卵は春が旬?
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現代の食用の無精卵は、年間を通してほぼ質が安定していますが、鶏の原種の産卵は、ほぼ春に限られていたのだとか。そのためか、特に有精卵は産む間隔が長くなる冬から春にかけてが旬とされています。平飼いでのこだわり飼育の有精卵を食べるなら、春がベストシーズンのようです。
七十二候にも残る「鶏の産卵時期」を示す言葉
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かつて一年の季節の区切りを示すために使われた二十四節気をさらに細かく分けた七十二候で、冬の最後に当たるのが「鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)」という言葉です。これは大体1/30~2/3頃の事で「鶏が卵を生み始める」という意味で、この時期が終われば二十四節気では冬が終わり春の始まりである「立春」が巡ってきます。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
卵は、アクティブな季節の栄養補給にもぴったり!
「アミノ酸スコア」でも優れる卵の栄養価
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食べ物に含まれる9種類の「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかどうかを示すための指標として、「アミノ酸スコア」があります。必須アミノ酸は全ての種類がバランスよく含まれないとタンパク質を作るための働きをうまくこなせません。卵のアミノ酸スコアは100といわれていて、これはタンパク質としてバランスが良い事を示します。
アクティブな季節は良質なタンパク質を
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暖かくなって、筋トレやジョギングなど、体を動かしたくなる季節。筋力アップのためにも良質なタンパク質はしっかりと摂りたいところ。そんな意味でも、卵は春にぴったりの食材といえるかもしれません。
地域差の影響が大きい「卵焼き」の味付けの好み
東日本は「甘じょっぱい」、西日本は「出汁を味わう」傾向
家庭ごとに卵焼きの味付けが異なりますが、地域によっても傾向が別れます。関東地方を中心とした東日本は、砂糖をしっかり使ってをかけたりもする、江戸前料理に多かった「甘じょっぱい卵焼き」が好まれる事が多く、西日本でも特に近畿地方は、京料理や上方料理の味付けの基本で「出汁を味わうだし巻き」が人気の傾向があります。
味付け別おすすめの卵焼きレシピ
色がきれいに仕上がるのは「塩味の卵焼き」
色も味わいも上品な「だし巻き卵」
冷めてもふわふわの「甘い卵焼き」
2種類の卵焼きを同時に味わう贅沢レシピ
専用の卵焼き器が無い場合の参考レシピ
丸いフライパンでも作れる卵焼き
彩りや風味を楽しむ卵+αのアレンジレシピ
色合いが春らしい明太子の卵焼き
食感が楽しい♪卵液にたらこを混ぜ込んだ卵焼き
お花を形どったウインナー入りのかわいい卵焼き
旬の春キャベツと合わせた卵焼き
出汁の風味を楽しむ菜の花入りの卵焼き
ハーブとチーズが香る♪白ワインに合うフレンチ風卵焼き
ガトー・インビジブル風の3色卵焼き
定番おかず「卵焼き」ちょっぴり季節を意識してみよう
現代では卵は手軽な食材ですが、かつては貴重品で春の訪れを告げる存在でした。馴染み深い、家庭料理のベーシックともいえる卵焼きですが、ぜひ一度ちょっぴり季節を意識をして味わってみて下さい。
甘じょっぱい味付けの卵焼きはごはんがよく進みますが、砂糖を多くするとメイラード反応で茶色い焼色がつきやすくなり、しょうゆが多いレシピも茶色になりがちです。行楽のお弁当など「きれいな色の卵焼き」が作りたい場合は、塩で味付けするレシピが向いています。そのときの気分や用途で使い分けするのがおすすめです。