土鍋の特徴
土鍋は私たち日本人の台所で、古くから使われてきた調理器具の一つ。
温まりにくいという欠点はありますが、その反面、保温力がとても高いという利点があります。まんべんなく熱が伝わるのも、他の調理器具には見られない特徴の一つ。この性質を利用すれば、お鍋はもちろん、煮物や蒸しものなど、おかず作りも美味しくできます。特に、ゆっくりと火を通す保温料理に向いています。
温まりにくいという性質のおかげで、煮物などは煮崩れしにくくなり、お野菜は甘みが増し、お魚やお肉などは旨みが閉じ込められて、いつもより美味しく仕上がるのだとか。
また、一旦温まると冷めにくいので、一度クツクツ沸騰しだしたら、あとは弱火でOK。ガスの消費を抑える事にも繋がります。土を素材にしている土鍋は表面に無数の穴があいており、加熱を始めると、その穴から小さな気泡が発生するのだそうです。その気泡が中の具材に熱をムラなく伝えてくれるため、効率よく調理ができるといわれています。
鍋もののイメージが強いですが、実は万能な調理器具なのかもしれません。
鍋もののイメージが強いですが、実は万能な調理器具なのかもしれません。
土鍋でご飯は本当に美味しい?
お米の炊き方を表す言葉に、「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いても蓋取るな」 という表現がありますが、これはもともと、薪を使ってかまどで焚くご飯の作り方のことでした。現代、ガス器具の上でも、この表現に当てはまる火加減が土鍋で作ると無理なく再現することができると言われています。土鍋の特徴である温まりにくい性質によって“はじめチョロチョロ”、段々あたたまってくると“なかぱっぱ”です。
土鍋で炊いたご飯が美味しいと思えるのは、土鍋で炊くという特別感からくる思いこみだけではなく、土鍋だから再現できるかまど風の火加減にちゃんと秘密があったのですね。旨みが閉じ込められたホクホクのご飯は、ついつい食べ過ぎてしまいそうです。
土鍋を使ったお料理レシピの色々
炊き込みご飯
基本のご飯の炊きかたがわかれば、炊き込みご飯のアレンジはとても楽にできます。季節の食材を摂り入れながら、おいしい土鍋ごはんを焚いてみて下さい。
家族で囲む、特別な土鍋ごはん
蓋をあけた瞬間に広がる、秋の香り
エスニックなセリと蓮根の炊き込みご飯も土鍋におまかせ
おかず料理こそ、土鍋で。
鶏肉も土鍋ならホロホロに…
ジューシーな肉料理で大満足。
洋風料理も美味しく。
イタリアン土鍋料理、アクアパッツァ。
洋風土鍋料理の、定番ポトフ。
やっぱり鍋もの。
体ぽかぽか。風邪予防にも、ネギ豚しゃぶしゃぶ。
身体の芯から温まりそうな中華鍋。
デザートもできちゃう?
すぐにできちゃう、シンプルプリン
あまりに簡単なので、冬のおやつの定番になりそう。
秋のリンゴを使った、大人のスイーツも土鍋で。
いかがでしたか?
土鍋といえど、和食だけには限らず使えることがお分かりいただけたでしょうか?様々な料理に応用できる、万能調理器具なのです。おかずを作るのにちょうどよい、小さめの鍋から、家族分の炊き込みご飯をたっぷり作れる大きなものまで、サイズも深さも幅広く販売されていますから、用途にあったものをいくつか揃えておくと良さそうですね。
これからの季節、活用してみて下さいね。
これからの季節、活用してみて下さいね。
日本の食卓には欠かせない調理器具と言えますね。