いつもいつも何かを考えることは、思っている以上に疲れるものです。なんとなく疲労が抜けない時には頭を休めることが必要ですね。ところがいざ「頭を空っぽ」にして休もうとすると、「頭を空っぽ」にすることそのものが難しいと感じるのではないでしょうか。
特に眠る前、ベットに入って頭を空っぽにしてぐっすり眠ろうと思っても、「空っぽにして眠ろう」という思いが頭を渦巻いてむしろ眠れなくなった、なんて経験がある方もいるかもしれません。
頭をからにする5つの方法
全ての音を消す
家にいる間はテレビやラジオ、仕事中も人の会話や電話の音なと、常に何かしらの音が聞こえる状態で1日を過ごすことが多いと思います。頭を空っぽにしたい時は、それらの全ての音を消して無音にしましょう。
リラックスするための緩めの音楽も必要ありません。無音の中にただ存在してみましょう。何かに意識を集中する必要もありません。無音であることは、外からの音によって誘導的に考えさせられることを防ぎます。
湧き上がる思考を棚上げする
頭を空っぽにしようとしても湧き上がってきてしまう思考があると思います。そんな時にはかき消すのではなく、棚上げするイメージを持ちましょう。
無理やりかき消そうとすると、かき消そうという思いが頭を締めてしまいます。湧き上がってきたものについては、また後で考えればいいや、と後回しすることで「今」を空っぽの状態にすることができるでしょう。
呼吸への意識を高める
腹式呼吸をしたり、いつもより深い呼吸に変えるのも効果的です。何かを考えていると呼吸だけを意識し続けることが難しく、呼吸が浅くなりがちです。自分の呼吸だけに意識を持っていきましょう。
人と会う
何かを考え続けている時、隙間時間を作って人とご飯を食べたり会話をしてみましょう。忙しくてそんな時間は取れない、と思う人こそ誰かとあって会話をするべきです。今まで考えていたことと全く関係のない会話をすることで頭を休めることができます。
さらに頭を空っぽにするためには、会話に「一切の目的を持たずにただ楽しむ」ことがポイントです。自分だけでは頭を空っぽにできない時には人の手を借りることも必要ですね。
運動する
体調や時間、状況が許すなら運動しましょう。考え事をしながらランニングしたり泳いだりすることはできません。ただゴールを目指して前に進むという行為が頭を空っぽにさせてくれます。
頭のオンオフが生みだす変化
いつもいつも考えていては、その考えを整理してまとめる暇がありません。疲労を感じたら、頭を空っぽにして休むことで多くの情報が整理され、思いもよらなかった閃きが生まれることもあるでしょう。
さらに、意識的に頭を空っぽにするという「オフの時間」を挟むことで、考えるべきことだけでなく、不安や悩みをも違う角度から眺められるような変化があるのではないでしょうか。
おわりに
日常的に情報や音に溢れていて、意識的にやらないと頭を空っぽにする事が難しくなりました。ネットで簡単に手に入る情報は常に何かを考えてしまう一因となり、知らず知らずのうちに疲労を溜めてしまっているのかもしれません。
疲れを感じる時はもちろん、1日の終わりに少しでも頭を空にして休む時間があると、次の日の始まりがきっと変わってくることでしょう。意識的に頭のオンオフを切り替える術を持つことは、忙しい毎日を過ごす全ての人にとって大きな助けになりそうです。
仕事中は仕事のこと、家に帰れば家族や自分のことなど、考えたいわけじゃないのに考えてしまうこと、ありませんか?たまには何にも考えずに頭を空っぽにしてボーッとしたいと思いますよね。