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美しい所作は大人のたしなみ
年齢相応のきちんとした振る舞いをすることは、メイクや洋服にこだわるのと同じくらい大切なこと。大人の女性なら当たり前に気をつけておきたい、たしなみのひとつです。そこで今回は、所作の意味や取り入れたい動作、おすすめの本、習い事など美しい所作を身に付けるための方法をご紹介します。
所作で大切にしたい3つのこと
1.立ち居振る舞い
出典:unsplash.com
「所作」には立ち振る舞いや身のこなしという意味があり、物を取る、椅子に座る、歩くなど、日常の動作すべてに通じます。また茶道や華道では作法を重んじ、歌舞伎用語では舞踊のことを「所作事」と言うなど、日本人は昔から所作に敏感。それだけに、少し意識するだけで、周りの印象を大きく変えることができます。
2.正しい知識
「所作」と似たような言葉で「仕草」や「マナー」がありますが、仕草はついやってしまう癖のようなもの、マナーは最低限の礼儀のこと。一方で所作には、礼儀を踏まえたうえでさらに美しく、品よく見せるための立ち居振る舞いという意味合いがあります。そのためには、正しい知識・常識が不可欠です。
3.本人の美意識
出典:www.instagram.com(@kotochoki)
また所作には、目配り、動作の緩急、間(ま)といった、その人から醸し出される雰囲気も含まれます。そのため基本的な動作だけでなく、本人の美意識も大きく関係してきます。テクニックだけに頼らず、よりたおやかで女性らしい振る舞いを心掛けるようにしましょう。
日常の所作を見直そう
美しい所作の基本はとにかく「丁寧に」
激しい動きは、せかせかと落ち着きのない印象を与えます。どんな動作をする時でも、常にゆっくり丁寧にすることを心掛けて。
指先をそろえる
所作の中でも特によく見られているのが手元です。美しく見せるには指先を揃えてピンと伸ばすこと。スマホを触る動作も、指先がきちんと揃っているととっても上品。
モノを取る動作は、わし掴みにするのではなく、親指・人差し指・中指の3本をメインに使うとエレガントに見えますよ。
両手を使う
片手で行える動作を、あえて両手で行うのも、所作を美しく見せるテクニックです。飲み物を飲むとき、扉の開閉、料理を口に運ぶときなどは、反対の手を下にそっと添えてみて。誰かに何かを渡す時も、両手で行うと丁寧な印象に。これだけで好感度がグッと上がります。
ひと呼吸おく
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テキパキと効率的に動くことが悪いことではありませんが、それが周りから「アタフタ」「ドタバタ」見えていれば、所作としては美しくありません。やることがたくさんある時ほど動作と動作のあいだにひと呼吸入れて、動きにメリハリをつけましょう。
ニコッと笑う
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笑顔を絶やさない女性は、誰から見ても素敵。相手のことを思いやりながら、ニコッと笑ってみてください。その際、口角を少し上げて控えめに笑うと知的さが強調できますよ。
正しい姿勢ができていますか?
正しい姿勢は、周りから見ても気持ちがいいもの。肩を少し後ろに引き、頭頂部が上に引っ張られているようなイメージを持つと、自然と背筋がシャンと伸びます。慣れないうちは、油断するとすぐ元の姿勢に戻ってしまうので、こまめに姿見でチェックしましょう。
歩く時のポイントは?
歩くときは、前かがみにならないように垂直方向を意識して足を出します。ヒザを伸ばし、腕を大きめに振ると、凛とした雰囲気が漂います。
座るときのポイントは?
「よいしょ」と前かがみになったり、ドスンと座るのはNGです。以下の3つの動作をひとつひとつ区切って行うと、キビキビとした印象になります。
座った時の姿勢は、頭からヒザにかけて、キレイなL字型になっているのがベスト。背もたれには頼りません。ヒザを揃え、つま先も軽くくっつけると女性らしい雰囲気に。浴衣などの和装場合、姿勢の乱れが着崩れの原因にもなるので、より注意が必要です。
食事はマナーに抜かりなく
食べ散らかさない、菜箸を使う、口に入っている時にしゃべらないなど、基本的なことばかりですが、すべて守れている人は意外と多くありません。だからこそ、きちんとできている人は目に留まりやすくなるんです。
特にお箸使いは、結構周りの目が厳しい!持ち方はもちろん、口に運ぶまでの一連の動作や、使わない時はきちんと揃えるなど、最後まで気を抜けません。
言葉にはその人の素が出やすい
言葉も所作のひとつです。上品な言葉使いや正しい発音・読み方といった、きれいな日本語を話す女性には、知性や品格を感じるもの。さらに、目を見て穏やかに話すことで、相手の心にもしっかり届けることができます。
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逆に言葉が乱雑だと、一気にイメージダウン。いくら取り繕っていても、咄嗟の場面ではつい普段の口調が出てしまいますので、日頃からきれいな言葉使いをすることが肝心です。
ついやってしまいがちなNG所作
オーバーなアクション
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欧米では一般的な全身を使った表現も、日本人の美意識では敬遠されがち。そもそも「所作」は英語に直すのが難しく、あえて訳すとすれば「Work」。でもちょっとニュアンスが違いますよね。それだけ日本に根付いた固有の文化ということが分かります。
日本での大きなアクションは、周りに騒々しいイメージを与えるだけ。動作をコンパクトにしてゆっくり動くことが、美しい所作につながります。
作業の同時進行
歩きながら挨拶する、パソコンをしながら返事するなど、2つ以上の動作を同時に行うことは、された方にとってはあまり気持ちの良いものではありません。いくら忙しくても相手の気持ちを第一に考えて、動作に区切りをつけましょう。
無意識に立てる音
他人の物音は気になるのに、自分の出す音には意外と鈍感なもの。パソコンのタイピングや、足音、食器を扱う音など、自分にとっては普通でも、周りが顔をしかめていることもあるかもしれませんのでご注意を。
いつも時間に追われている
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動作をゆっくり丁寧に行うには、心に余裕が必要です。時間に追われていると所作にまで気が回りませんよね。いつもセカセカしている人は、時間配分を見直す、やるべきことを整理する、誰かに頼るといった対策を。
座る時に体を開く
腕や足が外側に開いていると、行儀が悪く粗野な印象を与えます。イスに座って足を組むのも美しくありません。座る時は脇をキュッと閉め、脚もきちんと揃えましょう。
アゴを上げる
アゴが上がると見下すような目線になるため、高圧的に見えてしまいます。猫背の方は無意識にアゴが上がっている場合があるので、気をつけたいところです。
もっと知りたい、美しい所作のこと
おすすめの本をご紹介
禅の教えから基本を学ぶ
禅の教えというと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、内容はとってもシンプル。「朝起きたら窓を開ける」「物を大切にする」など、すぐに取り入れられそうなヒントがたくさん載っています。基本的なことがいかに大切かということに気付かせてくれる1冊です。
禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本 (幻冬舎文庫)
550円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
老舗京菓匠10代目女将のテクニックを学ぶ
創業1716年の京菓子の老舗「笹屋伊織」の女将が教えてくれる、実用的なノウハウ本。京都の伝統と縁のなかった一般女性が女将になるまでのあいだに学んだ“ふるまいの極意”には説得力があり、なるほど思わせる発見がたくさん見つかります。
老舗京菓匠女将にならう 愛される所作
1,000円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
素敵な女性を目指して学ぶ
俳優やモデルのイメージコンサルタントである著者が、5,000人以上のタレント候補者に指導してきた「美人に見えるしぐさ」を伝授。日常、ビジネス、恋愛シーンなど普段の暮らしで役立つヒントが満載です。
美人な「しぐさ」
1,540円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
所作が学べる都内の教室
大人のお稽古として、美しい所作が学べる教室が人気を集めています。今回は都内のおすすめの教室を3つピックアップしてみました。
所作だけでなく、言葉遣い、発声、マナーなど、トータルに学ぶことができ、カリキュラムのオーダーメイドにも対応。1日だけのクイック講座もあるのでお財布に優しく、気軽にはじめたい方にピッタリ。
秘書歴13年の経験を持つ講師の元で、日常生活で役立つ実践的な所作やマナーを身に付けられます。90分の少人数制レッスンの他、プライベートレッスンも用意されています。
美しい所作といえば、やっぱり茶道。凛とした空間で過ごす時間は心のリフレッシュにもうってつけです。こちらの茶道教室は家元制度がなく、初心者さんにも敷居が低いのが魅力。着付けや書道、居合も同時に学べます。
美しい所作を身に付けて自信のある自分に
美しい所作は、日頃の心がけ次第で誰でもモノにすることができます。はじめはぎこちなくても、繰り返していくうちに自然な振る舞いになるはず。ぜひ記事を参考に、素敵な女性への一歩を踏み出してみてください。