ザンギの名前については、中国語で鶏の唐揚げを表す「炸鶏（ザージー、ザーギー）」という言葉に、運がつくように「ん」の一文字を入れ、ザンギと名付けられたという説など諸説あります。

ザンギの特徴は、鶏肉にしょうゆやニンニク、しょうがなどでしっかりと下味をつけ、小麦粉や片栗粉、卵などを加えた衣をつけてカラッと揚げること。ただし、一般の唐揚げでもそのような作り方をする場合もあるので、明確な違いはないようです。

また、鶏肉だけでなく、タコや鮭、イカなどの魚介類や豚肉など、他の具材を唐揚げにしたものも、ザンギと呼ばれます。その場合は、“タコザンギ”など具材の名前をつけて呼ばれます。

まずは調味料を合わせ、鶏肉にしっかりと味をしみ込ませます。辛みが欲しいときには、唐辛子やラー油などを入れるのもいいでしょう。

そして、小麦粉や片栗粉、卵を加えてよく混ぜます。あとは、きつね色になるまでカラッと揚げて、できあがり。

ザンギならではの少し濃いめの味つけの、しっかりしたおいしさ。おかずにもおつまみにもなる、最強の一品です。

鶏肉に下味をつけた状態で保存袋に入れ、冷凍しておくのもいいですね。あとは、衣をまぶして揚げるだけ。忙しいときにも、手間いらずでおいしいザンギができます。

2度揚げは、唐揚げでよく使われる手法ですが、ザンギでもおすすめ。1回揚げたら5分ほど休ませ、2回目は油の温度を少し上げて、表面をカリッと香ばしく仕上げます。

こちらは、昆布醤油を使ったザンギ。鶏肉に下味をつけた状態で、冷蔵庫で一晩寝かせています。味のしみ込んだザンギのおいしさは格別ですね。

サクッとした食感の米粉のザンギ。米粉は、小麦粉などに比べて油を吸いにくいのでヘルシーだともいわれていますね。ぜひ、ザンギでも試してみませんか？

チャーシューの煮汁を再利用して、ザンギの下味に。肉のうまみたっぷりの煮汁は、ザンギのおいしさをより深くしてくれそうですね。

ザンギは、味がついているのでそのまま食べられるのですが、本場ではタレをかけて食べるお店も多いとか。こちらは、甘酢のタレをかけたザンギ。さっぱりといただけます。

ヘルシー志向の方におすすめのささみのザンギ。しっかり味のザンギなら、ささみでも満足感があります。ダイエット中などに揚げ物が欲しくなったときなどにもおすすめ。ささみは火が通りやすいので、お弁当のおかずにもぴったりです。

北海道では「ザンギのたれ」が市販されているようです。物産展などで販売される場合もありますので、機会があればぜひ。一度、どんな味なのか体験すると、おうちで再現もしやすいですね。

北海道では、鶏肉だけでなく、魚介や豚肉などを使った唐揚げも「ザンギ」といいます。こちらは、鮭のうま塩ザンギ。北海道らしい食材で作るザンギもいいですね。

タコは、ザンギの食材としてとても人気。火を通しすぎると硬くなるので、サッと揚げるのがポイントです。

北海道の居酒屋メニュー、ラム肉のザンギは、タレに漬け込んだジンギスカンのラム肉を揚げたものだとか。もちろん、ラム肉で作るのもおいしいのですが、手軽に豚こま肉を使うのもおすすめです。

ニンニクと酒粕が意外と好相性。しっかりした味をつけた豚こま肉に、米粉と片栗粉、卵の衣をつけて、カリッとサクッと揚げます。酒粕は、お肉のくさみも消してくれるようですね。

夏のランチにうれしい、ひんやり冷たいぶっかけうどん。スタミナ系ザンギも、レモン風味でさっぱりと楽しめます。

手羽元のザンギや、かぼちゃ、オクラ、アスパラ、パプリカ、とうもろこしなどたっぷりの焼き野菜をトッピングしたスープカレー。栄養バランス満点で、お腹の底から満足できそう。

残ったザンギを玉ねぎとともにめんつゆで煮て卵でとじた、親子丼風。こんな食べ方もおいしそうですね。リメイクのために、多めにザンギを揚げておくのもいいかも。

2度揚げしてカリッと仕上げたカレイザンギとキムチを合わせた丼物。コチュジャンやオイスターソースなどでしっかり味つけされたカレイは、とてもジューシーでご飯に合います。

北海道の人たちが愛する、カラッと揚がった香ばしいザンギ。お好みで、調味料や粉の種類、配合などを変えたり、いろいろと試してみるのも楽しそうですね。北海道の居酒屋さんをふらりと訪れたような気分で、今夜はザンギにしてみませんか？