炊飯器はもう卒業!覚えちゃえば簡単、土鍋炊飯のすすめ
勿論、炊飯器でも美味しいご飯は炊きあがりますが、土鍋で炊飯すると、一度食べたらもう炊飯器には戻れない…という声があるほど、より美味しくお米を炊き上げてくれます。
土鍋を使った炊飯というと、難しそう…、手間がかかる…、などのイメージを持つ方も多いようですが、実は、とっても簡単なんです。流れとコツをつかめば初心者さんでも無理なくトライすることが出来ます。
土鍋の基本。美味しいご飯の炊き方
ここでは、土鍋を使った基本のお米の炊き方をご紹介したいと思います。
【材料】
米:2合(360ml/300g)
水:440ml程度
お米の軽量はキッチリと!
ポイントに気を付けてお米を洗う
火加減の順番は”中火→弱火→蒸らす”
ふっくら&もっちり「土鍋ご飯」の完成!
覚えておきたい水加減
おいしいごはんを炊くためには水加減は大切。でもいつもと同じ水加減なのに、どうもおいしく炊けないってことありませんか?実は水加減は、新米や古米、無洗米などによっておいしく炊ける割合が微妙に違ってくるんです。そのため、お米の種類ごとに水の割合を覚えておくと便利です。
普通米
よくおうちで食されている普通精米(白米)の場合、お米1合に対して水は約1.2倍が適しています。
例えば普通精米1合は150gで180mlなので、水量は216ml。
1合:180ml・水量:216ml
2合:360ml・水量:432ml
3合:540ml・水量:648ml
4合:720ml・水量:864ml
新米
新米の場合は水分が多く含まれているのでいつものお米よりも水量は少なめで、お米の量の1.1倍ほどが良いと言われています。
新米1合180mlに対して水量は198ml。
古米
逆に前年に収穫されて水分が少なくなった古米の場合は、お米の量の1.3倍ほど水の量が必要になるので、
古米1合180mlに対して水量は234mlほど必要です。
無洗米
普段、無洗米を使っていない方はピンとこないかもしれませんが、無洗米を炊くときは、お米の量の約1.5倍の水の量が適しています。なので、無洗米1合180mlに対して水量は270mlほど必要です。
こんなときはどうするの?
芯が残る場合
上記で紹介したようにお米のタイプによって米の量と水分量の比率は違ってきます。この水分量が違っていると固くなったり、芯が残ってしまうことも。他にも浸水時間や蒸らす時間が足りないと固くなったり芯が残ることもあるので、注意が必要です。
もし、芯が残ってしまった場合は、炊きたての場合は、1合に対して小さじ1の日本酒を用意し、全体に振りかけてから、しゃもじでほぐし、再び蓋をして15分ほど蒸らします。もしくは、耐熱容器にご飯をうつしてから、蒸し器で15分ほど蒸らすとふっくらおいしいごはんに仕上がります。
こびりつきが取れない場合
蒸らし時間が足りない場合、こびりついてしまうこともあります。もしこびりついた場合は、土鍋にぬるま湯を入れて、しばらくおいて、こびりつきをふやかしてから洗うことできれいに落ちます。
保存について…。
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HARIO |フタがガラスのご飯釜(1~2合 /2~3合)
透明な耐熱ガラスのフタで、ご飯が炊ける様子を見ることができる「HARIO(ハリオ)」の「フタがガラスのご飯釜」。1~2合と2~3合(画像)。
本体部分は萬古焼。火加減が難しいと言われている直火炊きでも、底の部分が肉厚につくられているので火加減調整不要で、ふっくらとおいしく炊き上げることができます。
クリアな見た目もクールでおしゃれなガラスのフタ。アクセントにもなる六角形のグリップは、フタをあけてちょい置きができるうえに、転がりにくいので食卓でも大活躍してくれます。さらにツマミにホイッスルがついているので、炊きあがりを音で確認できてとっても便利。
23 x 27 x 21(cm)サイズの2~3合用の他、画像の21 x 17.4 x 19 (cm)の1~2合用もあり、家族の人数や用途によって選べます。
長谷園|かまどさん(1 合/2 合/3 合/5 合)
火加減も吹きこぼれもなしで、簡単においしいご飯が炊ける「かまどさん」は、三年半もの歳月をかけて、土や釉の調合から、中蓋と外蓋の厚みに蓋の穴の数や位置まで、千点以上もの試作を重ねて作られた、使い勝手抜群のアイテムです。
伊賀の粗土から作られているので、木のおひつと同じように土鍋が呼吸するため、ご飯がベトつかず、しかも伊賀の粗土から作られる鍋は、蓄熱もバッチリでなかなか冷めないので、昔からプロの料理人の方々からも、炊飯に最適と使われています。
釜でおいしいご飯を炊くコツとして昔からよく言われている「はじめチョロチョロ、中パッパ」も、多孔質で肉厚なかまどさんなら、火加減なしでOK!しかも火からおろした後も沸騰状態を続けて、蒸らしに入るので、手間いらずでおいしいご飯を炊くことができます。
二重の蓋が圧力釜の機能を果たすので、吹きこぼれもふせいで、旨みを外に漏らさずに炊くことができます。保温力も抜群なので、初心者さんでもおいしいご飯を簡単に炊くことのできるありがたいアイテムは、しゃもじに陶敷板もついてくるので、届いたその日から食卓に炊きたてのご飯を出せます。
ツートンカラーの素朴な佇まいも味わいがあり、サイズも1 合・2 合・3 合・5 合とあるので、家族の人数に合わせて選んだり、プレゼントにも最適です。
スタジオエム|ビアン(1.5 合)
胴体と取手が一体となり、見た目もスッキリとした「studio m'(スタジオエム)」の「ビアン ご飯鍋」の1合半炊き用。
フランス語で「よい・うまくいく」という意味の「ビアン」のアイテム名通りに、ご飯の旨味を逃がさずうまく炊けます。見た目のスマートさだけでなく、胴体のフチの部分が高くなっているので吹きこぼれもしにくく、内側に1合と1合半の、水分量の目盛もついているので水加減もバッチリです
直火だけでなく、オーブンも電子レンジも使える他、ありがたいことに食洗機にも対応しています。カラーもアメ、白、山吹とあり、キッチンや食卓が明るくなりそう。
スタジオエム|ブレゼ(2 合)
同じく「studio m'」の、「弱火で蒸し煮をする」という意味を持つ「ブレゼ」の、丸くて愛嬌のあるフォルムが可愛い2号炊きのご飯鍋。ブレゼは底が丸く、口元の部分が少し内側に入っているため、お米の対流も良く、吹きこぼれにくく、炊きあがりはご飯がふっくら。
KINTO|KAKOMI 炊飯土鍋 (2合 ・IH対応)
お洒落なキッチン・インテリアアイテムなどを提供している日本のブランド「KINTO」。
調理する人も食べる人も一緒になって、美味しい時間がシェアできる…。というコンセプトの”KAKOMI”から、シンプルで使い心地抜群の炊飯土鍋をご紹介したいと思います。
保温効果に優れた直火専用の炊飯土鍋は、二重蓋構造で、程良く圧力が加わるので、炊きあがりがふっくら、つややか。
シンプルでスタイリッシュな佇まいは、そのままテーブルに出しても、とても美しく、いつものご飯の時間が、なんだか特別な時間に…。
炊き立てをその都度土鍋からよそうその光景は、なんだか古き良き日本の食卓を思わせます。
イブキクラフト|オカッテ ごはん土鍋(2合)
分厚い素地で保温性バッチリの「イブキクラフト」の2合炊きのご飯土鍋。ころんとしたキュートなフォルムの深めのボディは、見た目の良さだけでなく対流が良いため、保温性も高く、吹きこぼれにくさも嬉しい特徴で、手軽につやつやの土鍋ご飯を炊くことができます。
内蓋と外蓋の間の深めの空間に卵をおけばご飯を炊きながら、蒸し卵も作れて時短に。他にも通常の白米から、玄米の炊き方のカードも付いてくるので、ヘルシーな玄米をおいしく炊くこともできます。カラーも明るいホワイトと落ち着きのあるブラックの2色展開なので、インテリアに合わせて選べます。
無印良品|土釜おこげ(3合)
直火で火加減の調節も途中ですることなく、おこげ付きのご飯が炊ける「無印良品」の土鍋。
空気を含んだ粗い耐火粘土を使用した土鍋は肉厚な構造で熱がじんわり伝わり、保温性も高いので、蒸らしている間に追い炊き効果も加わり、火加減を途中で調節せずに約17分でおいしいご飯を炊くことができます。さらに、炊飯時間を1分前後延ばせば、おこげ付きご飯に炊きあがります。
白米だけでなく、玄米や炊き込みご飯などもおいしく炊けます。さらに土釜には木のおひつと同じように通気保湿効果もあるので、ご飯が冷めてもべとつかないという、嬉しい特徴もあります。
4th-market| 籠 ご飯釜 (3合)
三重県の萬古焼ブランド「4th-market(フォースマーケット)」の3合炊き用の土鍋。日本の伝統工芸の一つである萬古焼は、耐熱性もバッチリで、磁器の硬さと陶器のやわらかさ、そして吸水性を併せ持っている優秀な焼き物です。
遠赤外線効果により、お米一粒一粒を芯からじっくり加熱するので、ふっくらとした甘いご飯に炊きあがります。直火、オーブン、電子レンジの他、ストーブであたためることもできるので、冬におかずを作っている間、余ったご飯をストーブでじっくりあたためるのもどこか風情があり、よりおいしくご飯をいただけそう。
おかずの残り物もフタをして保存し、翌日、そのままストーブの上で温めるとより一層旨みが増して、まるで出来立てのようなおいしさに。コロンとしたフォルムもとても可愛らしく、フタの部分に持ち手がついているので開けるのも簡単。カラーも黒、白、黄とあり、インテリアや好みで選べます。
TOJIKI TONYA|古伊賀ご飯鍋(4合)
ぷっくりと丸いデザインが可愛らしい、陶磁器ブランド「TOJIKI TONYA(トウジキトンヤ) 」の”古伊賀ご飯鍋”。
伊賀の陶土は、土鍋本体がしっかりと熱を蓄え、食材の芯までじっくりと火を通してくれるので、旨みを逃がさず、美味しいご飯が炊きあがります。
白いご飯は勿論、様々な具と一緒の炊き込みご飯だってお手のもの。土鍋ならではの、おこげだって楽しめちゃいます!内蓋つきで、吹きこぼれもなく、直火、オーブン、電子レンジで使用可能と使い勝手も良く、毎日の食卓で大活躍してくれそうです。
本もあわせてどうぞ
上記で紹介した、簡単で便利なアイテム「かまどさん」のレシピブックです。土鍋でご飯を炊くのが初めての方でも土鍋の使い方や簡単でおいしいレシピがいっぱい掲載されているので、本も一緒に購入すれば届いた日から土鍋レシピを楽しめます。炊き込みご飯など以外にも、おつまみやデザートまで土鍋で作ることができるので、ますます料理のレパートリーも広がります。
温め直しが電子レンジで出来ちゃう鍋も…♪
かもしか道具店(1 合/2 合/3 合)
国産の土鍋のシェアの7、8割を占めると言われている三重県の萬古焼(ばんこやき)。
その土鍋の技術と優れた点を活かした、その名も”ごはんの鍋”は、定番の黒い釉薬と、柔らかい白の二色がラインナップ。
サイズ感も丁度良く、かさばらないので、そのまま食卓に運んで、熱々のご飯を、あたたかいうちに楽しむことが出来ます。
このお鍋の魅力は、調湿性のある素材で、おひつ代わりになること。そして、電子レンジにも対応しています。
炊きあがったご飯を程よく水分調整し、まるで炊きたてのような味わいを楽しむことが出来ます。
もし、ご飯が余ってしまったら、鍋にいれたまま冷蔵庫へ。
温める時も、そのまま電子レンジであたためる事が出来るので、とにかく使い勝手抜群です。
美味しいご飯のために。こんなアイテムも合わせて欲しい・・・
東屋 |おひつ
樹齢100年をこえる木曽椹(さわら)の貴重な柾目材を使用したおひつは、「東屋」のもの。食卓にあるだけで、なんだか昔懐かしい雰囲気で、心が和みます。
柾目材を使っているので、高い吸水性があり、木曽椹自体は水分に強いこともあり、永く大切に愛用していける、お気に入りの道具のひとつになりそうです。
ご飯をおひつに移し替えるひと手間がありますが、それさえも、楽しみな時間になりそう…。
食卓におひつがあるだけで、どこか清らかで、古き良き日本の暮らし風景を感じさせてくれます。
賄い計画のごはんジャー
ふっくら炊きあがったつやつやの白い炊きたてご飯のおいしさをそのまま保存できる、やわらかな風合いが素敵な焼き物のごはんジャー。
残りごはんを冷凍や冷蔵して、そのまま電子レンジで温めることが出来るジャーは忙しいときの時短にもなります。多孔質の調湿に優れた陶土で作られているので、保存中のご飯の蒸気をジャーが吸収して、温めることで水分をご飯に戻し、炊きたてのご飯のおいしさを手軽によみがえることができます。
保温性も優れているので、そのまま食卓に出した後でも温かさをキープしてくれる、毎日のごはんは便利に、手軽に手早くおいしく楽しめる優れものです。サイズも0.5合のSサイズ、1合のMサイズ、1.5合/2合のLサイズとあり、全種類揃えても入れ子で収納できて便利です。
東屋|杓文字 宮島
ご飯をよそうのに欠かせない杓文字(しゃもじ)。
プラスチック製のものを使われている方も多いと思いますが、木製のしゃもじも趣があっていいものです…。
梓(あずさ)という木で作られた東屋の「杓文字 宮島」は、繊細で美しい柾目(まさめ)が特徴的。
形は、厳島神社で知られる宮島で、楽器の琵琶を模ってつくられてきた伝統の宮島型。
大きさは”六寸半”と”七寸”の2種類があり、ある程度深さのある土鍋で炊いたご飯をかえすなら、長い持ち手の”七寸”がおすすめ。
ご飯を、お弁当箱にちょこっと詰めたりする際には、小回りの利く”六寸半”のしゃもじが程よい使い勝手です。
まずはお米を軽量するところからスタート。箸などを使ってすりきり一杯になるようにキッチリ量りましょう。