ふっくら、目から鱗の美味しさ* 「魚の干物」を味わい尽くそう
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
地味な存在感の干物。でも、体にいいことがいっぱい!
旨味成分がたっぷり
魚は釣った直後より、時間が経った方が、アミノ酸やイノシン酸という旨味成分が増え、おいしくなります。
そのことを踏まえると、干物が美味しいのはお墨付きですよね。干すことでその旨味成分が熟成され、さらに水分量が少なくなることで旨味がより凝縮されます。そのため干物は、素材そのものの美味しさに満ちた食材なのです。
そして、魚に含まれる栄養成、EPAやDHA、タンパク質ももちろん摂取できます。ぜひ食卓に並べたいですね。
気になる塩分は?
干物といえば、しょっぱい。塩分が高そう、体に悪そう、と思っている方は多いのでは?
ですが、アジの干物は鮭の塩焼きとだいたい同じくらいの塩分量(5g前後)。最近はパッケージに塩分量が表示されていたり、塩分を控えてつくられた健康志向の干物も多く販売されているので、選ぶときにチェックしてみるとよいでしょう。
※ちなみに厚生労働省からは、成人女性で1日約7g未満という塩分量の摂取基準が示されています。(だいたいラーメン一杯で、塩分量が6gほどです)
気をつけたいのは、焼いて頂く場合、醤油などを上からかけて余計な塩けを加えないこと。つい、焼き魚を食べるときの癖になっている方も多いかもしれませんが、そこは気をつけてくださいね。
干物は冷凍しても大丈夫?
「魚の干物」の焼き方を押さえましょう
#開きの焼き方# 魚焼きグリルでもフライパンでも◎
開き干しの場合は、魚の身がある方から焼いていきます。
そのためグリルで焼く場合(上火の場合)は、皮を下にして焼きます。はじめに、網に身がくっつきにくくなるように、網には油、網側の魚の面(皮)には酢を塗るとよいでしょう。酢のニオイは特に残らず、皮がぱりっとさせる効果も◎ 酢が無い場合は、オリーブオイルで代用しても、風味よく仕上がります。
焼き始めて身が白っぽくなり、だんだん焼き色がついたら、ひっくり返して皮の方を焼きましょう。火加減は中火から徐々に弱火にして、焦げないようにご注意を。
それぞれの面の焼き時間の割合は「身:7」対「皮:3」が目安です。また焼き過ぎると旨味が流れ出し、身もパサついてしまうので、焼き色をチェックしながら火を止めましょう。
#みりん干しの焼き方# フライパンがおすすめ
#丸干しの焼き方# 大きさに合った焼き方で
焼き方の裏技!
魚焼きグリルで焼く場合は、干物を入れる前に1、2分ほどグリル内を温めておきましょう。そうすることで魚がこげたときくっつきにくくなります。また、焼き魚と同じように尾やヒレに化粧塩をしておくと、焦げにくくなりますよ。
焼き方をマスターしたら試したい*《美味しいアレンジをご紹介》
アジの開きをほぐして、混ぜご飯に。
アジの開きで、冷や汁に。
アジの開きを、ソフトふりかけに。
サバの干物を、南蛮漬けに。
サバの干物を使って、オイルサーディンに。
ほっけの干物を、アクアパッツアに。
かれいの干物を、から揚げに。
おわりに
いかがでしたでしょうか。少し地味な存在感の「魚の干物」ですが、古くから受け継がれている日本の伝統食。
昔の人々は、交通や保存技術が発達していなかったので、干物にして魚を保存していたと言われています。そんな昔の人々の知恵が詰まった干物を、現代の食卓でもおいしく味わいたいですね。
「干物」というと、どんなイメージを持っていますか?値段が安定していて手に入りやすい、焼くだけで済むので簡単・・と、朝食などでお馴染みの、庶民の味方の食材ですよね。
しかし一方、見た目が地味で、身が固くなったりと上手く焼けない、塩分が高いのでは・・?など、お悩みも多い食材。
そこで今回の記事では、そんな干物に関するお悩みを解決。