そんな酒井さんのおしゃれとの出会いやMy定番アイテムについて、陽射しが降り注ぐ素敵なご自宅にお邪魔してお話を伺いました。
おしゃれとの出会い
「両親のお店ではオリジナルの服も作っていて、母がデザイン画を書いている横で、真似をしてデザイン画を描いたりしていました。」
当時の酒井さんにとってご両親は憧れの存在。いつも観察して、時には真似してみて、幼いながらに今に繋がる感性を磨いていったのですね。
女の子の大好きな着せ替えごっこ。遊びの感覚で“おしゃれ”を知り、自分にとってしっくりとくるお気に入りを見つけていくことは楽しいですよね。
雑誌『Olive』で出会った素敵な大人たち。
モデルの仕事だけでなく、1つの作品を作ることに興味持ち始めたのもこの頃のこと。現場で出会った全ての大人たちから刺激を受け、今の仕事に繋がる最初のきっかけを見つけていったそうです。
「〈みんなで1つの作品を、同じ熱量で作り上げることができる。〉ということが当時の私にとってはとても刺激的で、普段の生活では感じることのできない喜びをOliveの撮影では見つけることができました。」
学校とモデルの仕事の両立は大変ではなかったですか?
〈机の上の勉強だったら私立でも公立でもできるけど、Oliveでの経験はできない〉と思って。実はその時父は出張中で家にいなくて、勝手に母と決めてしまいました。」
酒井さんとお母さんの決断力に驚きです。
受験など、今後の将来を決める決断のタイミングは人生において何度かあるもの。酒井さんにとってその最初の転機が中学生時代に訪れたのですね。
My定番アイテム
インタビュー時につけているものも、繊細なデザインが素敵でした。こちらは自身のブランド『And Curtain Call(アンドカーテンコール)』のもの。パーツにシャネルの工場が作っている“シャネルパール”を使用し、編みこんだというこだわりが詰まった1点です。
自身のブランドで作るほど好きな大ぶりのイヤリング。そんな酒井さんのMy定番アイテムと、その魅力について教えていただきました。
酒井さんの持っている大ぶりのイヤリングは、どれもデザイン性が高く、見ていて楽しい気持ちになれるものばかり。
大ぶりのイヤリングを選ぶ時は、ヴィンテージパーツを使っているものを好んで選んでいるのですか?
「ヴィンテージ品以外にも、ヴィンテージライクな現代の物も好きです。デザインの中に、若干のヴィンテージな雰囲気を感じられるものなどに目がいきます。」
肌なじみがよく、普段のおしゃれにも使いやすい個性的な大ぶりのイヤリング。コーディネートの主役にも脇役にもなってくれそうです。
特別な日に身につけたい、とっておきのMARNI
「主張があるアクセサリーをつけて、1点豪華にコーディネートするのが好きです。MARNIのアクセサリーを1つ付けるだけで、コーディネート全体を個性的に見せられたり、自分のテンションが上がったりするんです。」
アクセサリーが、自分の気持ちにも変化を与えるんですね。
「ファッションのいいところって、気分を変えてくれるところだと思います。昔は元気がなくなるほど、服を頑張ってコーディネートしている時期がありました。そんな時でもMARNIのアクセサリーを付ければ、気分を変えて、前向きにしてくれる効果がありました。」
MARNIのアクセサリーは、酒井さんにとって欠かすことのできない“とっておきアイテム”。最近ではシンプルなコーディネートの外しアイテムとして使ったり、アップヘアでイヤリングを目立たせて遊んでみたりと、色々な使い方で楽しんでいるそうです。
毎日のおしゃれに欠かせない、アクセサリーたち。
「こちらのアクセサリーケースに入っているものは、普段は使っていないアクセサリーです。普段使うものは使いやすいようにお皿に乗せていて、その中から外出する寸前に〈今日はこれ!〉という感じで選んでいます。」
アクセサリーを綺麗に並べて眺める。それだけで満たされるような気持ちは、共感できる人も多いのではないでしょうか。
こちらは、繊細なデザインが素敵な『talkative (トーカティブ)』のリング。シンプルなデザインではありますが、キラキラと肌の上で輝く天然石がとっても素敵でした。
定番コーデ
休日のお出かけをイメージ。
「産後2ヶ月で体型がまだ戻っていないので、今はゆったりとしたおしゃれを楽しんでいます。」と話してくれた酒井さん。
ヴィンテージの真っ白なブラウスとストローアイテムが夏の日差しによく映えます。
胸元の流れるようなビジューが印象的なワンピースは『3.1 Phillip Lim (3.1 フィリップ リム)』のもの。
小物には『MARNI(マルニ)』のイヤリングや、ヴィンテージバッグを合わせ、全体をカーキカラーで統一した上品なパーティースタイル。
パールとお花のデザインが素敵な『And Curtain Call(アンドカーテンコール)』のスカート。ちょっと個性的なアイテムを合わせたコーディネートでも、カラーをブラックでまとめることで大人の遊び心が生まれます。耳元のエスニックなイヤリングを揺らして、顔周りをぱっと華やかに。
酒井景都(ファッションデザイナー)
著書には、「Cahier romantique」(MARBLE BOOKS)「Girl in Mode Kate's BOOK」(宝島社)他。
子どもの頃の写真は、既に今の酒井さんを髣髴とさせる可愛らしさ。