になるように」という想いを原動力に、商品開発・デザイン・取材執筆・WEB制作など、百姓のように幅広く東北のものづくりに携わっています。ひっそりした喫茶店や古道具店が好きです。
手頃なサイズのコップはよく働く。
12時のチャイムとともにランチ休憩のサラリーマンが溢れる、中華店に必ずあるコップ。水はセルフでお願いしますと書いてある、ウォーターサーバーの隣に積まれているあのコップ。僕が食堂コップを自宅で使うようになったのは、10年ほど前からだ。シリンダーを2つ繋げたような潔い形は、自宅に持ち込むと案外スタイリッシュにも見えたりする。業務用の重ねられるコップをスタッキンググラスと呼ぶそうで、日本の昭和の型違い品やフランス製のものなど、とにかくこの手のグラスを見つけては集めている。
12時のチャイムとともにランチ休憩のサラリーマンが溢れる、中華店に必ずあるコップ。水はセルフでお願いしますと書いてある、ウォーターサーバーの隣に積まれているあのコップ。僕が食堂コップを自宅で使うようになったのは、10年ほど前からだ。シリンダーを2つ繋げたような潔い形は、自宅に持ち込むと案外スタイリッシュにも見えたりする。業務用の重ねられるコップをスタッキンググラスと呼ぶそうで、日本の昭和の型違い品やフランス製のものなど、とにかくこの手のグラスを見つけては集めている。
盛岡の家具店<Holz>が企画した<kasane kop>は、スタッキンググラスを木地師の技術で再現したコップだ。ぴったりと重なる機能性があるだけではなく、木製にすることで飲み物の温度が柔和になるメリットもある。たとえば、熱いお茶を入れても素手で持てるし、キンキンのビールを入れてもびしょびしょに結露しない。
個人的には、ビール缶やティーポットから小さなグラスにちびちび汲み出して飲み物を飲むのが好みなので、このサイズ感もちょうど良い。
実はこの<kasane kop>は、数年前に引っ越しをした際に店舗のスタッフさんからプレゼントしていただいた。「新居でも良い日々を重ねてください」との洒落たメッセージ付きで。
このコップも引っ越してからしばらく働いてくれたので、そろそろ買い足して、新たにもう一個重ねてみようと思う。
このコップも引っ越してからしばらく働いてくれたので、そろそろ買い足して、新たにもう一個重ねてみようと思う。