毎日使う油、どれを選べばいい?
あなたは自宅で使う油の選び方・使い方にこだわっていますか?
豊かな食卓と自然体の健康美を維持していくために、植物油の特色や栄養に注目してみましょう!
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
動物油と植物油の違いは?
体にいい油は?
オレイン酸を含む植物油
オレイン酸(オメガ9系)を多く含むオリーブオイルは抗酸化作用があり、悪玉コレステロールを減少させ、便秘にも良いなどのメリットがあると言われています。
オレイン酸含有率が高いオイルはほかに、べに花油、なたね油、米油があります。
リノール酸を含む植物油
必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ6系)も体に良い働きをすると言われています。そのリノール酸を多く含んでいるのが、コーン油、べに花油、大豆油など。
ただし大量摂取によるデメリットもあげられているので、偏らずバランス良く取り入れましょう。
ビタミン類を多く含む植物油
ひまわり油、べに花油、米油、コーン油、ゴマ油はビタミンEを含んでいます。冷えに悩む人には血行促進作用のあるビタミンEは意識したい栄養素です。
植物油は、野菜や果物に含まれるビタミンA・ビタミンCの吸収率を高める働きもあるそうなので、「油=太る」と思って一切排除してしまうのではなく上手に利用したいですね。
揚げ物に適している油は?
植物油の保存方法は?
高品質の植物油は酸化しやすく空気や光によって味が落ちてしまうため遮光便に入っています。熱にも弱いので、コンロのそばで置きっぱなしにするのはNG!
日が当たらない場所で保管して、開封後はできるだけ早く使い切りましょう。
主な植物油の種類と特徴(適した料理)
1)よく見かけるサラダ油とは?
各植物油の特徴を見ていく前に、まず、サラダ油について簡単にご説明しておきます。
大容量で売られているサラダ油は、値段が安いので手頃に家庭で使えますよね。ところでサラダ油とはいったい何か?というと、とうもろこし、なたね、ひまわりの種、大豆といった植物の種子を原料とする油の総称です。もともとは「生野菜に合う食用油」として売り出されたのが名前の由来だとか。
サラダ油は低温でも固まらず、質感がサラリとしています。香りも味も主張が強くないため、それこそサラダにはもちろん、揚げ物や炒め物などオールマイティに活用できます。
ちなみに、2種類以上の食物原料が混合しているものは「調合サラダ油」と呼ばれています。
2)なたね油(キャノーラ油)
菜の種から作られているなたね油と、その一種であるキャノーラ油は、一般家庭で親しまれている最も大衆的な油です。
精製されたものは青臭さが無く、素材の味を邪魔しません。
カラっと仕上げたい揚げ物に!
3)ひまわり油
オレイン酸やビタミンEを多く含み日常使いに助かるのが、ひまわりの種からできたひまわり油。
サラダのドレッシングに!
ひまわり油は風味が軽やかなので、フレッシュサラダに添えるドレッシングに◎。
4)コーン油
とうもろこしの胚芽を原料としているのがコーン油。アメリカに次いで日本が世界で2番目にコーン油を消費しているそうです。
油は淡い黄色で、芳ばしい香りがほんのり広がります。
サックサクのかき揚げに!
5)ゴマ油
ゴマ油は、ゴマを焙煎してから圧縮させて作られています。日本の製品では白ゴマが使われていることが多いよう。
オレイン酸、リノール酸、ゴマリグナンを含むヘルシーな油で、他の植物油に比べて酸化に強いのが長所。ある程度長期保存しても味が劣化しません。
ふっくらご飯に加えて香り付けに!
6)大豆油
安価で買い求めやすい大豆油。なたね油やコーン油などとブレンドされて「サラダ油」として売られていることもあります。大豆・なたね・コーンは遺伝子組み換えのものもあるので、気になる人は表示をしっかりチェックしてください。
マーガリンにも使われているオイル!
大豆油は揚げ物・炒め物に向いています。飲食店でも天ぷら油として大豆油を使っている店は多いようです。
マヨネーズやマーガリンの原料にも、大豆油が使われているんですよ。
7)オリーブオイル
鮮度の高い本物のエクストラ・バージン・オイルには、フルーティな香りと舌に残る苦味・辛味があります。その複雑でふくよかな味わいと、必須脂肪酸やポリフェノールを含む健康成分がオリーブオイルの魅力。
平均寿命が日本を抜いて世界1位になったスペインでは、主食のパンを食べる際にも家庭料理にもたっぷりのオリーブオイルが使われています。
オイルで煮込むスペインタパスに!
8)ココナッツオイル
「美容にも老化防止にもダイエットにも良い!」とココナッツオイルは一時大ブームとなりましたね。食用だけでなく美容ケア品としても人気があるオイル。
常温では透明ですが低温下では白く濁り固まるのが特徴です。
甘味を生かしてお菓子作りに!
9)その他(ピーナッツ、アーモンド、エゴマなど)
パームやべに花、米やあんず、アーモンドやピーナッツなどを原料として、世界には多くの植物油があります。
特に女性の健康維持に良いとされているのが亜麻仁油やエゴマ油。これらは熱に弱いので火を通さずドレッシングにするのがおすすめです。
10)サプリに使われている植物油(月見草など)
亜麻仁油やエゴマ油は健康サプリメントにも使われているオイル。また、アサイー油や月見草油も女性に嬉しい成分を含んでいるためサプリメントとして口コミの評判を集めています。
適度に植物油を取り入れよう!
良質の植物油は、細胞、脳神経、ホルモンに働きかけ、大切なエネルギー源にもなります。摂取量に注意して、適度に取り入れていきたいですね。
たくさん油を使う揚げ物用にはつい安い商品を選びがちかもしれませんが、原料をよく見て、風味や仕上がりの違いも意識してみてください。
動物から抽出される動物油に比べて、植物の種子や果実などから採取される食物油は美容・健康に良いとされています。その理由は、オメガ系脂肪酸をはじめ、血行促進やアンチエイジングに効果が期待される栄養素が多く含まれているから。
(※とはいえ、どの油にしても摂取しすぎには注意してください)