でも、無理は禁物。人によって、できることはそれぞれ違います。節約上手になろうと頑張りすぎて、体を壊してしまっては元も子もありません。

身の丈にあった暮らしがどういうものなのか、といつも考えることだけでも少しずつお金のバランスが取れていくようになります。

毎月の収支が赤字では、未来には不安が残りますよね。今、赤字の人は、まずはマイナス部分をゼロに、収支が合っている人は黒字を伸ばせるように考えてみましょう。

節約の方法はさまざま。背伸びせず、自分が心地よく暮らすためにできることを、ひとつずつ実行することが大切です。

商品単価が高いコンビニで、おやつや雑誌を「なんとなく」購入することはやめましょう。

コンビニは便利なお店ですが、それだけ誘惑も多い場所。会社帰りにふらりと立ち寄っては、つい新発売のお菓子や飲み物を買ったり、いつも見ているからと「なんとなく」雑誌を買ってしまうということ、よくありますよね。

雑誌をコンビニで購入してしまう人は、定期購読に切り替えてみては？

どうしても読みたくて、手元に置いておきたい雑誌を買うこと自体は無駄ではありません。でも、そうした雑誌を買うために立ち寄ったコンビニで、他のものまで買ってしまってはよくありません。

また、いざ、手続きするとなると、定期購読するほどではないかな、と雑誌の必要性自体を見直すことにもつながります。

その日に必要な持ち物は、家を出る前に必ず確認する習慣をつけましょう。

傘やハンカチもコンビニで購入することが多いアイテムです。それは、ついつい忘れ物をしてしまうからですよね？おうちを出るときに、その日の予定を確認して必要なものをバッグに入れる習慣があれば、コンビニで慌てて買わなければならないという局面を避けることができます。

外出先で、自販機やコーヒーショップで飲み物を買うことをやめましょう。

自宅でちょっぴり高級な飲み物を持参しておけば、満足度の高いひとときを作れます。コーヒーや紅茶、日本茶だって、外で買うよりも単価は安く、アツアツの美味しいものを飲めますよね。

厳選したコーヒーショップの豆を使ったコーヒーは、香りもいいものです。リラックス効果も高まりますよ。

どうしても時間がないときは、お湯だけでも持参してみましょう。

最近は、インスタントコーヒーにもリッチなラインナップが登場しています。ワンランク上のインスタントコーヒーは、コーヒーショップに負けない味と香りがあって◎。自宅でコーヒーをゆっくり淹れてくる時間がない人は、こうしたインスタントコーヒーや紅茶、日本茶のティーバッグを持参してもいいですね。

惰性でコーヒーショップへ通うことは、節約を妨げることのひとつ。本当に美味しい飲み物は、コーヒーショップに行く手間と時間も節約してくれますよ。コーヒーショップへの道を断つことは節約の方法のひとつです。

簡単に作れるおやつ、おつまみ、オリジナルカクテルの定番を持ちましょう。

ついつい買ってしまうおやつやおつまみ、お酒類は食費を圧迫しがち。市販品に頼らず、おうちに常備してある食材を使って、自分で作れば、食費をしっかり節約できますよ。

おやつは、ホットケーキミックスや小麦粉などを使った簡単クッキー、蒸しパンなどがおすすめ。食費を節約する方法でよく考えなければならないことは、食材の価格。いくらおうちで手作りするからといって、高価な食材をいくつも使うようなレシピでは節約できません。安い食材を上手に使って、美味しいおやつを作ってみましょう。

おつまみもついつい出来あいのお惣菜を買ってしまうことが多いもの。常備食材でさっと作れるように、レパートリーを広げましょう。缶詰を使ったレシピを覚えておくと、買い物に出られない日にもおうち居酒屋が楽しめます。

好きな味わいのお酒で作るオリジナルカクテルのレシピを研究しておくと、リーズナブルにお酒を楽しめるように。市販の缶チューハイなどはアルコール度数が決まっていますが、自分で作れば、アルコールそのものの量も調整できますよね。この機会に、梅酒やフルーツ酒に挑戦しても◎。

お酒を日常的に飲む人にとって、お酒代は食費の節約において、重要なポイントになります。爽快だからというだけでビールや高級日本酒を選ぶことはやめ、自分に合ったお酒代の節約の方法がないか探してみましょう。

普段の買い物は、計画的にまとめ買いをするようにして、毎日行かないようにしましょう。

人と接することが少ない主婦は、スーパーやショッピングセンターでの買い物自体がストレス発散の場になっているということがよくあります。

それほど必要に迫られていなくても、スーパーに行けば、魅力的なモノがたくさん売られていて、いつの間にかいろいろなモノをカゴに入れてしまうのです。

まずは、買い物に行く間隔をあけるようにし、余計なモノを買ってしまう機会を減らしてみましょう。

本当に必要なものだけを購入できれば、食費は今よりも抑えられるようになるはず。家計全体の節約方法として、食費をしっかり管理することはとても大切です。

買い置きしてあるストック食材を使いこなして、料理してみましょう。

缶詰や乾物など、家にある食材を探しみると、案外、いろいろな料理が作れるものです。常温で保存が効く食材の料理のバリエーションを増やしてみましょう。切り干し大根など、和風な素材でも実は洋風な味付けが合うと分かると、料理の幅がぐんと広がります。

ストックしてあるお助け食材をきちんと把握し、ローリングストックできるよう、調整すれば完璧！

安い食材を使った節約レシピを研究して、それを基準に献立を組む練習をしてみましょう。

買い物の頻度を減らすには、ある程度、献立が決まっている方が、まとめ買いしやすくなります。まとめ買い初心者さんは、まず、一週間分の節約レシピを作ってみましょう。メイン、副菜、汁物の組み合わせをいくつか考え、食材の使いまわしができるよう、一週間分考えてみると、食費節約に向けての勉強になります。

重複買いや、食べそこないを防ぐために、冷蔵庫の中はいつもすっきりとさせておきましょう。

せっかく作った作り置きのおかずも、死角に置いておくと、いつの間にか傷んでいたということも…。そうならないためにも、冷蔵庫の中はひと目で見渡せるよう、整えておくことが大切です。冷蔵庫にモノがぎゅうぎゅうに詰め込まれていないと、光熱費も削減できて、節約の方法としても◎。

豆腐やヨーグルト、納豆といった常備する食材は、トレイなどに入れて整理して、しっかり残数を把握しましょう。

こちらのトレイは、底の部分が滑らないようになっているので、豆腐や納豆を立てて収納することができる便利アイテム。100円ショップなどでも冷蔵庫内を整理するためのカゴやトレイが多数、販売されています。冷蔵庫の大きさに合うアイテムを使って、きれいに整えてみましょう。

残数が分かっていると、重複買いすることがなくなり、食費の無駄が省けます。必要な量を買うことは、節約において、とても大切ですよね。

野菜室のカット済み野菜や冷凍庫の開封済食材を迷子にしないように気を付けましょう。

野菜室は特にごちゃごちゃしやすいエリア。使いかけの野菜が死角に入らないよう、カゴやジップロックなどで目立たせて。冷凍庫にある開封済食材も早めに使い切りたいものですから、手前に移動するなど、自分が気づきやすい工夫をしておくといいですね。

作り置きの常備菜、ハムやちくわなどのストック食材、冷凍庫に入れっぱなしの肉や魚などは、できるだけ早く、食べ切るように心がけましょう。せっかくの美味しい肉も冷凍庫に入れたまま放置して、鮮度が落ちてしまってはもったいない！

少しずつ残った常備菜は、朝ごはんのワンプレートにしてみたり、お弁当のおかずに入れたり。とにかく、買った食材を無駄にすることがないよう、食べ切ることを最重要課題と考えましょう。傷んで捨てるということは、節約の大敵。

料理も食材も必ず使い切るよう、冷蔵庫の中のチェックを日頃から怠らずに。

余り食材を使い切りやすい丼ものレシピを定番にしましょう。

丼もののレシピはアレンジもしやすいので、いくつかベーシックなレシピを覚えたら、次はアレンジして、自分好みの丼に。どういう丼を作れば、今ある食材を使いきれるかと考えると面白くなってきますね。

ストックは家族の適正量を見極めて、持つようにしましょう。

ストック食材もついつい安いからとたくさん買ってしまうと、食べ切らないうちに賞味期限になってしまうことも。見えないところに積み重ねると、人はどうしてもその存在を忘れがち。ひと目で見渡せる量、使い切れる量をストックするよう、心がけましょう。

日用品のストックも同じ。安いからとストックしすぎると、管理しきれず、本来の置き場所から溢れてしまうことも。腐らないからといって、トイレットペーパーや洗剤、文房具など、買いすぎないように注意してくださいね。

余裕があると思うと、日用品も大切に使わなくなってしまうという弊害もあります。今あるものを、少しずつ、大切に使うことは節約の基本中の基本です。ひとつ使い切ったら、ストックをひとつ買う、というようにマイルールを決めておくと◎。

いつも作っている定番レシピの中で、ほかの食材に代えても作れるというレシピをいくつか押さえておきましょう。

作ろうと思っていた食材が高かったら、その日のオトク食材を使った方が節約度は大きいですよね。頭をやわらかく、どんな代替食材が合うか、考えてみるといいですね。

安くて、かさのある食材を使ってボリュームアップしましょう。

おからやもやし、キャベツなど、一年中お値段が安定しているかさまし食材を使ったレシピを覚えておくと重宝します。たっぷりかさまし食材を使えば、肉や魚などメイン食材の購入量を減らせるので、食費の節約になりますよ。

豆苗や小松菜など、上の葉っぱの部分を食べたら、根っこの部分を水につけて育ててみましょう。

案外、簡単に茎が伸びて、食べられる大きさになりますよ。水耕栽培をする際には、水替えだけは気を付けて、衛生的に保つように。一度買えば、二度、三度美味しく食べられる野菜を趣味感覚で育てるだけで、食費の節約に。

節約の方法としては、時間がかかるタイプですが、日ごとに伸びてくる葉っぱたちを見ていると、こちらまで元気をもらえて、大切に食べようという気持ちになりますよね。

食べられるハーブ類も育ててみましょう。

ほんの少しでも、料理の印象を大きく変えられるハーブ類。ひと枝あるだけで、おしゃれ度が格段にアップしますよね。でも、購入するとお値段が高いハーブ類。苗の状態で買ってくれば、育てながら、使っていくことができるように。いい香りにも癒されます。

健康にいいと言われているヨーグルトを毎日、たっぷり食べるために、おうちでヨーグルトを作ってみましょう。

価格の高い乳酸菌のヨーグルトを元種にして作れば、コスパもよく、食費の節約につながります。最近は、さまざまなタイプのヨーグルトメーカーが販売されており、ヨーグルト以外のメニューを作れるものも。暮らしに合ったタイプのヨーグルトメーカーを購入するといいですね。

ふるさと納税の返礼品に美味しいグルメ商品を選んでみましょう。

所得税や住民税の控除が受けられることでも人気のふるさと納税。美味しい返礼品を選べば、特別感たっぷりのグルメ食材をいただくことができますよね。

黒毛和牛やブランド豚といった肉類、いくらやうなぎ、蟹などの魚介類、季節の高級フルーツなど、普段、スーパーでは買うことができないような食材を食べる機会を設けることで、食費の節約にもなりますし、外食の抑制にもつながります。

お米もふるさと納税の返礼品で人気の品です。日常的に食べるお米を返礼品に選べば、産地から直接、美味しいお米を届けてもらえるということ。お米は、届く時期を選べる自治体もあるので、計画的に利用していくと◎。

食費を直接、減らすという方法ではありませんが、こうしたやり方も上手に使うといいですね。

使っていない部屋の電気はこまめに消す習慣をつけましょう。

蛍光灯は点灯するときの電力が大きいため、つけっぱなしにした方がいいかと迷う人もいるようです。蛍光灯は点灯すると最大で3秒、消費電力が通常の約2.2倍になると言われています。つまり、スイッチを入れて最初の7秒間は、電力を沢山使っている状態になっているわけです。

7秒以内に消して、再びつけるという場合は、つけっぱなしの方がオトクです。ですが、通常の使用では、7秒以上使うことがほとんど。7秒以上使う場合は、使い終わったら消すという行動を取る方がオトクになるわけです。

電気代の節約方法としては、使っていない電気をこまめに消すという行動が正しいということ。電気代がオトクになると分かれば、こまめにスイッチを切るということも手間だと感じなくなるかもしれません。

小さな家電など、たくさんの電化製品を一か所で管理できる節電タップで、アイテムごとにスイッチを切る習慣を持ちましょう。

節電タップは、コンセントのひとつひとつにスイッチがついており、使わないときには、そこだけスイッチを切るという動作を取ることができるアイテム。いちいち、それぞれの電化製品の電源を切る必要がないので、簡単で便利です。

電気代を節約したいときに、まずは試してみたいアイテムですね。

エアコンを使う季節は、2週間に1度は掃除を行うようにしましょう。

フィルターや本体にホコリが溜まっていると、冷房時も暖房時もエアコン効率が下がってしまいます。同じ温度にしたくても、余計に電気代がかかるということ。エアコンの持つ能力を最大限、効率的に使うために、定期的な掃除は欠かせないですね。

電気代の節約方法として、エアコン掃除は代表的。夏と冬のエアコン使用時は、2週間に1度、掃除してみてくださいね。

シャワーを浴びていると、ついつい出しっぱなしにしてしまいがいち。シャワーはできるだけ時間を短縮できるよう、努力しましょう。

水は水道の蛇口をひねると無限に出てくるように感じますが、貴重な資源のひとつ。水を大切に使うことは、水道代の節約になると同時に、地球の環境にも配慮することなのです。

髪や体を洗っているとき、シャワーを出しっぱなしにしている人は、まず、その間、シャワーをストップしてみましょう。家族全員が、毎日、一人5分ずつでもシャワーを出している時間を減らせると、水道代とガス代はしっかり節約できますよ。

シャワーヘッドを節水型のものに変えることも水道代、ガス代の節約方法のひとつ。シャワーヘッドを購入する初期投資が必要になるので、普段、どれくらいシャワーを使っているか確認してから、購入検討してもいいですね。

お風呂に浸かりたいときは、浴槽のお湯もきちんと活用し、体や髪を洗う際に使うようにしましょう。

せっかく溜めたお湯は、浸かるだけではもったいないですよね。湯船のお湯で体や髪を洗えば、シャワーでの水道代、ガス代の節約に。浴槽にお湯を張った上、普通にシャワーを浴びると、大量の水を使うことになってしまいます。

家族の人数が多い場合は、一人ずつがシャワーを使うよりも、湯船のお湯を使った方が水道代、ガス代ともに節約できることがあります。ただ、家族が時間をあけて入浴すると、追い炊きでさらにガス代を使うことになってしまうので、注意が必要。湯船に浸かりたいときは、家族ができるだけ同じ時間帯で入浴できるよう、調整しましょう。

トイレの水洗レバーは大と小をきちんと使い分けると、流れる水が無駄になりません。

家庭用のトイレのレバーは、ホールドタイプ、ノンホールドタイプという2種類があります。古くからあるホールドタイプは、小のレバーを回した状態で固定している間、水が流れるタイプ。こちらは、小レバーではトイレットペーパーを流せないことが多いといわれています。つまり、女性がトイレを使用した後は、大を使わないといけないということ。

一方、ノンホールドタイプは、小のレバーを一度回すと、決められた水の量が流れるというタイプ。こちらは小でもトイレットペーパーを流せる量の水が流れるそう。

基本的に、大と小のレバーを使い分けた方が水道代を節約できますが、トイレのタイプによっては使い分けることができない場合もあるということです。ただ、男性はどちらのタイプでも、小のレバーを使えますので、男性の家族が多いときは、使い分けで水道代をしっかり節約できますね。

洗濯は少量で回すよりも、洗濯機の容量の7、8割程度の量でまとめて洗う方が水道代も電気代も節約できます。

大量の水を使う洗濯機。回数を減らす方が、水道代、電気代、ともに減らせます。でも、だからといって、洗濯機がうまく回らないほどぎゅうぎゅうに詰め込んでは、効率が悪くなり、汚れもしっかり落ちませんし、洋服の生地を傷めることにも。容量の7、8割の量で、回数少なく回すよう、心がけてみましょう。

最近は、すすぎが1回でいいという洗剤も数多く発売されています。すすぎの回数が減ると、それだけ水道代も電気代も節約できますよね。

こうした洗剤を使用することも、洗濯における節約方法のひとつ。洗濯にかかる時間も減らせるので、家事も効率的にこなせますね。

寒いからといって、すぐにエアコンや床暖房をつけることはやめ、まずはひざ掛けで暖を取ってみましょう。上質なひざかけは保温力も高く、手触りもよく、体だけではなく、心まで温めてくれるもの。

部屋全体を暖めるエアコンや床暖房の使用を減らすことで、電気代やガス代を節約することができます。また、設定温度を低めにすることも、電気代、ガス代の節約方法のひとつ。ちょっと寒いかな、というくらいに部屋を暖め、あとは、ひざかけで調整してもいいですよね。

手軽に暖かさを体感できる湯たんぽを活用してみましょう。

湯たんぽは、日本で古くから愛されてきた暖房器具のひとつです。お湯を入れるだけなので環境にも配慮できる上、エアコンや床暖房の使用を減らすことができて、一石二鳥。

ひざかけに湯たんぽをプラスすれば、ソファの上の温もりは完璧！エアコンのように部屋の空気を乾燥させることもなく、やわらかな暖かさで包み込んでくれますよ。

クッションの中に湯たんぽを入れられるものもあります。ソファやベッドに常備しておきたくなりますよね。

湯たんぽ自体は、電気も必要ないので、電気代もかかりません。古くからの知恵を活用していくことも大切です。

ひとりで過ごすときは、部屋全体を暖めるよりもピンポイントでひとり用の暖房器具を使った方が、電気代がオトクになることがあります。

着るこたつは、胸元まですっぽりと覆い、ヒーターの熱で360度全方向からぽかぽかと温まれるという、ユニークな暖房器具。ソファで寛いでいるときだけではなく、デスクワーク中、普通の椅子に座っているときにも使えますし、着たまま歩くことも！ヒーター部分を取り出せば、丸洗いすることもできて、普通のこたつよりも衛生的に使えます。

ひとり暮らしの人や、家族で別々の部屋で過ごしたい人などにもおすすめ。部屋全体を暖めるエアコンや床暖房より、電気代も節約できますよ。

お金はあまりたくさん持ち歩かないようにしましょう。

使うつもりはなくても、お金が入っていると、ちょいちょい、いつの間にか使ってしまっていたということはよくありますよね。

日常的に使うお財布の中には、自分の行動を考えて最低限の金額をいれるようにしてみましょう。本当に困ったときにはATMでお金をおろせるように、銀行系のキャッシュカードも一枚入れておくと安心です。

節約を意識して過ごすようになると、一日に本当に必要なおおよその額というものがだんだんわかってくるようになります。できるだけ、少ない金額で過ごせるよう、チャレンジしながら折り合いをつける練習をしていきましょう。

カード類は厳選して、本当に使うものだけをお財布に入れるようにしましょう。

クレジットカードはポイントも溜まりますし、現代の暮らしには欠かせないものですよね。でも、いつも使うカードが複数あると、ポイントも分散してしまいますし、年会費など余計なお金がかかるようになります。ライフスタイルに合わせて、最も使用頻度の高い一枚に絞って使うようにしましょう。

ポイントカードはTポイント、楽天ポイント、dポイントなど共通ポイントカードを中心に使うように。

ひとつの店舗でしか使えないようなポイントカードばかりにならないように気を付けましょう。ポイントカードがたくさんあると、いざというときにカードが見つからなかったり、いつの間にか、ポイントが失効していたりということに…。どうしても必要なポイントカードはお財布の定位置に戻すなど、分かりやすく整理しておきましょう。

ざっくりとでいいので、家計簿をつけてみましょう。自分の買い物の頻度や買い方の傾向が見えてきます。

家計簿を書いたら、反省すべきポイントを洗い出し、マーカーなどで印をつけてみて。なんとなく買ってしまったものや、重複買いしたもの、買ったのに使いきれなかったものなどが分かるようになると、次の買い物時に生かすことができるようになりますよ。

始めからあまり細かくつけようとすると、挫折することになるので、自分のできる範囲で書いていくようにしましょう。

書くことが好きな人は、品目まで書いて充実感を味わっても◎。ポイントは、無駄遣いを洗い出すこと。どうしても書くことが大変な人は反省を込めて、無駄遣いだったと思う項目だけをピックアップして書き出してみて。可視化すると、自分への戒めになって、無駄遣いが減ります。

簡単でいいので、毎日の献立をメモしてみましょう。

家計簿と照らし合わせながら、献立をチェックしてみると、買いすぎて使いきれていなかった食材や、栄養の偏りなども見えてきます。リーズナブルな節約食材、かさまし食材などをうまく活用して、栄養のある献立を組めるといいですね。

節約を念頭に置くならば、少し遠回りでも、運賃の安いルートでお出かけするよう、心がけましょう。

スマホのルート検索アプリなどを使えば、目的地までのさまざまなルートを知ることができますよね。自分で考えていた頃には、思いつかなかったような意外なルートを教えてくれることも。同じ駅が目的地でも、経由地が違うと運賃が変わることもよくあります。時間に余裕を持って、家を出れば、多少遠回りでも運賃が安いルーとを選ぶことができるようになります。

時間をかけることで、交通費を節約する方法があるということが分かると、おでかけも楽しく、ゲーム感覚でルートを探せるように。事前に下調べしておくことが、大変重要です。

歩ける距離なら、バスには乗らず、歩いてみましょう。

そのためには、やはり時間に余裕を持っておうちを出る必要があります。バスに乗らずに歩けば、バス代も節約できますし、そのうえ、体にもよくて、いいこと尽くめ。ほどよい運動は心も健やかにしてくれます。

気になる本や雑誌は、まず図書館で借りてみましょう。中を確認して、どうしても手元に置いておきたいという気持ちになったら、購入すればOK。

自分の人生において、何が重要かをよく考え、節約するポイントがどこか見極めましょう。

「将来の自分が豊かになること」については、節約するところではないかもしれません。

月に一度、美術館に行くことで、心をリフレッシュし、感性を磨くことができるのであれば、美術館代を節約する必要はないですよね。

人それぞれ、自分を豊かにしてくれることはどんなことなのか、しっかり考えることが大切です。

暮らしにまつわる衣食住のアレコレをノートに書きだしてみましょう。

持っている洋服をイラストで表したり、日用品や食材のストック数、換気扇や下駄箱の掃除といったスケジュールなどを書き出してみると、自分の今の暮らしを、客観的に見つめることができるようになります。

可視化すると、使う頻度よりも、ストックを購入する頻度の方が高くて、ストック数が多くなりがちであるといった情報も分かるように。さまざまな新しい気づきを得ることで、暮らしを見直すきっかけが生まれます。

がむしゃらに節約しても、より良い暮らしは手に入りません。今の自分の身の丈に合った暮らしをより充実させるために、お金を「生かすにはどうしたらいいか」ということをよく考えてみましょう。

メリハリの効いたお金の使い方を重ねていくことで、さらに感覚は研ぎ澄まされていきます。

将来、わたしたちが暮らしに困ることのないよう、今から少しずつでも節約を習慣づけていきたいですね。