
種類豊富で、インテリア性抜群。多肉ライフと呼ばれるほど、広く親しまれています。
今回は、「多肉植物」の育て方&アレンジの楽しみ方を、初心者さん向けにまとめてご紹介します。
目次
- ~はじめに。多肉植物の【基本情報】を知ろう~
- ~お気に入りを見つけて*初心者さん向きの多肉植物の【種類】~
- ❶ つぶつぶが可愛い「セダム」属
- ❷ バラのように美しい「エケベリア」属
- ❸ キラッと宝石みたい✦「ハオルチア」属
- ❹ 鮮やかな葉が目をひく「アエオニウム」属
- ❺ 縁起がいいね♪「クラッスラ」属・カネノナルキ
- ~それでは本題。多肉植物の【基本の育て方】(step1~step3)~
- step1|買ってきたら、まず「鉢」と「土」を用意しよう
- step2|多肉植物が「よく育つ環境」を整えよう
- step3|上手に育てる為に《植え替え》《増やし方》を身につける
- *《植え替え》…成長し始めたら一回り大きな鉢へ植え替えしよう
- *《増やし方》…形を整える為にも〚3つの増やし方〛を押さえよう
- ● 楽しみ方が色々!多肉植物の【アレンジ(寄せ植え・飾り方)】
~はじめに。多肉植物の【基本情報】を知ろう~
「多肉植物」とは、どんな植物?
ぷっくり、愛らしい。お部屋の「インテリアプランツ」として人気

体のなかにたくさんの水を蓄える「多肉植物」。その大きな魅力は、丸みのある、ぷくぷくとした形。眺めていると、不思議と心が癒されるかわいらしさがあります。寄せ植えアレンジがしやすく、お家やカフェなど、空間を彩る「インテリアプランツ」として、人気を集めています。
室内栽培でき、あまり手間がかからないので、初心者さんでも扱いやすいのがうれしいところ。成長にともない愛着がわいていくので、「ペットを飼いたいけど、事情があって飼えない…」という方にもおすすめです。
ちなみにサボテンも、多肉植物の仲間です
~お気に入りを見つけて*初心者さん向きの多肉植物の【種類】~
❶ つぶつぶが可愛い「セダム」属
❷ バラのように美しい「エケベリア」属
❸ キラッと宝石みたい✦「ハオルチア」属
「軟葉系」の特徴
「硬葉系」の特徴
❹ 鮮やかな葉が目をひく「アエオニウム」属
❺ 縁起がいいね♪「クラッスラ」属・カネノナルキ
~それでは本題。多肉植物の【基本の育て方】(step1~step3)~
step1|買ってきたら、まず「鉢」と「土」を用意しよう
ちなみに、園芸店のような植物のプロがいるお店で購入した場合、肥料バランスなど、鉢の中の環境がすでに整っていることが多いそう。ですので、土に手を加えないほうが無難なケースもあります。
「植木鉢」・・・小さすぎる鉢は、根腐れの原因に!底穴付きが◎
「土」・・・水はけがよい土を使用。

多肉植物は水はけが良い土を好みますが、水切れが良すぎてもNGです。基本の用土は、園芸用の土をベースとし、川砂や赤玉土、鹿沼土(かぬまつち)を加えたものがおすすめです。
肥料は、生育期(春秋型、冬型など)のときに、適量を与えましょう。もともと栄養が乏しい場所で自生している植物なので、生育期にちょっと肥料を与えるだけで十分元気に育ちます◎
step2|多肉植物が「よく育つ環境」を整えよう
「日当たり」・・・外の光がほどよく届く、風通しのよい場所に。
「水やり」・・・水のやりすぎにはご注意を!
水やりのポイントは、大きく分けて2つあります。
【① 水やりの時期】
肥料と同様に、水やりも、「生育期」に与えるのが基本。「春秋型」なら、春と秋に水を与えます。
それ以外の「休眠期」はあまり水を吸わないので、ひと月に一度程度、控えめでOK。断水しても元気な品種が多く、逆に水を与えてしまうと、根腐れの原因になります。
【② 水やりのタイミング・水の量】
「生育期」とはいえ、毎日水をあげて良いわけではありませんので、ご注意を。「鉢の中の土すべてが、乾燥しているかどうか」で見極めます。鉢底の穴などから土をチェックし、乾いていたら水を与えるタイミングです。水の量は「穴から水が出てくるまで、たっぷり」が基本です。
step3|上手に育てる為に《植え替え》《増やし方》を身につける
*《植え替え》…成長し始めたら一回り大きな鉢へ植え替えしよう
何のために「植え替え」をするの?
植え替えのタイミング
植え替えの方法
① 株をきれいに。
② 適した土・鉢を用意。
③ 株を乾燥させてから植える。
*《増やし方》…形を整える為にも〚3つの増やし方〛を押さえよう
〚増やし方1〛根が付いている株を分ける「株分け」をして、若返る
〚増やし方2〛「葉挿し」で小さい新芽をつくり、再スタート
「葉挿し」の方法は、まず多肉植物の葉を用意。既にとれてしまっている葉はそのまま利用し、元気な苗から葉を取る場合は、少し乾燥させた状態の方が葉が綺麗にとれます。ちょっと横にずらすようにとるのがコツ。葉の根元が潰れていないことを確認しましょう。
そして、たいらに慣らした土の上に、仰向けの状態で葉を置きます。芽や根が出るまで水はあげません。
風通しの良い半日陰に置き、数日後~1ヶ月ほど経つと、葉から根や子供が出てきます。霧吹きなどでそっとお水をあげはじめましょう。このとき根が外に出ているものは、土に浅いくぼみを作り、根に土を軽くかけて根の部分を埋めてあげます。またその後大きくなってきたら、お好みの鉢に植え替えてください!
〚増やし方3〛余分な茎をカットして、土にもどす「挿し木」
● 楽しみ方が色々!多肉植物の【アレンジ(寄せ植え・飾り方)】
【寄せ植え】をして、箱庭感覚で好きな品種を詰めてみよう
「寄せ植え」の基本の作り方
【寄せ植えをワンランクUPするコツ】「色のコーディネート」を楽しもう
<同系色でまとめて>

ナチュラル感のあるグリーン系を合わせたシンプルな色合わせ。落ち着いた雰囲気があり、緑いっぱいのお庭を切り取ったみたいですね。
<カラフルで華やかに!>

まるでフルーツの盛り合わせのようなカラフルさ。多肉植物ならではの、さまざまな色を取り入れて遊んでみてください。

自然界の色とは思えないような色を持つのも、多肉植物の魅力の一つです。
<グラデーションを楽しむ>
【飾り方】にもこだわりを♪ お手本を参考におしゃれな飾り方にトライ*
卓上で飾るなら・・・『食器』を鉢として使う。
アンティーク調にするなら・・・シャビーな『ブリキ缶』や『ジョーロ』を活用。
吊るす場合は・・・『リース』にしたり、『ハンギング』にして飾ろう♪

アーティスティックなハンギング型。動きのあるものや茎が広がる種類に向いています。空間のアクセントとしておすすめ。こちらは、リメイク缶を利用しています。
「多肉植物」とは、葉や茎、根に水分をためられる、多肉質の植物の総称です。南アフリカや南米など、雨の少ない地帯が主な原産地。砂漠や海岸といった、極度に乾燥した環境や塩分の多い土地で生き抜くために、適応したと考えられています。原種、品種改良ともに個性豊かで、色の変化や花を楽しめるタイプもあります。