濃厚ソースにおすすめの平打ちパスタ、タリアテッレ
材料はとってもシンプル
生まれはイタリア北部
タリアテッレは、主にイタリアの北部でよく食されている伝統的な名物パスタです。特に美食の都ボローニャでは、ひき肉をベースとした「ラグー・アッラ・ボロネーゼ」、日本でもお馴染みのボロネーゼソースをタリアテッレに絡めて食べるのが代表的な地元料理の一つとなっています。
タリアテッレは小麦の味がしっかり主張する太いパスタなので、ボロネーゼをはじめとする濃い味のソースとよく合います。ほかにも、クリーム系やトマト系のソースとも好相性。いろいろな楽しみ方ができます。
フェットチーネとの違いは?
タリアテッレにとても良く似たパスタにフェットチーネがあり、イタリア中南部でよく食べられています。どちらも幅広の平麺で、見た目にはほとんど区別できません。タリアテッレの方がフェットチーネよりもやや薄く、幅も1ミリ~2ミリ狭いとも言われますが、それも厳密ではないのだとか。リボン状のこのロングパスタのことを北部ではタリアテッレと呼び、中南部ではフェットチーネと呼んでいるだけ、という説もあります。
また、タリアテッレは主に軟質小麦粉を、フェットチーネは硬質小麦粉を使っているとも言われます。これは、それぞれの発祥地によって栽培される小麦の種類が異なるために生まれた特徴ですが、これも絶対のルールというわけではありません。
ちなみに、粒が脆い軟質小麦は薄力粉や中力粉に、粒が硬い硬質小麦はパン用の強力粉などによく加工される品種です。
おすすめの茹で方
表面積が広いタリアテッレは、窮屈な小さな鍋で茹でるとすぐにくっついてしまうため、大きめの鍋で沸かしたたっぷりのお湯で茹でることが大切です。オリーブオイルを少しお湯に加えると、くっつき防止になりますよ。
生麺と乾麺でも茹で時間が異なります。生麺ならだいたい2~3分、乾麺なら5分~8分が標準的。意外に早く茹で上がるので気をつけましょう。特に市販のものはメーカーによって茹で時間がまちまちなので、きちんとチェックしてから茹でてみて下さいね。
タリアテッレに合うおすすめソース
まずは基本のボロネーゼに挑戦
濃厚な味わいが癖になるクリーム系ソース
旨味たっぷりのトマト系ソース
素材の彩りが引き立つオイルベース
タリアテッレの生麺を手作りしてみよう
基本のパスタ生地
生パスタの生地を手作りするのは、実はそれほど難しくはありません。パスタマシンがなければ、麺棒で伸ばして包丁で切ればOK。薄く均一に伸ばす点だけが少し難しいかもしれませんが、やや不格好なくらいは出来立ての美味しさでカバーできます。
ほうれん草の色鮮やかなタリアテッレ
美味しいタリアテッレを召し上がれ
ロングパスタといえばやはりスパゲッティやスパゲッティーニがお馴染みではありますが、「たまには濃厚ソースで満足感のあるパスタが食べたいな」という時は、ぜひタリアテッレもお試しを。おうちのパスタメニューがぐんと広がりますよ♪
タリアテッレはイタリア語のtagliare(切る)が語源の平打ちパスタ。だいたい厚さ1mm、幅は8mmくらいのリボン状です。材料は小麦粉と塩、オリーブオイル、卵と、至ってシンプル。卵を入れずに少量の水で作ることもあります。
また、普通の小麦粉を使うかデュラム粉を使うか、卵の量をどの程度にするかで出来上がりのモチモチ感がかなり違うのだとか。シンプルなのに、奥が深いんですね。