自宅でゆっくり過ごすときは、コーヒーでも飲みながら映画を見たり雑誌を読んだり、写真集をめくったりすることが多いです。前にも見たものが、その時の状況や精神状態でまた違って見えたり、そんな新たな発見も楽しいものです。

写真集なんかは特にそうで、その写真家のことを写真以外の視点で知ったことで新たに情報として加わったり、写真集の背景にある時代性やテーマや意図を知ると、今までは意識していなかった写真家の視点を感じることができたり、何でもないと思っていた写真に深い意味合いを感じたり、時には「オォー」と唸ってしまいます。「写真集を読む」ということは難しい部分もありますが、なかなか楽しい作業です。

気になった写真家がいれば、個展に出かけたりもして。会場構成からも表現を感じ取れて好きなのですが、やっぱり大きいサイズで見るとまた違うよなーとなるわけです。

自宅にも飾りたいなぁと思うことも多いのですが、惹かれた作品が大きいサイズだと「どこに飾ろう？」と、スペースや価格的な面など色々なハードルもあり、なかなか購入までは踏み込めないことも多いです。いつかは「これだ！」と心から惹かれた大きい写真作品を自宅にも飾りたいと思っています。

そんなときに出会ったのが、このポスターたちです。原田教正さんは好きな写真家の一人なのですが、それまでポスターを作っていたとは知りませんでした。写真集をめくり感じることも素敵なことだと思いますが、ふとしたときに目に入り、眺め、日常的に感じることができるのも、飾るということの良さだと思っています。

ポスターということで買いやすい価格ですし、少し厚手のしっかりめの紙を使っているので、折れたり破れたり、くしゃっと皺が入ったりすることもなく、そのまま壁にも貼りやすく、気軽さもうれしいポイントです。

もちろん額に入れて飾るのも素敵ですが、自宅では気軽に壁にそのまま貼っています。たまに子供に「どこに貼るのがいいかな〜？」と聞いて、自分が思っていなかったような場所に貼ってみたりもして。「おーいいじゃん！」と場所を変えたりもしながら楽しんでいます。

インテリアとして何かを壁に飾るとき、広さによってはポツンとして物足りなく感じることがあります。もっと壁を埋めたくなったり、なかなかバランスが難しいですが、こちらは賃貸のお部屋でも壁に穴を開けずにテープで貼れますので、あれこれと場所も試しやすいです。

全8種類あるので、飾る場所を想像しながら選ぶのも楽しいです。壁面のインテリア、もっと自由に楽しみたいですよね。

このポスターは写真家・原田教正さんの写真集『An Anticipation』の写真が使用されているのですが、最後にその写真集のあとがきの一部をご紹介します。ポスターを自宅に飾りながら、写真家の原田さんが現地で感じたであろう「気配」をふとした瞬間に感じて、ハッとしています。