モデルとしての活躍のみならず、インテリアや素敵な暮らしの提案で多くの人に支持され続ける雅姫さん。子ども服から始まった『ハグ オー ワー』、大人っぽいカジュアルなデイリーウェアの『クロス&クロス』での洋服のデザインや、ムック本『SENS de MASAKI』の責任編集など、活躍は多岐に渡ります。
自分らしく、素敵に「暮らし」を楽しむ雅姫さんに、今回は「おしゃれ」の話をたっぷり伺いました。
自分らしく、素敵に「暮らし」を楽しむ雅姫さんに、今回は「おしゃれ」の話をたっぷり伺いました。
おしゃれに目覚めたきっかけ
洋服に興味があった高校時代。その頃は雑誌やテレビから刺激を受けていたそうです。
「雑誌『Olive』に掲載されていたパリやロンドンのファッションスナップのページが楽しくて、高校生のときからよく見ていました。」
「雑誌『Olive』に掲載されていたパリやロンドンのファッションスナップのページが楽しくて、高校生のときからよく見ていました。」
高校卒業後、インテリアの勉強のために上京した雅姫さん。
インテリアとファッション、先に興味を持ったのはどちらなのでしょう?
「高校のときは洋服に興味があって、テレビの音楽番組で小泉今日子さんの衣装デザインを募集していた時には、応募したこともありました。当時は衣装やスタイリスト、舞台の美術などを手がける”作り手”に興味を持っていました。」
当時は歌番組の全盛期。テレビの中のアイドルの輝きは、きっと眩しいものだったのでしょう。
「小泉今日子さん、“キョンキョン”は私の永遠のアイドル。個性的な髪型や衣装にいつも刺激を受けていました。」
同じ頃、もう1人憧れていた女性がいたそうです。
「女性として憧れていたのは今井美樹さん。『意外とシングルガール』というテレビドラマでのデニムに白いシャツ、ロングヘアと真っ赤な口紅の出で立ちが素敵で。シンプルな装いが似合う大人の女性に憧れました。」
両極端にも思える、『個性的』なおしゃれと『シンプル』なおしゃれ。
東京に出てからもしばらくはどちらも好きだったそうです。
インテリアとファッション、先に興味を持ったのはどちらなのでしょう?
「高校のときは洋服に興味があって、テレビの音楽番組で小泉今日子さんの衣装デザインを募集していた時には、応募したこともありました。当時は衣装やスタイリスト、舞台の美術などを手がける”作り手”に興味を持っていました。」
当時は歌番組の全盛期。テレビの中のアイドルの輝きは、きっと眩しいものだったのでしょう。
「小泉今日子さん、“キョンキョン”は私の永遠のアイドル。個性的な髪型や衣装にいつも刺激を受けていました。」
同じ頃、もう1人憧れていた女性がいたそうです。
「女性として憧れていたのは今井美樹さん。『意外とシングルガール』というテレビドラマでのデニムに白いシャツ、ロングヘアと真っ赤な口紅の出で立ちが素敵で。シンプルな装いが似合う大人の女性に憧れました。」
両極端にも思える、『個性的』なおしゃれと『シンプル』なおしゃれ。
東京に出てからもしばらくはどちらも好きだったそうです。
「インテリアの勉強をしていた頃、まわりは人と違う個性的な服装をしていた子が多かったので、私もどちらかというと変わった感じの格好をしていました。古い靴を買ったり、古着を着たり。個性的な変わった格好を楽しみつつ、大人になったらテレビドラマで見た今井美樹さんのようなシンプルな服が似合う女性になりたいと思っていました。」
今の雅姫さんは、まさにあの頃憧れたようなシンプルな着こなしが似合う大人の女性。
いつ頃から服装が変化していったのでしょうか。
「それはやっぱり子どもができてからですね。削ぎ落とすってほどストイックではないですけど、着やすいことや、動きやすいことを優先するとシンプルになっていきました。」
今の雅姫さんは、まさにあの頃憧れたようなシンプルな着こなしが似合う大人の女性。
いつ頃から服装が変化していったのでしょうか。
「それはやっぱり子どもができてからですね。削ぎ落とすってほどストイックではないですけど、着やすいことや、動きやすいことを優先するとシンプルになっていきました。」
定番アイテム
ボーダー
今日持ってきていただいたのは、自身のブランドで作り続けているボーダーのアイテム。
ボーダーはずっと好きなのでしょうか?
「好きというか、20代くらいからずっと着てますね。よれてきたりすると毎年買ってしまいます。昔はアニエス べー、ルミノア、セントジェームスなどの定番ブランドをひととおり着てきました。
デザインを手掛けるようになって、もっと自分が着やすいボーダーを!いうことで、素材や形にこだわって作り続けています。何年も続けているけど、ボーダーにはまだまだ可能性があるので、面白いです。」
ボーダーはずっと好きなのでしょうか?
「好きというか、20代くらいからずっと着てますね。よれてきたりすると毎年買ってしまいます。昔はアニエス べー、ルミノア、セントジェームスなどの定番ブランドをひととおり着てきました。
デザインを手掛けるようになって、もっと自分が着やすいボーダーを!いうことで、素材や形にこだわって作り続けています。何年も続けているけど、ボーダーにはまだまだ可能性があるので、面白いです。」
ニット/ハグ オー ワー、カットソー/クロス&クロス
「ボーダーって、組み合わせですごく変わるアイテムだと思います。パジャマっぽくなってしまうこともあるけど、ジャケットやワイドパンツなどを上手に合わせるだけですごく雰囲気が変わります。そこが定番アイテムの魅力でもあると思います。」
ひと口にボーダートップスと言っても、色によってイメージが変わるそうで、
「黒白ボーダーは季節やシーンを問わずに着られて万能。ブルーはやっぱりさわやかな春夏のイメージ。」
そんな、まさに“MY定番”と言うべきボーダーを、雅姫さんはこれからも末永くずっと着続けるそうです。
ひと口にボーダートップスと言っても、色によってイメージが変わるそうで、
「黒白ボーダーは季節やシーンを問わずに着られて万能。ブルーはやっぱりさわやかな春夏のイメージ。」
そんな、まさに“MY定番”と言うべきボーダーを、雅姫さんはこれからも末永くずっと着続けるそうです。
ずっと好きな、ロング丈のアイテム
定番のアイテムとしてあげたのは、着丈の長いトップス&ボトム。
ロング丈のものが好きなのは、いつからでしょうか?
ロング丈のものが好きなのは、いつからでしょうか?
「脚を出したくない、という理由もあるけれど中途半端な丈よりはマキシ丈のほうがすっきりして見えるので好きです。デザイナーとしては、もちろんお客様のことを考えて自分の好みに偏らないようにしています。それでも今シーズンは特にロング丈やリネン素材が多いかもしれません。」
最近はどちらかというと、動きやすいパンツよりもスカートが気分だそうです。
「パンツだとおおざっぱな行動もできるけど、スカートだと動きもゆっくりになるし、仕草も女性らしくなるような気がします。女性らしさって必要なので。」
女性らしさはどんなポイントで心がけているのでしょうか。
最近はどちらかというと、動きやすいパンツよりもスカートが気分だそうです。
「パンツだとおおざっぱな行動もできるけど、スカートだと動きもゆっくりになるし、仕草も女性らしくなるような気がします。女性らしさって必要なので。」
女性らしさはどんなポイントで心がけているのでしょうか。
「昔の定番はTシャツ、ジーパン、スニーカーのとにかくカジュアルなスタイルだったけど、年齢的に今はそれじゃないかな。そこにプラス、品が必要だと思います。デニムにヒールを履くのも良いし、Tシャツでもボーイズのものよりはデコルテがきれいに見えるものを、とか、袖もぴちっとしたものよりはフレアを選ぶ、などに気をつけています。今までの定番にプラスして、女性らしさを取り入れています。」
年齢とともに変化するおしゃれ
「シルエットが年齢とともに変わってきました。あとは素材感。もともとはリネンとかコットンなどの天然素材が大好きですけど、ほっこりし過ぎてしまって体型カバーが出来ないんです。てろんとした落ち感があってシワになりにくい素材を選ぶことが増えました。」
シルエット、デザイン、素材。色々な要素が年齢とともに服選びで変化していくようですが、基本の好きなものは変わらないそうです。だからこそ、組み合わせ方にポイントがあります。
「大人っぽい素材感のものを組み合わせたり、異素材のものを取り入れたりします。例えば、若いときは取り入れなかった革を靴で取り入れたり、バッグはトートバッグばっかりだったけど、ちょっと小さめのポーチをデニムに合わせる、とか。そういうところは変わってきたと思います。」
シルエット、デザイン、素材。色々な要素が年齢とともに服選びで変化していくようですが、基本の好きなものは変わらないそうです。だからこそ、組み合わせ方にポイントがあります。
「大人っぽい素材感のものを組み合わせたり、異素材のものを取り入れたりします。例えば、若いときは取り入れなかった革を靴で取り入れたり、バッグはトートバッグばっかりだったけど、ちょっと小さめのポーチをデニムに合わせる、とか。そういうところは変わってきたと思います。」
年齢とともに変わった、特に大きな服選びの変化は何なのでしょう?
「特に色ですね。スモーキーカラーやダスティーなトーンが大好きだったけど、ストールだと顔映りが悪く、くすんでいるように感じました。年齢に応じてその辺がどんどん変わっていくと思うんですよ。自分が好きな色と似合う色は40歳前後くらいから変化してきました。顔うつりが大事なので、トップスの色選びは客観的な意見も大事ですね。」
「特に色ですね。スモーキーカラーやダスティーなトーンが大好きだったけど、ストールだと顔映りが悪く、くすんでいるように感じました。年齢に応じてその辺がどんどん変わっていくと思うんですよ。自分が好きな色と似合う色は40歳前後くらいから変化してきました。顔うつりが大事なので、トップスの色選びは客観的な意見も大事ですね。」
靴選びの変化
靴選びも変わってきましたか?
「我が家ではずっと犬がいる暮らしをしているので、履くのはスニーカーばっかり。子育て中も、もちろんスニーカー。そんな時に少し女性らしく履けるのがレペットのバレエシューズでした。ぺたんこだから動きまわれるじゃないですか。そして、子どもが大きくなって余裕が出てから履けるようになったのが、ヒールがある靴。ただ、よく歩くので、今でも結局ヒールのない靴に戻ってしまいます。(笑)」
年齢によって似合うものは変化する。理屈ではわかっていても、自分で見極めるのは難しいもの。そもそも、自分に何が似合うのかを見つけることも簡単ではありません。
雅姫さんは、自分に似合うものをどうやって見つけたのでしょうか?
「まず、流行に流されず自分が自分らしくいられる服が基本。着ていて落ち着かないものは気分も上がりません。特別なおでかけの日には、シルエットやデザインを大げさに変えることはしませんが、素材感や小物でテンションを上げたり。」
年齢によって似合うものは変化する。理屈ではわかっていても、自分で見極めるのは難しいもの。そもそも、自分に何が似合うのかを見つけることも簡単ではありません。
雅姫さんは、自分に似合うものをどうやって見つけたのでしょうか?
「まず、流行に流されず自分が自分らしくいられる服が基本。着ていて落ち着かないものは気分も上がりません。特別なおでかけの日には、シルエットやデザインを大げさに変えることはしませんが、素材感や小物でテンションを上げたり。」
「私は我慢しておしゃれをするよりも、着心地良く、自分自身が気持ちよく過ごせることが大切だと思っています。」
巷でよく言われる「おしゃれは我慢」という言葉。そんな言葉に縛られずに、自分の生活を大切にする。当たり前だけど難しいことを雅姫さんはさらりと実行しているように見えます。それは自身のブランドの洋服のデザインにも共通しているのでしょうか。
「そうですね、あんまりストイックなデザインはしないです。こだわるのは素材感やパターンのシルエット。そういうところに力を入れているかな。ふだんの洋服に関してはすごく変わったことをやる必要はないと思っています。」
巷でよく言われる「おしゃれは我慢」という言葉。そんな言葉に縛られずに、自分の生活を大切にする。当たり前だけど難しいことを雅姫さんはさらりと実行しているように見えます。それは自身のブランドの洋服のデザインにも共通しているのでしょうか。
「そうですね、あんまりストイックなデザインはしないです。こだわるのは素材感やパターンのシルエット。そういうところに力を入れているかな。ふだんの洋服に関してはすごく変わったことをやる必要はないと思っています。」
今日着ている服も全てご自身のブランドのもの。
「自分が着たいもの」がデザインの根底にあるから、雅姫さん自身のおしゃれとブランドはライフスタイルの変化によって一緒に変わっていくようです。
「セレクトが大人っぽくなってきています。無駄を削いでいるというか、どんどんシンプルな方向にシフト」しているそうです。
暮らしの中で、自分らしく心地良くいられることを追求している雅姫さん。
幅広い年代の女性から憧れられる彼女のおしゃれの「定番コーデ」は、後編でご紹介します。
どうぞ、お楽しみに。
(取材・文/金美里)
「自分が着たいもの」がデザインの根底にあるから、雅姫さん自身のおしゃれとブランドはライフスタイルの変化によって一緒に変わっていくようです。
「セレクトが大人っぽくなってきています。無駄を削いでいるというか、どんどんシンプルな方向にシフト」しているそうです。
暮らしの中で、自分らしく心地良くいられることを追求している雅姫さん。
幅広い年代の女性から憧れられる彼女のおしゃれの「定番コーデ」は、後編でご紹介します。
どうぞ、お楽しみに。
(取材・文/金美里)
雅姫(モデル・デザイナー)
モデルとして雑誌,広告等で活躍するほか、東京自由が丘に着心地のよいレディス服の店「ハグ オー ワー」と大人のための衣食住を提案する「クロス&クロス」の2店舗をプロデュース、自らデザイナーも務める。ライフスタイルを発信する著書は30冊以上に及び新刊『SENS de MASAKI VOL.8(集英社)』好評発売中。5月31日には『食いしん坊のお弁当ダイアリー(扶桑社)』が発売予定。家族と愛犬3匹との暮らしを綴ったインスタグラムも大人気!
後編はこちら >>
今でも大事に取っておいてある『Olive』。インテリア特集のページにふせんが貼ってありました。