冨田ただすけさんの「旬の献立」
【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
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冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ

献立作成・調理・写真:冨田ただすけ(白ごはん.com) 文:キナリノ編集部

旬の食材を使った和食の献立を紹介する、料理研究家・冨田ただすけさんの『旬の献立』。連載第六回目は、待ちに待ったゴールデンウィークを“おうちでゆっくり過ごしたい派”の皆さんに向けてお届けします。気心の知れた友人を招いて、明るいうちから乾杯!――連休だからこそ思いっきり味わえる至福のときに、旬の食材を取り入れたおつまみを用意できれば、おもてなしも合格点。気楽に作れてホストも一緒に楽しめる。そんな工夫も詰まった、和のおつまみメニューを、お酒と一緒にどうぞ、ご賞味ください。

2007
2017年04月27日作成

待ち焦がれていたゴールデンウィーク!ゆっくり家飲みはいかが?

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
新年度を迎え、新しい環境や慣れない人間関係に気を張って過ごすことも多かった四月。少し疲れて来たかな…というタイミングで訪れるゴールデンウィークはリフレッシュをする良い機会ですよね。旅行やアウトドアに出かけるにも絶好のタイミングですが、家族や気の合う仲間を招いて、おうちでゆっくり「家飲み」をするのも素敵な過ごし方ではないでしょうか。

そこで今回は、(お酒が大好きな)料理研究家の冨田ただすけさんに、今の季節の家飲みシーンにぴったりの献立を考えてもらいました。

季節を感じ、おしゃべりも盛り上がる。今回用意した「旬の食材」は?

肌寒い日もあれば、汗ばむ日もある。そんな不安定な春の天候も落ち着くこの頃、今だけしか味わえない食材を用意して、みんなで季節感をシェアしてみませんか。
春に獲れる新じゃがは、皮が薄くそのまま食べられるのが手軽で嬉しい食材。今回のレシピでは小ぶりなものがおすすめ。そら豆は鮮度が保たれる、さや付きのものを選びましょう。

春に獲れる新じゃがは、皮が薄くそのまま食べられるのが手軽で嬉しい食材。今回のレシピでは小ぶりなものがおすすめ。そら豆は鮮度が保たれる、さや付きのものを選びましょう。

冨田さんが考えてくれた「本日の献立(おしながき)」

せっかくおうちで楽しむのだから、気負わず手軽に用意できるおつまみが良いですよね。おもてなしのシーンにも合いながら、さほど手間がかからない――ホストも楽しめる「家飲み」におすすめの献立をご紹介します。

【主菜】タコの和風カルパッチョ

お刺身用のゆでタコをオリーブオイルと香辛料で和風イタリアンに。

【主菜】鶏むね肉の唐揚げ&ねぎソース

もも肉よりも”低カロリー高たんぱく“とヘルシーで、値段もお手頃なむね肉を使用。ごま油の風味を活かした、ねぎソースでひと工夫加えるのがポイント。

【副菜】新じゃがいもの煮物

調味料と水をはじめに合わせて煮るだけのシンプルレシピ。もちろん、新じゃがなので皮むきも不要!

【副菜】そら豆の塩ゆで

しっかりとした濃い味わいのそら豆は、塩ゆでするだけでホクホク食感も楽しめる一品に。下ごしらえにちょっとしたコツあり。

【副菜】きゅうりの塩ゆかり混ぜ

しそのふりかけでお馴染みの「ゆかり®」を使った、切って混ぜるだけのお手軽レシピ。

【主食】なめたけと大根おろしのパスタ

おつまみとしても優秀な「なめたけおろし」をアレンジした冷製和風パスタ。〆としてだけでなく、途中で登場しても◎

コツを押さえつつ、お酒をいただきながらスローにお料理しましょう!

飲みながら食べながら‥良い意味でダラダラできるのが家飲みのメリット。まわりに気を遣わせないよう、適度に力を抜いて調理も楽しみましょう。

混ぜるだけ、ゆでるだけetc.簡単調理で気持に余裕を

塩もみすらもせず、もっと手軽な箸休めとして考案された「きゅうりの塩ゆかり混ぜ」はカットしたきゅうりと塩、ゆかりを混ぜるだけの超時短レシピ。普段料理をしない男性でも簡単に作れるので、ぜひ教えてあげてみては。お酒のおつまみとして、これからの季節におすすめです。

塩もみすらもせず、もっと手軽な箸休めとして考案された「きゅうりの塩ゆかり混ぜ」はカットしたきゅうりと塩、ゆかりを混ぜるだけの超時短レシピ。普段料理をしない男性でも簡単に作れるので、ぜひ教えてあげてみては。お酒のおつまみとして、これからの季節におすすめです。

旬の食材「そら豆」も塩ゆでするだけの簡単調理ですが、下ごしらえにちょっとしたコツが。さやから実を取り出したら、黒い部分と反対側に浅く切り込みを入れておきます。このひと手間で塩味が馴染みやすくなり、ゆでた後に薄皮が剥きやすくなります。

旬の食材「そら豆」も塩ゆでするだけの簡単調理ですが、下ごしらえにちょっとしたコツが。さやから実を取り出したら、黒い部分と反対側に浅く切り込みを入れておきます。このひと手間で塩味が馴染みやすくなり、ゆでた後に薄皮が剥きやすくなります。

皮むきの手間が要らない新じゃがは、手で汚れを洗い落とし、大きいものは半分に切るなどして大きさを揃えます。水と調味料を合わせた鍋に、重ならないように並べたら、あとは煮汁が煮詰まるまでコトコト炊きます。

皮むきの手間が要らない新じゃがは、手で汚れを洗い落とし、大きいものは半分に切るなどして大きさを揃えます。水と調味料を合わせた鍋に、重ならないように並べたら、あとは煮汁が煮詰まるまでコトコト炊きます。

ビールが進む!唐揚げは“大人の味付け”に

唐揚げの味付けには、漬け汁に生姜のしぼり汁と、すりおろしたにんにくを加えます。もも肉に比べて淡白な味わいのむね肉も、生姜とにんにくが効いてビールが進む味に。最後にねぎソースだれをかけて食べるので下味は薄めにしておきましょう。

唐揚げの味付けには、漬け汁に生姜のしぼり汁と、すりおろしたにんにくを加えます。もも肉に比べて淡白な味わいのむね肉も、生姜とにんにくが効いてビールが進む味に。最後にねぎソースだれをかけて食べるので下味は薄めにしておきましょう。

2度揚げで中はジューシー、外はカリッと

ジューシーに仕上げるコツは、できれば2度揚げをすること。中温で揚げた鶏肉を一度取り出し少し休ませたあと、高温にして表面だけを揚げる気持ちでもう一度サッと揚げます。

ジューシーに仕上げるコツは、できれば2度揚げをすること。中温で揚げた鶏肉を一度取り出し少し休ませたあと、高温にして表面だけを揚げる気持ちでもう一度サッと揚げます。

ごま油の風味が食欲をそそる「ねぎソース」でコクをプラス

そのままでも美味しい唐揚げに、刻んだねぎと調味料を合わせた甘酸っぱい「ねぎソース」をたっぷりと。ごま油の風味も食欲をグッと引き立ててくれます。

そのままでも美味しい唐揚げに、刻んだねぎと調味料を合わせた甘酸っぱい「ねぎソース」をたっぷりと。ごま油の風味も食欲をグッと引き立ててくれます。

【ポイント】ビールやワインに合わせるなら、和食らしい味つけに“ひと工夫”

和食らしい味付けのものでも、ひと工夫するとビールやワインとも好相性になります。ポイントは「オイル」と「香辛料」。応用も利きそうなので、覚えておきましょう。
たこのお刺身には、オリーブオイル、おろしにんにく、あらびき黒こしょうでカルパッチョに。
新じゃがの甘辛い煮物には、バター、一味唐辛子、刻みねぎをプラスして。

たこのお刺身には、オリーブオイル、おろしにんにく、あらびき黒こしょうでカルパッチョに。
新じゃがの甘辛い煮物には、バター、一味唐辛子、刻みねぎをプラスして。

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
ゲストも集まり、おつまみも出揃いました。
「昼間から飲めるって幸せ!」新年度を頑張った自分たちを労いましょう~

カンパーイ!そして、いただきます!

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
味付けの工夫により、色々な種類のお酒とも合うようにアレンジされた和のおつまみを囲み、思い思いに飲んで食べる。お好みでチーズやドライいちじくを並べても良いですね。パパッと簡単に作れるメニューを盛り込んだことで、これだけ品数を揃えても時間や気持ちにはまだ余裕が。みんなと一緒に楽しめるって大事です!

〆にさっぱり味のお手軽和風パスタはいかが?

ごはんのお供に最強コンビ「なめたけ+大根おろし」を冷製パスタにアレンジ。なめたけは自家製でも、市販のものでもOK。食材も調味料もおうちにあるもので手軽に作れるので、多少酔っていても安心です。笑

ごはんのお供に最強コンビ「なめたけ+大根おろし」を冷製パスタにアレンジ。なめたけは自家製でも、市販のものでもOK。食材も調味料もおうちにあるもので手軽に作れるので、多少酔っていても安心です。笑

自家製なめたけの作り方
オリーブオイルとポン酢を回しかけて、全体を混ぜ合わせてどうぞ。さっぱりとした味は満腹のお腹にも不思議とすっと入っていきます。日本酒ならパスタにせず、なめたけおろしとして1品増やすのもおすすめです。

オリーブオイルとポン酢を回しかけて、全体を混ぜ合わせてどうぞ。さっぱりとした味は満腹のお腹にも不思議とすっと入っていきます。日本酒ならパスタにせず、なめたけおろしとして1品増やすのもおすすめです。

今回ご紹介したレシピ

タコの和風カルパッチョ

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
タコの和風カルパッチョの作り方

鶏むね肉の唐揚げ&ねぎソース

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
鶏むね肉の唐揚げ&ねぎソースの作り方

新じゃがいもの煮物

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
新じゃがいもの煮物の作り方

そら豆の塩ゆで

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
そら豆の塩ゆでの作り方

きゅうりの塩ゆかり混ぜ

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
きゅうりの塩ゆかり混ぜの作り方

なめたけと大根おろしのパスタ

【連載】冨田ただすけさんの「旬の献立」
Vol.6-GWは家飲み!お酒に美味しい、和のおつまみ
なめたけと大根おろしのパスタの作り方

料理研究家・冨田ただすけ

大学卒業後、食品メーカー勤務や日本料理店での修業を経て2013年に料理研究家として独立。
忙しい現代の家庭環境のなかでも、作り手の心のこもった、素朴で体にしみ込むような家庭料理を大切にしてほしいという思いから、家で作りやすい和食レシピを考案し、届けている。和食レシピサイト「白ごはん.com」運営。近著に『2皿で完結!和のラクうま定食』『冨田ただすけの和定食』などがある。

大学卒業後、食品メーカー勤務や日本料理店での修業を経て2013年に料理研究家として独立。
忙しい現代の家庭環境のなかでも、作り手の心のこもった、素朴で体にしみ込むような家庭料理を大切にしてほしいという思いから、家で作りやすい和食レシピを考案し、届けている。和食レシピサイト「白ごはん.com」運営。近著に『2皿で完結!和のラクうま定食』『冨田ただすけの和定食』などがある。

白ごはん.com:おもてなしから基本まで いちばん丁寧な和食レシピサイト
おもてなし料理のレシピから和食の基本(定番ごはん・おかず)の作り方まで紹介。いちばん丁寧な和食レシピサイトです。
■食器類クレジット
【TIME & STYLE】RIPPLE ビアグラスYAE ビアグラスAYE ワイングラス
【東屋】チーズボード・チーズナイフ/(唐揚げのねぎソース)茶海(小)/(唐揚げ)六寸皿 印判鳥獣五画(scope別注)
【Arabia】(パスタ)Paratiisi オーバルプレート
【iittala】(パスタの取り分け)Teema スクエアプレート(ホワイト・12cm×12cm)/(きゅうり)Kastehelmi ボウル

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