お弁当やおにぎりにも◎もちもち感が人気のご馳走「おこわ」
おこわのもちもち感は、お餅好きな日本人にはたまりませんね。ぬくもりがあって、おなかも心も満たしてくれるおこわは、もうそれだけでご馳走です。簡単に作れますので、お弁当やおにぎり、日々の食卓にぜひ登場させて楽しみたいですね。
おこわとは?
赤飯はおこわのひとつ
「おこわ(御強)」は、そのしっかりとした食感から“強飯(こわいい)”と呼ばれていたのが名前の由来。かつては慶事や祭事、正月等のハレの日にしか口にできないご馳走でした。小豆とともに蒸し上げた「お赤飯」は、おこわの代表的なものです。
炊き込みご飯とおこわの違い
大きな違いは、炊き込みご飯がうるち米(白米)を使うのに対して、おこわはもち米を使うこと。そして、炊き込みご飯は普通に炊飯器で炊きますが、おこわは本来は蒸し器や蒸篭(せいろ)で蒸し上げるものでした。冷めてももっちりしているのは、そのせいです。
ただ、調理器具が進化したいまでは、炊飯器や圧力鍋でもおこわが美味しく炊けます。本来の作り方にこだわって蒸し上げるのもいいですし、簡単におこわを作りたいなら炊飯器などにまかせるのもいいですね。
基本のお赤飯の作り方(蒸し器使用)
蒸し器や蒸篭で蒸し上げて作る本来のお赤飯は、本格的な味わい。まずは、基本の作り方から。
材料(分量)
・ささげ豆(170g)
・もち米(1kg)
・うるち米(1合)
・塩(小さじ2)
・もち米(1kg)
・うるち米(1合)
・塩(小さじ2)
用意する豆は、ささげ。小豆でもいいですが、ささげの方が表皮がかたいので、赤飯にしても割れにくいのが特徴です。また、もち米と白米と両方使うことで、かたすぎず、ちょうどいいもっちり感に。あとは、塩のみ。シンプルな材料で作れます。
蒸し器を使った基本の作り方
ささげを強火でゆで、びっくり水を加えたら、さらに皮が割れない程度にゆでます。ささげを入れたまま冷まし、もち米と白米を入れて一晩置きます。
煮汁の一部を色を付けるための色水としてとっておき、米は蒸し器で10分ほど蒸します。そして、色水を加えたらさらに蒸します。あとは、飯台(寿司桶)に赤飯を入れ、切るようにしゃもじで混ぜれば完成です。
蒸し器や蒸篭で蒸し上げる基本のお赤飯は、もっちり食感もよく、味わいも格別。冷めても、美味しさはそのままです。お祝いのときなどには、ぜひこだわって蒸し器や蒸篭で作ってみたいですね。
簡単なお赤飯の作り方(炊飯器使用)
むずかしそうなお赤飯ですが、炊飯器で簡単にできます。気軽に作ってみましょう。
こちらは、炊飯器で作る、もち米100%の噛み応えのある赤飯。ちなみに、お弁当などにも合うかたすぎないお赤飯にするには、うるち米を1割から2割程度混ぜるのもおすすめ。
ささげをゆで、もち米は洗ってザルに上げておきます。そして、炊飯器にもち米を入れたら、ささげのゆで汁をおこわモードの水量の線まで入れて塩を加えます。あとは、ささげを加えてスイッチを押すだけ。なお、白米で炊く場合は、水を少なめに。
具入りのおこわの作り方
お赤飯が作れるようになったら、応用編として具の入った「おこわ」も作ってみましょう。お赤飯と同じく、蒸し器や炊飯器で美味しくできますが、ほかにもおこわを作る方法がいろいろありますのでご紹介します。
本格的に作るなら蒸篭(せいろ)蒸し
時間短縮なら圧力鍋
簡単調理なら電子レンジ
もち米がなければ、白米+お餅で!
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もちもちの「おこわ」を日々の食卓で楽しみましょう!
もちもち食感と優しい甘みで、幸せな気持ちにしてくれるおこわ。シンプルも具だくさんも、それぞれの美味しさがあります。特別なときだけでなく、日々の食卓メニューに加えてみると、満足感もあって楽しそうですね。
<参考サイト>
蒸篭で蒸し上げるおこわは、粒が立ち、もっちりしっかりとした食感。ひと味違う、本格的なおいしさに仕上がります。蒸篭をお持ちの方は、ぜひお試しください。