ラボラトリオ 店主
井藤万紀子
2009年、長野県松本市に移住後、衣食住で好きなものを集めたショップ&カフェ「ラボラトリオ」を、2018年には松本の信毎メディアガーデン内に「MARKT(マルクト)」をオープンする。「食のクラフト」をテーマに、小さな生産者さんの作るおいしいもの、ナチュールワイン、食まわりの道具などを販売しています。おいしいものに出会えることにワクワクして旅先で市場や道の駅に立ち寄るのが大好きです。
3月に入ってから寒さが振り返して、雪も降ったりして、桜の開花も遅れていましたね。4月を迎え、ようやく暖かくなってきたことにほっとしています。散歩で歩く川沿いの土手の草たちも暖かさに反応して一気に緑を濃くしているようです。
さて、春になるとお茶が飲みたくなります。体を芯から温めるココアやチャイなどミルクたっぷりのものでなくて、さらりとした香りの高い飲み物。氷で冷やしたものではなくて、お湯で入れた温かい飲み物。そういうお茶が飲みたくなります。冬から春へという季節の移り変わりは、四季の中でも最も劇的な変化なのではないでしょうか。冬枯れた景色が一斉に緑に変わって行って、黄色い花々から順番に咲き始め、日々驚くほどのスピードで色彩が豊かになっていくさまには心躍ります。
そんな季節の変化を感じて、自然の草花をお茶にして取り入れたくなるのかもしれません。
さて、春になるとお茶が飲みたくなります。体を芯から温めるココアやチャイなどミルクたっぷりのものでなくて、さらりとした香りの高い飲み物。氷で冷やしたものではなくて、お湯で入れた温かい飲み物。そういうお茶が飲みたくなります。冬から春へという季節の移り変わりは、四季の中でも最も劇的な変化なのではないでしょうか。冬枯れた景色が一斉に緑に変わって行って、黄色い花々から順番に咲き始め、日々驚くほどのスピードで色彩が豊かになっていくさまには心躍ります。
そんな季節の変化を感じて、自然の草花をお茶にして取り入れたくなるのかもしれません。
萩尾エリコさんが主宰する「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」のハーブティーはブレンドが絶妙で、どれをいただいてもおいしく、身体に染み渡る心地がします。なかでも季節ごとのブレンドがいつも楽しみなのですが、淡いピンクのトーンでまとまったスプリングティーに出合うのは、ことさらうれしいです。
ガラスのポットに入れると、茶葉であるローズやカモミールなどの花々が開いていく様子が見られて、お茶を飲む前も楽しい時間が過ごせます。
季節のお茶のほかに、気分やそのときの体調に合わせて飲みたいお茶も充実しています。
寝つかれないときのグッドスリープ、ちょっと体調がすぐれないときのフィールドマジック、花粉症がつらいときに季節の変わり目のお茶……などなど。
思い出すのは、よしもとばななさんの『王国』に登場するおばあちゃん。症状に合わせてお茶をブレンドする達人で、この作品にはお茶の世界の奥深さを教えてもらったのですが、蓼科ハーバルノートにはそんなお茶がたくさんあるのです。
風邪をひいたり、喉が痛かったり、はっきりした症状があるときはそれに合わせて薬を飲んで治そうとします。薬は確実な効果を期待して飲みますが、お茶を飲むというのはもっと穏やかな行為です。その時々の自分の体調や心持ちに寄り添うお茶を選んで、お湯を沸かしてお茶を入れる。それはとても豊かな時間だと思います。
ガラスのポットに入れると、茶葉であるローズやカモミールなどの花々が開いていく様子が見られて、お茶を飲む前も楽しい時間が過ごせます。
季節のお茶のほかに、気分やそのときの体調に合わせて飲みたいお茶も充実しています。
寝つかれないときのグッドスリープ、ちょっと体調がすぐれないときのフィールドマジック、花粉症がつらいときに季節の変わり目のお茶……などなど。
思い出すのは、よしもとばななさんの『王国』に登場するおばあちゃん。症状に合わせてお茶をブレンドする達人で、この作品にはお茶の世界の奥深さを教えてもらったのですが、蓼科ハーバルノートにはそんなお茶がたくさんあるのです。
風邪をひいたり、喉が痛かったり、はっきりした症状があるときはそれに合わせて薬を飲んで治そうとします。薬は確実な効果を期待して飲みますが、お茶を飲むというのはもっと穏やかな行為です。その時々の自分の体調や心持ちに寄り添うお茶を選んで、お湯を沸かしてお茶を入れる。それはとても豊かな時間だと思います。