室内で育てやすい観葉植物が欲しい。おすすめの種類は?
step1*あなたの好みはどれ?簡単な種類分けでチェック
葉っぱが大きいもの
葉っぱが小さいもの
小さい葉の観葉植物は、ちょっとしたスペースに置くのにぴったり。窓辺や戸棚などにさりげなくあるだけで、気持ちを和ませてくれます。キッチンやトイレにもおすすめですよ。
上に向かって育つもの
枝を伸ばして上へ上へと育つものは、順調にいけばかなりの大きさになることも。増えた枝や葉を剪定したり、大きな鉢に植え替えたりする作業が必要になります。
つる状に伸びるもの

つる性の植物は葉が先へ向かって伸びていくので、棚の上に置いたり、吊り下げて飾るのに人気の種類です。おしゃれなハンギングプランツには、このタイプの植物が適していますよ。
脇から葉が増えていくもの
茎がそれほど伸びない代わりに、脇から新しい葉がどんどん生まれる植物もあります。このようなタイプも、ボリュームが出たら剪定や植え替えなどの世話をします。
step2*観葉植物はどこで買えるの?
園芸店はもちろん、観葉植物はホームセンター・雑貨屋・100均ショップ・インターネットなど、様々な形態の店舗で販売しています。いろんなお店を覗いて比べてみるのもいいですね。
step3*観葉植物の名前が知りたい!人気の種類33選
<大型の観葉植物>
ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと
初心者にも育てやすく、種類が豊富な「ドラセナ」。特に「マッサンゲアナ」は"幸福の木"という呼び名を持ち、ギフトにも人気です。伸びすぎた場合は5~8月に剪定できます。
パキラ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと
日陰でもある程度はよく育ち、乾燥にも強い「パキラ」。卓上サイズの鉢植えもありますが、順調に育つと2mくらいの大きさになります。伸びた枝は5~6月頃に剪定するのがベスト。丸坊主にしても新しい葉がまた出てきます。
モンステラ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
南国ムードたっぷりの「モンステラ」。インテリアには小型の「ヒメモンステラ」が人気です。伸びたつるは適当な長さで剪定すればOK。ただし、切り口から出る白い液でかぶれることがあるので、手袋をはめて作業しましょう。
オーガスタ(ストレリチア)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
バナナのような葉っぱがトロピカルな「オーガスタ」(別名・ストレリチア)は、暑さや乾燥に強い丈夫な植物。大きく育つと極楽鳥のような花を咲かせます。成長が早いため、2年に1度くらいは植え替えが必要です。
カポック(シェフレラ)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・直射日光を避けた屋外
水やり:土が乾いたらたっぷりと
「カポック」の正式名称は「シェフレラ」。本物のカポック(パンヤノキ)に似ていることから、この呼び名で親しまれています。霜が降りなければ屋外でも大丈夫。脇芽や古い葉を剪定して形を整えます。
サンスベリア(トラノオ)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は乾燥させる
トラの尾のような葉の形から「トラノオ」とも呼ばれる「サンスベリア」。日陰にも置けますが、適度に日光浴させた方がよく育ちます。蒸れに弱いため、冬の休眠期は断水して土を乾燥させます。
ユーカリ
難易度:★★☆
置き場所:日当たりと風通しが良い場所
水やり:乾燥を好むため、土が乾いたら適度に
ドライフラワーの花材としても人気の「ユーカリ」は、日当たりが良く乾燥した場所を好みます。成長が早いのでこまめに剪定し、2年に1度は大きな鉢に植え替えましょう。
ゴムの木(インドゴムノキ)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと
豊富な種類が揃うゴムノキ(フィカス)の中で、いわゆる"ゴムの木"として流通しているのが、肉厚な葉を茂らせる「インドゴムノキ」(フィカス・エラスティカ)です。乾燥に弱いため、土の表面が乾いたら水やりを。剪定は好きな位置で出来ますが、樹液でかぶれることがあるので注意しましょう。
フィカス・ウンベラータ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
ハート型の大きな葉がおしゃれな「フィカス・ウンベラータ」も、ゴムノキ(フィカス)の一種です。熱帯生まれで暑さには強いですが、冬は休眠状態に入るので水やりも控えめにします。剪定は生長期の春から秋がベスト。樹液に触れないよう注意しましょう。
フィカス・ベンジャミン
難易度:★☆☆
置き場所:日当たりが良い場所・夏はカーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
"ベンジャミン"の呼び名で知られる「フィカス・ベンジャミン」も、実はゴムノキ(フィカス)の仲間。日当たりを好みますが、夏の直射日光は避けましょう。自分好みに仕立てやすく、下の枝を落として丸く刈り込んだりもできます。
エバーフレッシュ
難易度:★★☆
置き場所:日当たりの良い場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
ネムノキの仲間で、夜になると細い葉をそっと閉じる「エバーフレッシュ」。春から夏にかけてふわふわの丸い花を咲かせます。冬の寒さに弱いので、冬は室温を10℃以上に保つのが理想です。
テーブルヤシ
難易度:★☆☆
置き場所:日陰・カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
ヤシには様々な種類がありますが、「テーブルヤシ」は比較的小型で育てやすいタイプ。直射日光が苦手で日陰でも育ちます。ボリュームが出た時は剪定ではなく株分けして調整しましょう。
<つる性の観葉植物>
ホヤ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
つる性の品種が多く、初心者でも育てやすい「ホヤ」。"サクララン"とも呼ばれる「カルノーサ」は、ピンク色のかわいい花を咲かせます。開花後に剪定できますが、切りすぎると花が咲かなくなるので注意しましょう。
ポトス
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
「ポトス」はつる性の観葉植物の中でも特に人気の高い品種。日陰でもよく育ちますが、基本的には日当たりを好みます。つるを上に伸ばすと葉が大きくなり、下に伸ばすと小さくなるという特性を持ちます。
アイビー(ヘデラ)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
葉の形が愛らしく、アレンジメントにもよく使われる「アイビー」(ヘデラ)。暑さにも寒さにも強く、日陰や水耕栽培でも育ちます。成長が早いため、春から夏の間に剪定を、1~2年に1回は植え替えをするとよいでしょう。
シュガーバイン
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
ブドウ科の「シュガーバイン」は柔らかいつるに5枚並んだ葉が茂る愛らしい姿が人気。日陰にも寒さにも耐える強さを持っています。つるが伸びすぎた時は新芽の手前でカットすればOK。簡単に形を整えられます。
グリーンネックレス
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:春秋は土が乾いたらたっぷりと・夏冬は控えめに
「グリーンネックレス」はその名の通り、丸い葉をネックレスのように垂らす多肉植物です。かわいらしい姿とは裏腹に寒さに強く、温暖な地域なら屋外でも越冬できます。順調に育つと秋に白い花を咲かせます。
ワイヤープランツ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所・日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと
ワイヤーのような細い茎にツヤのある小さな葉を付ける「ワイヤープランツ」。厳密にはつる性ではありませんが、つるのように茎をどんどん伸ばして成長します。伸びすぎた茎は好きな位置で剪定して大丈夫。水に挿せば水耕栽培も可能です。
ペペロミア・デピーナ(イザベラ)
難易度:★☆☆
置き場所:明るい日陰・カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたら適度に
「ペペロミア」は非常に種類が多く、形も育ち方もそれぞれ違います。「デピーナ」または「イザベラ」と呼ばれる品種は、茎が横に広がるほふく性。"アロマペペ"という通称も持ち、秋に甘い香りの花を咲かせます。
フィカス・プミラ
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・秋冬は控えめに
「フィカス・プミラ」も細い茎を横に広げて育つほふく性の植物。班模様が入った「サニーホワイト」という品種が人気です。丈夫でよく伸びるので、1~2年に1回春頃に植え替えや剪定をするとよいでしょう。
ハツユキカズラ
難易度:★☆☆
置き場所:日当たりの良い場所(夏は直射日光を避ける)
水やり:土が乾いたらたっぷりと
「ハツユキカズラ」は葉の成長に合わせてピンク・クリーム・緑と色を変えていく美しい植物。寒い季節には全体がピンクに色づきます。日陰でも育ちますが、日当たりが良い方が葉の色も良くなります。
ハートカズラ
難易度:★☆☆
置き場所:日当たりの良い場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・秋冬は控えめに
「ハートカズラ」はその名の通り、ハート型の葉が可愛らしいつる性の多肉植物です。日当たりが良い場所を好み、よく日に当てると肉厚の葉に育ちます。湿気に弱いため、秋冬は水やりを控えめにするのがおすすめです。
<小さい観葉植物>
ピレア・カディエレイ
難易度:★★☆
置き場所:明るい日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
「ピレア」の仲間は約600種類以上。その中で観葉植物として人気が高いのが、葉に銀白色の模様が入った「カディエレイ」です。日差しに弱いため、明るい日陰に置くと葉の美しさをキープできます。冬は成長が遅くなるので、水やりを控えて乾燥気味にさせましょう。
「ピレア」の仲間は約600種類以上。その中で観葉植物として人気が高いのが、葉に銀白色の模様が入った「カディエレイ」です。日差しに弱いため、明るい日陰に置くと葉の美しさをキープできます。冬は成長が遅くなるので、水やりを控えて乾燥気味にさせましょう。
ペペロミア
難易度:★☆☆
置き場所:明るい日陰・カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたら適度に
つる性でご紹介した「ペペロミア」は、葉の大きさや形状などが本当に豊富。いろいろな品種を見比べて、お気に入りの子を探してみましょう。基本のお手入れ方法は同じなので、慣れればたくさん育てられるはずですよ。
ネフロレピス(タマシダ)
難易度:★★☆
置き場所:明るい日陰
水やり:土が乾く前に適度に・冬は控えめに
繊細な葉をボリュームたっぷりに茂らせる姿が美しい「ネフロレピス」は、「タマシダ」や「ツデー」と呼ばれることもある品種。直射日光や乾燥に弱いため、置き場所を工夫してこまめに水をあげましょう。
アジアンタム
難易度:★★☆
置き場所:明るい日陰
水やり:土が乾く前に適度に・冬は控えめに
「アジアンタム」もシダの仲間ですが、ネフロレピスよりも丸みのある葉が特徴です。乾燥すると葉がチリチリになってしまうため、土が乾き切らないうちに水やりするのがポイントです。
ガジュマル
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
沖縄では"キジムナー"と呼ばれ、神聖な木として大切にされる「ガジュマル」。本来は非常に大きく成長しますが、剪定すればコンパクトなまま育てられます。新芽がすぐに出るので、大胆にカットしても大丈夫。樹液でかぶれないよう注意しましょう。
エアプランツ(チランジア)
難易度:★☆☆
置き場所:カーテン越しに日が当たる場所
水やり:週2,3回霧吹き・月1,2回水に漬ける
土を必要としない「エアプランツ」(チランジア)は、お部屋のどこにでも自由に飾れるのが大きな魅力。いろいろな品種があるのでお気に入りを探してみましょう。普段は霧吹きで水やりしますが、月に1~2回はたっぷりの水に数時間漬けてケアします。
コーヒーの木
難易度:★★☆
置き場所:明るい日陰
水やり:土が乾いたら適度に・冬は控えめに
コーヒーの原料となる「コーヒーノキ」(コーヒーの木)は、観葉植物としても人気の品種。ある程度大きく育つと実がなりますが、コンパクトに育てたい場合は不要な枝を剪定しましょう。寒さに弱いため、冬は10℃以上の環境が理想です。
オリヅルラン
難易度:★☆☆
置き場所:日当たりが良い場所
水やり:土が乾いたら適度に・冬は控えめに
班入りの細長い葉を放射状に茂らせる姿が優雅な「オリヅルラン」。春から秋の間に茎を伸ばして花を咲かせ、そこに子株が生まれる独特な育ち方をします。ハンギングにもおすすめです。
ヒポエステス
難易度:★☆☆
置き場所:日当たりが良い場所
水やり:土が乾いたらたっぷりと・冬は控えめに
班入りの葉がきれいな「ヒポエステス」には、緑・赤・ピンクなどの種類があります。成長が早いため、1~2年に1回は植え替えや剪定をするとよいでしょう。
ヒューケラ
難易度:★☆☆
置き場所:明るい日陰
水やり:土が乾いたらたっぷりと
日陰でもよく育ち、寄せ植えや花壇にも利用されることの多い「ヒューケラ」。葉の色や模様の種類が豊富で、初夏の頃には細い茎を伸ばして可憐な花を咲かせます。葉が混み合った時は株分けするとコンパクトに収まります。
step4*ここがポイント!観葉植物に合った育て方
日なたと日陰、どちらを好む?
観葉植物の元気がなくなる原因として多いのが、直射日光の当てすぎや日照不足。その植物がどんな日照条件を好むのか調べて、ベストな場所を見つけてあげましょう。また、夏の直射日光に弱いなど、季節による違いもあるのでご注意を。
水やりの頻度はどれくらい?
水のやりすぎや不足も、植物にとっては死活問題。土の湿り具合を確かめながら、適度に水をあげるのが大切です。この場合も「夏は多く・冬は少なく」など、季節によって変わる植物が多いため、確認してみて下さいね。
大きくなったら植え替えや株分けを
植物が育つと鉢の中が根でいっぱいになり、成長の妨げになってしまいます。一回り大きな鉢に植え替えたり、株分けをしてボリュームを減らしたりしてあげましょう。園芸用の土を使う他に、人工の土を利用する「ハイドロカルチャー」という栽培方法もおすすめですよ。
土が湿るときのこが生えることも…
実は意外と多いのが、観葉植物の土から"きのこ"が生えてきたというトラブル。これは、土や肥料の中に菌類や胞子などが混じっていることが原因なんです。きのこが生えるのは、土が湿った状態が続いているから。植え替えたり、土を天日干しすると環境が改善されます。
葉が大きい観葉植物は、一鉢でしっかり存在感が出るのが魅力。大きく育つものが多いので、床置きで飾るのも素敵です。