家庭菜園をベランダで気軽に始めてみませんか?
家庭菜園を始めるには・・・
1)マンション規約を確認しよう
2)日当たりを確かめよう
3)風通しも確かめよう
ベランダでの家庭菜園に必要な道具リスト
1)プランター
プランターはお花用ではなく、菜園用の大きめのものを選びましょう。こちらは、ミニトマトやナスなどの実もの野菜で使う支柱をしっかりと固定できるプランター。根の発育にも十分な深さ約30㎝で、底には脚とスリット付きと通気性もばっちり。初めてでも心強い、野菜を上手に育てる工夫がたくさんされています。
水溜トレーの付いた二重構造+ペットボトル給水の可能な、機能的な菜園用プランター。水不足や、逆に水がたまることによる根腐れも防ぎ、また、底面にコロが付いているので移動も楽にできます。通気性を考えられた作りなので鉢底石やネット、鉢皿も不要と便利。
2)じょうろ
じょうろは葉や根を痛めない、柔らかくシャワー状の散水ができる「ハス口」のものがおすすめです。こちらはシンプルでレトロなじょうろ。耐水性に優れたブリキ製で、容量は4Lなので、ベランダの水やりもまとめて行うことができます。
3)鉢底石
土を入れる前にプランターの底に敷くことで、鉢の中の通気性と排水性が良くなる鉢底石。根に酸素を取り入れやすくする効果もあります。すのこ入りや底面給水プランターの場合は敷かなくてOKです。
4)土
菜園用には、市販の培養土に苦土石灰を混ぜて土を数日なじませ、化学肥料などを混ぜて土を作りますが、こちらはあらかじめ野菜に適した配合になっている培養土。元肥入りなので、肥料の混合が不要でこのまますぐ使えます。
5)肥料
野菜を成長させるために重要な2種類の肥料があります。1つは、本来自然界の土が持っている栄養を再現したり補う「元肥(もとごえ)」といい、植物を植え付ける前にあらかじめ土に混ぜ込んで使う肥料です。こちらの肥料は、ばらまくだけでOKなので簡単♪
もう1つは、栄養を補うため、成長途中の作物に追加で与える「追肥(ついひ)」があり、即効性のある液体肥料がおすすめです。液体肥料は、植物や季節によって希釈割合を調整できるので便利。元肥も追肥も与えすぎると根の育ちが遅くなってしまうので、野菜ごとの育て方を調べながら注意して与えましょう。
6)薬剤
いざという時のために、野菜を害虫から守る薬剤も用意しておきましょう。こちらは、様々な害虫に対して素早く長く効き、雨にも強く、病気の予防にも効果的な高機能殺虫殺菌剤です。野菜の種類によって使用頻度は異なるので、用法と用量を確認してから使用しましょう。
その他、園芸ネットや支柱など
育てやすい野菜やハーブのご紹介
小松菜

真冬を除けばいつでも種をまけるほど暑さや寒さにも強い、初めての方にもおすすめな小松菜。最初の頃は葉と根にしっかりと水を与え、成長に連れて、乾いたらたっぷりと水を与えていきます。種まきから約30日後の、丈が15~25cm位になったら収穫時。株ごとではなく、葉を外葉から摘み取るように収穫すると長い期間収穫が可能です。
リーフレタス(サニーレタス)

苗から30日で収穫できるリーフレタス(サニーレタス)。小松菜と並ぶほど育てやすい野菜と言われています。種まきは春先と夏の年2回可能。株の成長とともに葉もどんどん上に育っていくので、外葉から一枚ずつ取るようにすれば、2か月間ほどいつでも新鮮な葉を収穫できることも。栽培中に間引きした小さな葉はベビーリーフとしても食べられ、育てる楽しさを存分に感じさせてくれます。
シソ(大葉)
ミニトマト

家庭菜園といえばミニトマトと言われるほどのポピュラーな野菜。春に植えて、夏から秋に収穫する、日当たりを好む夏野菜です。苗を購入する際は、つぼみや花が付き始めた、葉の緑が濃く厚みのある苗を選びましょう。茎が長く伸びながら花と実を付けていくため、成長に合わせて支柱を用意しましょう。
ピーマン

比較的、病気や害虫に強く、プランターでも育てやすいピーマン。ビタミンCやカロチンを豊富に含む、栄養満点で人気の野菜です。苗を選ぶ際はミニトマトと同じく、緑の濃いつぼみや花のあるものを選びましょう。支柱を使って育て、白い花の後に実が5~7㎝位になった頃が収穫の目安。そのまま植えておくと徐々に色づき、完熟した甘みのある赤ピーマンも収穫することができます。
ラディッシュ

二十日大根とも呼ばれる赤く丸い大根のラディッシュ。その名の通り、種まきから1カ月ほどで収穫と栽培期間が短く、比較的害虫にも強い育てやすい野菜です。年2回種まきが可能ですが、初めての方は秋まきがおすすめ。土の表面が乾いたタイミングで、たっぷりと水やりをしましょう。
ハーブ (バジル、ミント、ルッコラなど)

初めての方におすすめのバジルやミントなどのハーブ。強い香りは虫が苦手なので、比較的害虫がつきにくく、葉の成長も早いので育てやすいと言われています。最初は、通気性の良いテラコッタや素焼きの鉢で育てるのがおすすめ。ハーブはいくつもの種類があり、好ましい環境も違うので、寄せ植えは避けましょう。
おすすめの本のご紹介
写真やイラストで、種まきから追肥、摘心、収穫の時期などの栽培手順が分かりやすく解説された、初めての方に最適なベランダ菜園の本。栽培に必要なスペースやプランターの大きさからとれる野菜の収穫量など、かゆいところに手が届く情報もたっぷりです。
自給自足を目標に掲げ、レッスン形式で野菜づくりのノウハウが紹介された、家庭菜園の実用書。小ネギの水耕栽培からスタートし、プランターでの栽培、プランターでその他野菜の栽培とステップアップしていきます。よく育つ苗の選び方から、おすすめの年間プランター栽培計画など、初心者だけでなく経験者の方にも役立つ内容となっています。
表紙も中も素敵な写真いっぱいの、寄せ植え菜園の本。より自然に近いかたちで微生物の力を利用して寄せ植えして育てる方法が紹介されています。野菜や花と一緒に植えることでよい影響をあたえる植物のことを指す「コンパニオンプランツ」についても必見。
育てて食べる楽しみを、ベランダ家庭菜園で楽しもう
お家時間が長いと外へ出る機会は減りますが、その分、土いじりをしたり、ハーブを摘んでお料理に加えたり、ベランダで気軽にできる家庭菜園を楽しみながら、季節の移ろいを感じませんか。毎日背が少しづつ伸び、花が咲き、実が色づいていく野菜は、まるでわが子のよう♪種まきシーズンの春に向けて、気になる野菜で、ぜひチャレンジしてみてください。
ベランダやルーフバルコニーなどは、玄関側の共用廊下や階段と同じ共用部分にあたります。これらの場所は、緊急の際の避難経路として空けておかなければならないので、避難経路を塞いでしまう程のものを置かないようにしましょう。その他にも、ベランダの使い方はマンションごとに規約も違うので、よく確認しておきましょう。