読者の皆さんの日々のお悩みをキナリノ的に解決し、毎日をちょっとでも健やかに過ごしていただく企画「キナリノ駆け込み寺」。第二回目のお悩みはこちらです。
【お悩みNO.2】お部屋の片付けが面倒くさい!でも片付け・収納上手になりたい。
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/060/1416d91208d1fd79aa5ccc60387a73be572540c6.jpg?1645161559)
「今日も仕事をやり終えた」「子どもを寝かしつけた」そう思って一日の終わりにお部屋を見渡すと、洗濯物や子どものおもちゃなどが散乱状態。もうひと踏ん張りがしんどい、面倒くさい、やる気が出ない…なんてことはありませんか?そんな片付けが苦手な頑張り屋さんに向けて、片づけアドバイザーの石阪京子さんに解決法を伺いました。前編と後編に分けてご紹介します。
教えてくれた人
![石阪京子さん](https://kinarino.k-img.com/system/supervisors/000/000/027/d6259cf2ef6805fb09121676b226eb9453cfe6b8.jpg?1645161346)
片付けアドバイザー
石阪京子さん
片付けのその前に。理想の暮らしを考えてみる
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/059/bf1729370d22ec51343655601689ed71f5249659.jpg?1645161518)
皆さんは、そもそもどうしてお部屋を片付けたいのか考えたことはありますか?散らかっていると嫌な気持ちになる、物を探すのに時間がかかる…。片付けとは、お部屋をきれいにすることだけではなく、“暮らしの土台づくり”だと石阪さんはいいます。
「片付けは、難しい資格を取るよりも簡単ですが、始めるには強めの動機が必要です。それを明確にするために『本当はどんな暮らしがしたいのか』とまず考えてみて下さい。おしゃれなお部屋に住みたいなどでもいいですし、やりたい仕事やなりたい人物像、子どもとどんな風に過ごしたいか…などを思い描いてみて、部屋が散らかっていることによってそれが妨げられたり、叶わなかったりしてしまうのかどうかを明確化します。極論、片付けなくても幸せな方は、そのままでもいいと私は思っています。“やる気”は動いているうちに湧いてくるので、まずは自分の今の気持ちと向き合ってみましょう」
客観的に現状を見てみる
相談の中には「散らかっているお部屋に見慣れてしまい、やる気が起きない」という声もありました。
「そういう場合は、一度自分のお部屋を写真で撮影してみて、きれいなカフェなどで見直してみましょう。客観視することで、現状に向き合うことができ、散らかっている原因も分かってきます」
「そういう場合は、一度自分のお部屋を写真で撮影してみて、きれいなカフェなどで見直してみましょう。客観視することで、現状に向き合うことができ、散らかっている原因も分かってきます」
片付けは、家中丸ごと行う
「リビングだけ、クローゼットだけ片付けたい」と思いがちですが、一部分だけの片付けでは、すぐに元に戻ってしまうと石阪さんはいいます。リバウンドしないためには、家中丸ごと片付ける必要があり、そのためには3日間と日を決めて取り組むのがいいそうです。まとめてお休みが取れない場合は、間を空けてもOK。ただ、散らかっている状態が続いてしまうので、短期間で片づけをするのがおすすめなんだとか。片づける順は後ほどご紹介します。
片付けにおいて、まず行うこと
いざ片付けるぞ!という気持ちになった方は、まず何を始めればいいのでしょうか?最低限心掛けたいことを伺いました。
部屋割りを考える
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/061/bd9ccb9fdcfbd1c2b3c446484b4ceca89dc61772.jpg?1645161709)
「まずは、『部屋割り』を見直すことから始めてください。家全体をパブリックスペース(=家族みんなで過ごすリビングやダイニング)とプライベートスペース(=夫婦、子どもなど個人のお部屋)に分け、誰のものを何処に収納するのかざっくりと枠を決めます」
お子さんがいる家庭は、家中に子どものものを置いてしまいがち。そうすると、いつまで経っても片付かなくなります。小さいお子さんであってもお部屋やスペースをきちんと用意し、日中にパブリックスペースに出したものは、寝る前にはきちんとプライベートスペースに戻すようにしましょう。
お子さんがいる家庭は、家中に子どものものを置いてしまいがち。そうすると、いつまで経っても片付かなくなります。小さいお子さんであってもお部屋やスペースをきちんと用意し、日中にパブリックスペースに出したものは、寝る前にはきちんとプライベートスペースに戻すようにしましょう。
家族会議をする
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/062/f9952eb3870865707dcaaa8270e213e84eaa035b.jpg?1645161729)
家族と一緒に住んでいる場合、片付けに温度差が出てしまうことも…。
「家族で住んでいる場合は、必ず、片付けの前に家族会議を行ってください。みんなで使うお家なので、どうして片付けたいのか、どんな家庭にしたいのかなど、“共通の地図”を持つことが大切です。それをしっかり定めることで、揉め事も少なくなります」
「家族で住んでいる場合は、必ず、片付けの前に家族会議を行ってください。みんなで使うお家なので、どうして片付けたいのか、どんな家庭にしたいのかなど、“共通の地図”を持つことが大切です。それをしっかり定めることで、揉め事も少なくなります」
バックヤードからはじめる
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/063/56a8860296d5b313a3b099ca555da402f4d9eb2b.jpg?1645161743)
片付けを始める場合、リビングやキッチンなど普段目につくところから手に付けがち。ですが、まずは押入れやクローゼットなど、バックヤードの中から片付けを始めるといいそうです。
「押入れやクローゼットには、整理されず、捨てられないものがあふれているケースが多いです。根本的に片付けない原因は、ここにあるといっても過言ではありません。まずは全部出して、ものと向き合いましょう。バックヤードから不要なものをなくして初めて、“リバウンドしない片付け”が出来ます」
「押入れやクローゼットには、整理されず、捨てられないものがあふれているケースが多いです。根本的に片付けない原因は、ここにあるといっても過言ではありません。まずは全部出して、ものと向き合いましょう。バックヤードから不要なものをなくして初めて、“リバウンドしない片付け”が出来ます」
・1日目:バックヤード
・2日目:キッチン・洗面所
・3日目:リビング・玄関
・2日目:キッチン・洗面所
・3日目:リビング・玄関
の順番で行うと効率的に片付けられるそうです。
“理想の暮らし”を思い浮かべてみよう
![片付けられない人必見!理想の暮らしを叶えるヒント【前編】](https://kinarino.k-img.com/system/press_images/001/877/065/f1d88a77cfc4fc1585ccb5cb0ccda50af1092f4e.jpg?1645161799)
「片付けが面倒くさい」と感じている方は、一度、本当はどんな暮らしがしたいか、どんな人生を送りたいかなど、“理想の暮らし”を思い浮かべてみてください。お家が片付けられないのは性格のせいでも、能力のせいでもない。コツさえ分かれば、誰でもできるということを石阪さんは教えてくれました。また、一度徹底的に家中を片付けてしまうと、きれいなお部屋をキープできるそうです。
後編では、ものの手放し方や収納法など、実践で使える片付けのコツをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
*後編はこちら
後編では、ものの手放し方や収納法など、実践で使える片付けのコツをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
*後編はこちら
illustration/Shinco Uematsu
http://kyokoishizaka.blog.jp/