読者の皆さんの日々のお悩みをキナリノ的に解決し、毎日を少しでも健やかに過ごしていただく企画「キナリノ駆け込み寺」。第五回目のお悩みはこちらです。
【お悩みNO.5】人と比べて劣等感を感じてしまう。自己肯定感を高めたい
仕事ができる同僚と比べて落ち込んだり、キラキラ活躍する人と自分の差を感じて悲しくなったり…。大人になっても劣等感に苦しんでいる方は多いかもしれません。自分に自信が持てなくなってしまうと毎日が辛いですよね。劣等感をなくし、自己肯定感を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
今回、約7000人以上の人たちの、本当の自分らしさを手に入れるサポートをしてきたマインドトレーナー・田中よしこさんに解決法を伺いました。
今回、約7000人以上の人たちの、本当の自分らしさを手に入れるサポートをしてきたマインドトレーナー・田中よしこさんに解決法を伺いました。
教えてくれた人
マインドトレーナー
田中よしこさん
劣等感の正体とは?
私たちはどうして他人と比べて劣等感を抱き、落ち込んでしまうのでしょうか?
「それは“自分のことが分かっていない”からです」と田中さん。
自分のことは自分が一番理解しているつもり、と感じる方もいるかもしれません。ですが、自分の良い部分をみようとせず、自分の足りないところと、他人の良いところを比べてしまうため、落ち込んでしまうのです。
「他人と比べて落ち込んでしまう方は、自分のことを否定していることに気づいていません。自分は不十分という確認をしているだけ。思い込みそのものに、否定が入ってしまっているのです。自分の感情を丁寧に捉えることが大切です」
また、劣等感を成功への糧にしている方もいるかもしれません。しかし、向上心があり、成功を目指して楽しんでいる人は、そもそも人と比べて落ち込みません。自分を否定しながら頑張れる方は少ないそうです。
自分のことは自分が一番理解しているつもり、と感じる方もいるかもしれません。ですが、自分の良い部分をみようとせず、自分の足りないところと、他人の良いところを比べてしまうため、落ち込んでしまうのです。
「他人と比べて落ち込んでしまう方は、自分のことを否定していることに気づいていません。自分は不十分という確認をしているだけ。思い込みそのものに、否定が入ってしまっているのです。自分の感情を丁寧に捉えることが大切です」
また、劣等感を成功への糧にしている方もいるかもしれません。しかし、向上心があり、成功を目指して楽しんでいる人は、そもそも人と比べて落ち込みません。自分を否定しながら頑張れる方は少ないそうです。
何が羨ましいのか具体的に考えてみよう
劣等感がなくなる方法や心を楽にするコツはあるのでしょうか。
「それは意外に簡単なことです。漠然と羨ましいと感じるのではなく、具体的にどこが、どうして羨ましいと感じるのかを見つけることです。人がどうしているのかでなく、『私がもっとこうしたい』『私はこうなりたい』など、主語を自分に置き換えてみましょう」
羨ましいと感じるけれど自分がそうなりたい訳ではない、と思うときは、自分の気持ちを全面的に認めてあげるといいそうです。
「私はやりたくないのに、羨ましがってたんだな」
「私が本当にやりたいことはなんだろう」
「どうしたら私もやりたくなるかな」
など、自分が主語になるまで考えてみてください。
羨ましいと感じるけれど自分がそうなりたい訳ではない、と思うときは、自分の気持ちを全面的に認めてあげるといいそうです。
「私はやりたくないのに、羨ましがってたんだな」
「私が本当にやりたいことはなんだろう」
「どうしたら私もやりたくなるかな」
など、自分が主語になるまで考えてみてください。
他人からの評価=自分の価値?
勉強や仕事をしていると、他人に評価される場面が多いですよね。評価が高いと嬉しいけれど、頑張っているのに評価されなかったり、他の人ばかり褒められたり…と感じてしまうこともあるかもしれません。
「仕事の評価と自分の価値を一緒にして考えてしまっている方が多いです。『仕事ができないと存在しちゃいけない』『仕事ができるから認めてもらえる存在なんだ』など、そのような思い込みがあると、被害者のような意識になってしまいます。人の評価は、ただその人がその時思ったことに過ぎません。『自分は評価と価値を一緒に考えるクセがあるんだな』『この人の評価は今はこう思っているだな』と、事実を一歩引いたところから捉えるようにしましょう」
また、仕事や勉強ができなくて落ち込んでしまうという方は、できない自分に落ち込むのではなく、解決するために『まずは何をすればいいのだろう?』と、ぜひ解決のための質問の答えを考えてみてください。
また、仕事や勉強ができなくて落ち込んでしまうという方は、できない自分に落ち込むのではなく、解決するために『まずは何をすればいいのだろう?』と、ぜひ解決のための質問の答えを考えてみてください。
“落ち込む人は伸びる人”
田中さんはそういいます。失敗を気にしない方は、改善しないまま問題を先送りしてしまうからです。落ち込みも大切な経験の1つです。新しい気づきや変化のために正しく使ってあげましょう。
「嫉妬心」は自分が幸せになるメッセージ
劣等感と同じように、他人が羨ましくて悔しくなる「嫉妬心」。一見マイナスな感情に思えますが、実は自分を向上させてくれるいい感情だそうです。
「嫉妬するのは羨ましいと感じ、手に入らないと思い込んでしまっているからです。“嫉妬心”は、自分がなりたい姿。皆さんがもっと幸せになるために『○○○が足りないよ』と教えてくれているメッセージなのです。『○○○を手に入れたらもっと幸せになる』と思うようにしてみてください」
劣等感の解決法と同じように、「どこを羨ましいと感じたのか」を考え、それに寄せていく意識を持つことで、「少しずつ自分もそうなれる」「もっとこうなりたい」というポジティブな感情が芽生えてくるそうです。
劣等感の解決法と同じように、「どこを羨ましいと感じたのか」を考え、それに寄せていく意識を持つことで、「少しずつ自分もそうなれる」「もっとこうなりたい」というポジティブな感情が芽生えてくるそうです。
自分の信頼感を高めよう
嫉妬心や劣等感は誰もが一度は抱くもの。その気持ちを否定するのではなく、自分の成長や大切にしていること・ものの確認に使ってあげると、自分への信頼感がぐんと大きくなると、田中さんは教えてくれました。
後編では、自分に自信が持てるようになるコツや自己肯定感の高め方についてご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
後編では、自分に自信が持てるようになるコツや自己肯定感の高め方についてご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
illustration/Shinco Uematsu
https://smilelabo-collet.com/