名物店主のお買い物日記 no.60
「生活」から生まれる、ものづくりの話 ―graf 服部滋樹さのカバー画像

「生活」から生まれる、ものづくりの話 ―graf 服部滋樹さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。今回は、陶芸家夫婦の生活から生まれる、健やかなものづくりのお話です。

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2022年09月05日作成
服部滋樹
graf代表
服部滋樹
クリエイティブディレクター、デザイナー、京都芸術大学教授を務める。建築、インテリア、プロダクトに関わるデザインや、ブランディングなどを手掛け、リサーチからコンセプトワーク、デザイン、設計、プログラムなど持続可能な形態を生み出す。地域や社会基盤もその領域として捉え、仕組みの再構成と豊かな関係性を生み出すコミュニケーションを物づくりからデザインを行う。
「生活」から生まれる、ものづくりの話 ―graf 服部滋樹さん
「生活」から生まれる、ものづくりの話 ―graf 服部滋樹さん
(あまりに日常生活をさらけ出すのも、少し恥ずかしくなってきたのですが……)
ここ何年か、今まで様々なところで購入した思い出の器は、息子たちの標的になっている。長男が三歳、次男は一歳に。長男が産まれハイハイから掴まり立ちへと家中危険を顧みず、縦横無尽に動き回る。

オープンな食器棚から「はーい」と掴んでは落とし、掴める喜びを僕たちに披露するように成長する。それはそれでうれしくあるのだけども、その行動は益々激しくなる。

そのうち連続して器は大破し、数えると40個以上。最初は妻も不憫に思い金継ぎしては修理して手の届かない棚へ移動していたのだが、次第に金継ぎコーナーは無残な状態に。そして、息子たちの悪戯(?)が、また僕のコレクション魂を盛り上げさせている。
「生活」から生まれる、ものづくりの話 ―graf 服部滋樹さん
滋賀県の行政ブランディングで出会った陶芸家の古谷夫妻には、家族であれやこれやとお世話になっている。信楽の由緒正しい窯元の三男として生まれた古谷宣幸さんと、妻・朱里さんの作品は、キナリノモールのお客さんにぴったりな代物だと思っている。

職住一体の暮らしの中で生まれる二人の作品は健やかに思えてならない。朱里さんの作品はいつも生活に寄り添い、潤いを与えてくれる。宣幸さんの作品からは気づきと力強い触発をうける。二人の作品の違いは生活そのものではないかと思う。

穏やかでいて活力ある刺激。紆余曲折な日々で起こる出来事こそ「生活」と言える。いま彼の作る天目を密かに狙いつつ、修復を待つ器と共に時を待っている。

古谷宣幸さんの作品はこちらから!

次回の“名物店主”は9/8更新予定。お楽しみに!

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