読者の皆さんの日々のお悩みをキナリノ的に解決する「キナリノ駆け込み寺」。第二回目のお悩みは「お部屋の片付けが面倒くさい!でも片付け・収納上手になりたい」です。前編に引き続き、今回も片付けアドバイザーの石阪京子さんにお話を伺いました。
*前編はこちら
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【お悩みNO.2】お部屋の片付けが面倒くさい!でも片付け・収納上手になりたい。
教えてくれた人
片付けアドバイザー
石阪京子さん
前編では、片付けに対するマインドの持ち方や始め方を伺いました。後編では、片付けのポイントやコツをご紹介します。
気持ちよくものを手放すコツは?
いざ、押入れやクローゼットを片付けていると、思い出が詰まったアイテム、いつか使うかもしれないものなど、なんとなく捨てらないものがたくさんあるはず。どうすれば、気持ちよく不要なものを手放すことができるのでしょうか。
「片付けの最大の障害は、ものを手放すことです。ものが減らなければ、必要なものを収めるスペースが生まれません。『最初に思い描いた理想の暮らしに、これは必要なのか』と自問自答してみてください」
ものを捨てられない方は思い出や人の好意を大切にするやさしい方だと、石阪さんはいいます。だけれど、ものを失うよりも、大切な人との暮らしや理想の自分を失うほうがもっと恐くて悲しいことかもしれないとも教えてくれました。あまり使っていないものや、なんとなく置いているものがあれば、『これを管理したいのか』と自分の心に聞いてみてください。また、人に『これいると思う?』と聞きたくなるような物は自分にとって不要なものです。
ものを捨てられない方は思い出や人の好意を大切にするやさしい方だと、石阪さんはいいます。だけれど、ものを失うよりも、大切な人との暮らしや理想の自分を失うほうがもっと恐くて悲しいことかもしれないとも教えてくれました。あまり使っていないものや、なんとなく置いているものがあれば、『これを管理したいのか』と自分の心に聞いてみてください。また、人に『これいると思う?』と聞きたくなるような物は自分にとって不要なものです。
捨てるのがおっくうであれば、まとめて売る
「不要だけど捨ててしまうのはもったいない」と感じている方は、まとめて売ってしまうのがおすすめです。ただ、フリマアプリで細々とやるのは時間がかかってしまうので、5,000円以上、などと決めるといいそうです。それ以外は、一気に買い取ってくれるサービスなどを利用して、手放すハードルを下げるようにしましょう。
収納のコツは?
ものを少しずつ減らすことに成功したら、次は収納です。どうすれば、収納上手になれるのでしょうか。
バックヤードには7割収納を心掛ける
押入れやクローゼットにたくさんものを収納してしまいがちですが、大切なのは3割空きスペースをつくることだといいます。
「例えば、仕事で使うものを家に置いておくことになったり、頂きものをもらったり…。バックヤードがいっぱいだと、どうしてもお部屋の中にものを置いてしまいます。そこから、リバウンドが起こってしまうのです。バックヤードに3割空きスペースがあれば、急に増えたものもすぐに収納できます。また、何が入っているか一目瞭然で、ものが取り出しやすくもなります」
ものを手放したけれど、バックヤードがいっぱい…。という方は、あと3割頑張って減らすようにしてみましょう。
「例えば、仕事で使うものを家に置いておくことになったり、頂きものをもらったり…。バックヤードがいっぱいだと、どうしてもお部屋の中にものを置いてしまいます。そこから、リバウンドが起こってしまうのです。バックヤードに3割空きスペースがあれば、急に増えたものもすぐに収納できます。また、何が入っているか一目瞭然で、ものが取り出しやすくもなります」
ものを手放したけれど、バックヤードがいっぱい…。という方は、あと3割頑張って減らすようにしてみましょう。
すべてのものに“住所”を決める
「家にあるものすべてに収納場所を決めましょう。使ったら必ずそこへ戻す。これができれば、部屋は散らかりません」と石阪さん。
前編で、お部屋をパブリックスペースとプライベートスペースに分けましょう、とお話しました。それに基づいて、ものを使う場所に沿って収納していきましょう。
前編で、お部屋をパブリックスペースとプライベートスペースに分けましょう、とお話しました。それに基づいて、ものを使う場所に沿って収納していきましょう。
収納用品を先に買わない
片付けスイッチが入るとついやってしまいがちなのが、収納用品を買うこと。これが一番よくないそうです。「収納は計画をきちんと立てることが大切です。ものを厳選すると、“入れもの”が必要なくなるほどものが減ります。実は、片付けの最終日に一番出る不用品が収納用品なのです」
まずは、既存の収納スペースに収めることを心掛け、収納用品を購入する場合は、置くスペースと収納ケースの内寸をきちんと採寸してから購入しましょう。
まずは、既存の収納スペースに収めることを心掛け、収納用品を購入する場合は、置くスペースと収納ケースの内寸をきちんと採寸してから購入しましょう。
収納スペースが少ない場合はベッドの下を活用
家の中に収納スペースが少ない場合、ベッドの下のスペースを活用するのがおすすめだそうです。
「収納棚や本棚などを購入する前に、ベッドの下のスペースをチェックしてみてください。ここにはかなり収納力があり、人目にもつきません。採寸して収納ケースを置いたり、収納付きのベッドを購入したりするのもおすすめです」
「収納棚や本棚などを購入する前に、ベッドの下のスペースをチェックしてみてください。ここにはかなり収納力があり、人目にもつきません。採寸して収納ケースを置いたり、収納付きのベッドを購入したりするのもおすすめです」
お部屋別・片付けのポイント
片付けの手順は、バックヤード、キッチン・洗面所、リビング・玄関の順で進めると効率的だと前編でご紹介しました。ここでは、各お部屋で押さえたいポイントやコツを簡単にご紹介します。
バックヤード
「もののジャンルや人ごとに、区切って収納しましょう。衣類の場合は、ハンガー収納にすれば出し入れが簡単で、家事効率もアップします。また、近年自然災害に備えて、備蓄をしている方も多いかもしれません。ただ、それによりバックヤードに物があふれていたら、地震が起こったとき危険ですし、いざというとき何がどこにあるか分からなくて困ります。7割収納にしておけば、なにがどこにあるか一目瞭然で、非常時に慌てなくてもすむので、心掛けてみましょう」
キッチン
「作業することが多いキッチンは、広い導線の確保が重要です。そのため、ものはすべて収納スペースの中に収めるようにしましょう。また、できるだけ1つで何役にもなる調理道具や、スタッキングできるアイテムを選ぶと収納スペースが削減できるのでおすすめです」
洗面所
「スペースが狭いけれど、家族が多いとものが増えてしまう洗面所では、高さを活かした収納を心掛けましょう。幅が20~22cmほどあれば、タオルや化粧品など、いろいろと上までしまうことができます。人目につく場所なので、ケースの種類を揃えるのもポイント。ただ、前にもお話したように、きちんと採寸してから購入するようにしましょうね」
リビング
「リビングはパブリックスペースなので、個人のものを置かないように心掛けましょう。どうしても置きたい場合は、テレビ棚の引き出しなど、一つにまとめるといいです」
玄関
「家の中で最もパブリックスペースである玄関では、生活感のあるものは見えないようにしましょう。靴箱は高さがあり、扉つきのものがおすすめです。気分が上がるきれいなものや、季節を感じられるものを飾るといいですよ」
きれいなお部屋をキープさせるコツ
きれいにお部屋を片付けたとしても、毎日生活していると、どうしてもものが動いてしまいます。美しいお部屋をキープするにはどうすればいいのでしょうか。
「毎日寝る前に、15分間お部屋を片付けてリセットしましょう。これは、散らかったものを、もとの“住所”に戻すだけです。もし、15分以内に片付けられない場合、まだものが多いということなので、見直してみるといいでしょう」
“暮らしの土台”をととのえよう
「片付けが苦手な方は、自分をダメな人だと思いがちですが、仕事や勉強熱心だったり、人やものにやさしかったり、真面目だったり…良い人ばかりなんですよ」と石阪さん。マインドとテクニックさえあれば、誰でも取り組めるそうなので、今回ご紹介したコツを参考に、ぜひ少しずつでもトライしてみてくださいね。
illustration/Shinco Uematsu
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些細なことでも結構ですので、お悩みや気になること、知りたいことをぜひ教えてください。皆さんのお声をお待ちしております♪
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