柔らかくて味のある「いか」は、日本人が大好きな海の幸。お刺身や煮物、揚げ物など楽しみ方も多彩です。今回は、函館などが産地として有名なスルメイカや、冬が旬のやりいか、呼子のイカで知られるケンサキイカ、富山の春先の風物詩・ホタルイカなど、さまざまな種類のいかを、適した料理とともにご紹介しています。もちろん、いかを使った和洋のアイデア料理レシピもいっぱい。肝を使った濃厚なうまみの料理や、イタリア・スペインの料理など幅広く集めています。2018年11月24日作成
北から南まで、日本全国で水揚げされるいかは、日本人にとって最も身近な魚介のひとつ。おなじみのいか料理を楽しみつつ、ぜひいつもとは違う新鮮な料理にもトライして、さらなる魅力を発見してみましょう♪
いかは、高たんぱく・低脂肪・低カロリーでとてもヘルシー。ダイエット中の方にもおすすめの食材です。また、肝臓に優しいタウリンも豊富に含まれていますので、お酒のおともなどにもぴったりですね。
スルメイカは、いかの中でも日本近海で最も漁獲されており、夏から冬にかけて全国各地で水揚げされます。函館なども“いかの街”として有名ですね。スルメイカは甘みが濃く、お刺身をはじめ、煮物など何にでも向き、冬には肝に脂がのるため塩辛にするのもおすすめです。価格も手頃な庶民の味方。
いかの胴2杯分に対し、濃厚さを出すために、ワタを3杯分使用。胴とわたに塩をして、ラップせずに冷蔵庫で半日~1日乾燥させたら、ワタをしごいて身と混ぜます。その後、清潔な保存容器に入れて冷凍室へ。1日以上冷凍することで、寄生虫対策になり、安心して食べられます。
冬から春先が旬の高級いか、やりいか。北海道や青森など北の海が主な産地。とがった胴が槍に似ていることからついた名です。さっぱりとした上品な甘さで、とくにお刺身が絶品。寿司ネタとしても人気です。
新鮮なものは、いかそうめんもいいですね。このレシピでは、スルメイカを使っていますが、やりいかもいかそうめんにおすすめ。繊維を断ち切るように縦に細く切っていきます。
ねっとり甘みが強く、お値段は高めなケンサキイカ。お刺身のほか、一夜干し、天ぷら、炒め物などいろいろ使えます。旬は、春~夏。玄界灘に面した呼子のイカはとくに有名で、5~11月頃にはケンサキイカ、冬からはアオリイカが水揚げされます。
塩水にしばらく浸け、5~6時間ほど網で干すだけでぷりぷりの一夜干しができます。あとは、グリルや網で香ばしく焼くだけ。おつまみにも最高。ぜひ一度試してみてください。
ちょっとごつめの形をしたコウイカは、頭にかたい甲があることからその名がつきました。夏の“新イカ”は、小さいのでまるごと寿司にして食べるのが江戸前。旬を迎えるのは10~4月で、冬の肉厚な“親イカ”は、ねっとりしたうまみと甘みが特徴で、お刺身のほか天ぷらもおすすめ。
いかははねるので天ぷらはむずかしいという印象があるかもしれませんが、コツを押さえれば大丈夫。ポイントは、水気をよく取り、十字に切れ目を入れ、高温で揚げないようにすることだそうですよ。
ひいかは、小さくて可愛いいか。火を通してもかたくならず、甘みも出るおいしいいかで、リーズナブルなのに味がいいことから人気です。春先に水揚げされます。
火を通すと甘くなるひいかは、ボイルしたり、炒め物などにもおすすめです。こちらは、ひいかのガーリック醤油炒め。冷蔵庫にある材料といっしょに炒め合わせるだけで、おいしくて栄養豊富なメインおかずになります。
海の底から青白い光を放つ富山のホタルイカの群れは、春先の風物詩。夜になると産卵のため水面近くまで上がってくるのだとか。お刺身は、旬の時期の現地でしか食べられませんので、ぜひ富山へ。ワタの甘みなども味わえる釜あげもポピュラーな食べ方です。
スーパーなどで入手できるホタルイカは、ボイルされています。酢味噌などで食べるのもいいですが、煮たり焼いたり炒めたりするのもおいしいです。
まずはいかの胴に親指を入れて、軟骨をはずしワタを抜きます。そして、ワタとゲソを切り分け、くちばしと目を取ります。胴の皮むきは、キッチンペーパーなどを使うと便利。身を開いたら、汚れを丁寧に除きます。なお、ワタから墨袋を取るときは、ゲソ側からつまんでゆっくりと引っ張るといいようです。
いかは、お刺身用のものを10秒ほどゆでるだけ。わけぎは、先の方を持って白い部分を少しゆでてから全体をゆでると火の入りが均一に。ぬめりを軽く取るのもおいしさのコツです。副菜としてもおつまみとしてもうれしい一品です。
いかの胴をさっとゆで、冷水にとって水気を取っておきます。一方、塩をして冷蔵庫でしばらく置いたワタを、味噌や酒とともにとろりとするまで火にかけ、冷ましたらいかと和えます。まさに、絶品おつまみです!
どこか懐かしさを感じる、素朴ないかと里芋の煮物。里芋をいかと一緒に煮るときは、味がしみやすいように1個を2~3等分に。下ゆでせずに里芋を煮汁に入れて火にかけ、沸騰したらいかを入れてじっくり煮ます。
歯ごたえのいいゲソを肝といっしょに炒め物に。風味豊かで、たまらないおいしさ!おかずはもちろん、おつまみとしても極上の味わい。野菜もたっぷりで栄養バランスも抜群です。
あぶって生姜醤油などで味わうことが多いいかの一夜干しですが、かき揚げなどにするのもおすすめ。水っぽさがなく、うまみが凝縮されているので、間違いなしのおいしさです。
中華の大人気おかずをいかを使ってアレンジ。いかは切り込みを入れることで、やわらかく味もからまりやすくなります。
小ぶりでやわらかい、スルメイカを使った黒酢醤油の炒め物。輪切りのいかに小麦粉をまぶすことで、とろっと全体に味がからみやすくなります。
うまみたっぷりのいかは、大根おろしを加えて煮込むのがポイントです。卵はふんわり半熟に仕上げて。ごはんをおかわりしたくなるおいしさです。
定番のシーフードカレーも、イカを主役に作ってみませんか?新鮮ないかの墨袋とワタも無駄なく使って、うまみを引き出しましょう!
たっぷりの熱湯に白ワインを入れ、いかをさっとゆで、あとは彩り美しい野菜とともにマリネ液に漬けて、10分ほどなじませます。いかのぷりっとした食感がたまらないおしゃれなマリネは、前菜にもおつまみにもぴったり。
いかは、イタリア風のトマト煮にもぴったり。トマトソースを煮込み、最後にいかを加えます。火を通しすぎず、柔らかに仕上げましょう。色もきれいで、栄養も満点。おしゃれなメイン料理としてテーブルを飾ってくれます。バゲットを添えて、ワインとともにどうぞ♪
いかのワタと墨でだしを取った、イタリアの漁師鍋風。野菜を炒めたら、ワタと墨を入れてワインをふり、いかやタコ、トマトを加えて煮込み、最後にエビを入れます。ガーリックトーストが相性抜群。
スペイン・プロヴァンス地方の定番料理、いかの墨煮。本場では、ワタは入れないそうですが、このレシピではワタも入れて濃厚な味わいに仕上げています。多彩なハーブも、素敵なエッセンス♪
フライパンでいか、エビを炒め、あさりを加えて蒸し焼きに。あさりの口が開いたら、具と蒸し汁に分け、蒸し汁が熱いうちにカレールウを混ぜます。そして、米を炒めたらカレー味の蒸し汁を加え、炊きます。魚介のうまみがたっぷりの絶品カレーパエリアです。
止まらないおいしさの、いかのカレーリングフライ。ポイントは、いかの下処理を丁寧にすること。しっかり水気を取って、皮もむいておきましょう。おかずにもおつまみにも最高。だれもが大好きな味です。
ひとくちに「いか」と言っても、季節によって手に入る種類はさまざま。それぞれの特徴を知って、適した料理を考えるのもうれしい時間ですね。ぷりっとして、うまみ豊かないか料理を、和風から洋風までいろいろ作って楽しみましょう♪
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北から南まで、日本全国で水揚げされるいかは、日本人にとって最も身近な魚介のひとつ。おなじみのいか料理を楽しみつつ、ぜひいつもとは違う新鮮な料理にもトライして、さらなる魅力を発見してみましょう♪