’クリスマス’-1年で1番特別な日-
神聖な日を厳かに
家族で過ごすクリスマス
イタリアでは、クリスマスは家族で過ごすのが当たり前。イタリアの人々は元々「家族が一緒にいる時間」をとても大切に考えていますが、クリスマスはそこに「感謝」の気持ちも加え、ゆっくりと過ごします。この日を過ごすために、皆で交換するプレゼントを用意したり、ご馳走を作ったり、部屋の飾りつけをしたり...、お楽しみの前の準備は大忙し。でも苦労ではありません。これも喜びなのです
イブのディナーはシーフード料理
イタリアではイブの日は、あまりお肉を食べません。多くの家庭で、魚や野菜料理がふるまわれるようです。これは、キリスト降誕の前日、体を清める意味もあるのだとか。とはいえ、お魚メインでもお腹いっぱい。食べ応えのあるメニューは、美食の国、イタリアならではです。
延々続くクリスマスランチでお腹も心も満たされる!
クリスマス本番は、家族が一堂に会す日。招待客はきちんとおめかしして出向きます。だから、どの家庭もマンマが腕をふるって自慢の料理でもてなします。きれいにテーブルセッティングし、前菜からメインディッシュまで一皿ずつ丁寧に料理が展開されていきます。
家族だからこそ心置きなく、和気あいあいと食事とお酒、おしゃべりを楽しむ。そして、その食事がなかなか終わりません。お腹いっぱいになっても、また時間を置けば胃袋に入ってしまう...そんな繰り返し。ちょっとやりすぎ!?と感じても、美味しくて豊かな時間を家族で分かちあうことのすばらしさ。そのことを深く理解し、感謝の気持ちを忘れないイタリア人に、やはり憧れてしまいます。
イタリア流、クリスマスメニュー
アンティパスト(前菜)
チーズや生ハムをピンチョスで
ブルスケッタ
イタリアの郷土料理「ロトロ」
プリモ・ピアット(最初の皿/パスタ料理)
マンマのパスタ「カンネッローニ」
イタリアでプリモと言うと、大体パスタ料理が出されます。それぞれの家庭で、パスタから自家製で作ることも珍しくなく、変わらないマンマの味を堪能できるのは、本場ならでは。「カンネッローニ」というパスタ料理は、一枚一枚クレープ生地のように薄く伸ばしたパスタ生地に野菜やチーズなどを巻き、ベシャメルソースやトマトソースなどをかけた後、オーブンで焼いた一品。繊細かつ濃厚な味は絶品です。
セコンド・ピアット(二番目の皿/メイン料理)
ローストチキン
セコンドはメイン料理。メインといっても、大勢集まるときは一品ではなく、色んなお肉料理がでてきます。クリスマスはやっぱり、ローストチキンがあると豪華。シーズニングやソースを毎年少しずつ変えて、変化を楽しんでみてもいいかもしれませんね。
イタリア国内には、カトリックの総本山、ヴァチカン市国があり、イタリア国民には多くの敬虔なカトリック教徒がいます。キリストの降誕を表すクリスマスは、一年で最も重要な日。街のにぎわいも買い物客の多い24日の夕方ごろまで。25日~26日は、ほとんどのお店が閉まってしまいます。日本でいうと、大晦日からお正月のイメージです。