豆皿は、メインの食器のように同じものをそろえる必要はありません。お気に入りを1枚ずつ集めるのも楽しいですし、その結果、価格がそれほど張らないのもうれしい点。最初はお膳にひとつずつ添えてみて、慣れたら豆皿だけを組み合わせてワンプレートにするなどコーディネートの楽しみがあります。

蚤の市などにも掘り出し物がありますので、のぞいてみるのも楽しそうですよ。いま持ってるお皿に合わせる…と考えなくていいのが、豆皿の気軽なところ。

写真は、有田焼の豆皿で統一したコーディネート。同じ焼物で質感やトーンを合わせれば、色や柄などが違っていても全体的に調和がとれますね。

こちらは、同じブランドの豆皿でそろえています。写真のものは同系色ですが、たとえ色・柄・形が違っていても、同じブランドや同じ作者ならば、なんとなくテイストがそろってまとまります。また“伝統文様”“モダン”などテーマを設けて組み合わせるのもいいアイデア。

渋めのセレクトの豆皿で全体のトーンが落ち着いているので、ひとつ猫のお皿が入っても浮きませんね。大人可愛いアイテムをひとつ取り入れるのも、遊び心があって素敵かも。

豆皿の盛り付けには、ほんの少しコツが。豆皿ひとつにのせるおかずは、一品のみ。適量をのせて、絵柄が隠れ過ぎないように工夫しましょう。

刺身、煮物、和え物、お漬物…ちょこっとずつが上品な晩酌セットは、目でも楽しめますね。

印判は、江戸時代から続く伝統的な染付け技法。こちらは、白磁に小紋柄を施した上品なシリーズです。小紋柄は、くせがなく、どんな料理にもしっくりとなじみます。

彩雲・めでたい松・富士山・梅・打ち出の小槌と、縁起のいいモチーフをかたどった九谷焼の豆皿。遊び心のある豆皿をひとつ加えるのも、お膳に楽しい変化を生みますね。

天然木に漆塗り。カーキ・マスタード・ベージュなどアースカラーで縁取りした贅沢な豆皿です。伝統的でありながら、モダン。おもてなしや特別なときに使いたい、極上の豆皿です。

北欧スウェーデンの陶芸作家のデザインを再現したモダンな豆皿。コバルトブルーが爽やかで、洋食やデザートなどにもよく合います。ベースは、実用性も高い瀬戸焼ですので、使い勝手のよさは抜群です。

旅するレストラン「トラネコボンボン」ゆかりの動物たちが凸版で描かれた豆皿。さりげない柄で色もシックなので、和洋のさまざまな料理に合います。

たとえば、卵焼きなどもちょっとひとひねり加えて、明太子入りなどはいかがでしょうか？断面もきれいで、シンプルな豆皿に映えます。

洋風の肉料理をあえて豆皿に可愛く盛るのもおしゃれですね。あとは、チャンプルーなども加えて、夏の夕げにふさわしい、上品な豆皿の献立になりました。

豆皿のいいところは、冷蔵庫にあるものなどありあわせのものも美しくまとまること。こちらは、ストックしてあるイクラの醤油漬けやオクラ、つぼ漬けとごぼうのごまからめなどを豆皿に盛り付け、好きにトッピングしながら食べるいろいろ丼です。

酢の物は、いろいろな料理を組み合わせる豆皿膳にはずせない一品。さっぱり食べやすく、栄養のバランスも取れます。

何品もそろえる豆皿膳には、やはり彩りが必要。にんじんは、手軽できれいでぜひ使いたい野菜です。ツナでコクを出して、うまみたっぷりのごま和えに。

クリームチーズなどを使って、和洋がうまく調和した料理もおすすめ。豆皿料理の中に、個性的な味をひとつふたつ加えるのは、お膳を変化に富んだものにするポイントのひとつです。