産地によって特色がある「そうめん」
日本全国・有名産地の「そうめん」
三輪そうめん（奈良県）
「三輪そうめん」は、最も古い歴史をもつそうめんです。その歴史は1000年以上前にも遡り、奈良時代に大神（おおみわ）神社の神主の息子さんがそうめん作りを始めたという言い伝えがあります。
播州そうめん（兵庫県）
現在、全国シェアトップを誇るのが「播州そうめん」。ブランド名として有名なのが“揖保乃糸”ですが、特定の一社が製造しているのではなく、兵庫県手延素麺組合という機関に属する工場で作られ基準を満たした商品をブランド販売しています。
小豆島そうめん（香川県）
「小豆島そうめん」の特徴は、麺を作る過程で塗る油にごま油を使っている事です。最近では小豆島の特産品であるオリーブオイルを使っているそうめんもあります。
半田そうめん（徳島県）
「半田そうめん」は、麺が少し太めでいわゆる冷や麦に近い太さになっています。太めなので、煮込んだり炒めたりしても煮崩れにくいのが特徴です。
島原そうめん（長崎県）
「島原のそうめん」の生産量は、播州そうめんに次いで全国2位のシェアを誇ります。かつてはOEMとして生産を行っていましたが、最近ではブランド販売されています。
盛り付け方でイメージを変えて楽しもう
夏真っ盛りには、こんな風に寿司桶に水を張って見た目にも涼しげに演出してみましょう。こんな風にサーブすると手軽にそうめんパーティーができますね。
そうめんを一口分ずつ丁寧に巻いてザルに盛り付けると、会席料理を思わせる上品さ。夏の来客時は、葉を敷いておもてなしするのも素敵です。
最近では野菜の色素などを使った鮮やかな色そうめんも増えました。透明感が涼しげなガラス皿に並べて盛り付け食べ比べ。いろとりどりで、お花畑のような華やかさに。
カジュアルに食べるなら、麺鉢に一人分ずつ盛り付けて。テーブル全体を揃いの柄の器でコーディーネートすると、洒落たカフェのメニューのようですね。
バリエーション豊かなおすすめ「そうめんレシピ」
冷製トマトそうめん（ぶっかけそうめん）
トマトに蒸したナスを合わせて、野菜でヘルシーにボリュームアップされています。ナスは電子レンジで加熱するので手軽に作れます。野菜とそうめんのつるりとした食感を楽しみましょう。
豚しゃぶと揚げナスの素麺
こちらは豚しゃぶと揚げナスの組み合わせでしっかりとした食べ応え。大葉をこんもり盛り付けて、爽やかな風味を加えた夏向きのレシピです。
エビとニラのエスニックそうめんチャンプルー
ナンプラーで味付けされたアジアの屋台料理のようなアレンジメニュー。エビの赤、卵の黄色、ニラの緑で彩りもきれいですね。エスニックの味付けが苦手な場合は、お醤油で和風にアレンジしてもおいしいです。
そうめんビビン麺
“そうめん=淡白”というイメージを覆すようなピリ辛の味付け。ほどよい辛味が食欲をそそります。そうめんと聞いておどろく人もいるかも？
レタスとツナのレモンそうめん
シンプルな味付けなのに、ひねりが効いた奥深い味わいのレシピ。火を通したレタスのシャクッとした食感と、ツナとそうめんそれぞれの歯ごたえが良く合います。ツナとごま油が入っているので、さっぱりコクのある味わいです。
またそうめん…にならないために
すぐに茹でる事ができて、細くてのど越しが良い「そうめん」は、夏のお昼の定番ですよね。“簡単だから”と手を抜いてしまうのはもったいない！シンプルに食べる時ほど、好みの茹で加減をしっかりチェックして、おいしい麺つゆと共に、麺その物を味わってみましょう。
あっさり食べるのもどっしりした食べごたえが欲しい時も、アレンジで変化が楽しめます。毎日食べても飽きないように工夫してみて下さいね。
そうめんの産地は西日本中心に数多くあります。産地ごとに作り方や太さなど特色があり、味わいも異なっています。いつもとは違う産地の物を試してみると、味の違いに驚きがあるかもしれませんね！