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古着屋『flower(フラワー)』でプレスとして活躍した川島さん。現在は、『Sheta(シータ)』『SHENERY(シーナリー)』の2ブランドのディレクターとして活躍されています。ヴィンテージアイテムを使ったスタイリングが得意な川島さんに、最近のおしゃれについてや、とっておきのアイテムについて、そして川島さんにとっての“古着とは?”についてお話を伺いました。
最近のおしゃれ
流行は意識しつつも、自分のスタイルは崩さずに。
「今年の春夏は私の中でワンピースが気分で、やたらワンピースを買っていますね。
先週『SHENERY(シーナリー)』のショップに行った時にも、スタッフに<川島さんまたワンピース買ってる!>って言われてしまいました。(笑)」
世間ではベーシックブームが続いていたここ3、4年。去年から甘めのテイストや、デザイン性のある柄物が少しずつトレンドになっているんだとか。
「今年はシルエットにボリュームがあったり、ロング丈のものが気になっています。新品の洋服だと無地や、素材感が可愛い物が好きですね。柄物や花柄だとやっぱり古着の物が好きで選ぶことが多いです。」
最近よく行くおすすめの古着屋さんはどこなのでしょう。古着好きの方の行きつけはどんなお店なのか気になりますよね。
「昔からよく行っているのは原宿にある『Santa Monica(サンタモニカ)』です。たくさんある中から探したいときや、仕事の合間にリサーチも兼ねてよく利用しています。今だと『KIARIS vintage&closet(キアリズ)』という代々木上原にある古着屋さんが好きですね。オーナーさんも素敵でセレクトも可愛いですし、厳選したいときに利用することが多いです。」
先週『SHENERY(シーナリー)』のショップに行った時にも、スタッフに<川島さんまたワンピース買ってる!>って言われてしまいました。(笑)」
世間ではベーシックブームが続いていたここ3、4年。去年から甘めのテイストや、デザイン性のある柄物が少しずつトレンドになっているんだとか。
「今年はシルエットにボリュームがあったり、ロング丈のものが気になっています。新品の洋服だと無地や、素材感が可愛い物が好きですね。柄物や花柄だとやっぱり古着の物が好きで選ぶことが多いです。」
最近よく行くおすすめの古着屋さんはどこなのでしょう。古着好きの方の行きつけはどんなお店なのか気になりますよね。
「昔からよく行っているのは原宿にある『Santa Monica(サンタモニカ)』です。たくさんある中から探したいときや、仕事の合間にリサーチも兼ねてよく利用しています。今だと『KIARIS vintage&closet(キアリズ)』という代々木上原にある古着屋さんが好きですね。オーナーさんも素敵でセレクトも可愛いですし、厳選したいときに利用することが多いです。」
「古着」は、流行に左右されないスタイルを楽しめる。
今年は袖にボリュームがあるトップスや、太めのベルトが流行っていますが、新しく買い足された流行のアイテムはありますか?
「私はシーズンを象徴する物は、昔からあまり買わないんです。今年しか着れないよね…と思ってしまって。流行は変わっていきますし、それに私のテイストが1年で変わったり、気分がまるっと変わったりはもう無いと思っているので。」
それでも川島さんのスタイリングには程良くトレンド感があり、いつも新鮮です。
「トレンドの肩を抜いたスタイルも、大きめのシャツと太めのベルトがあれば出来てしまうわけで…最近のシャツだと元々肩を抜いて着れる様に作られていますが、肩抜きが流行らなくなってしまったら、そのシャツはもう着れないわけですよ。
今の仕事上、お客様には簡単に着てもらえる様に、トレンドを取り入れられる商品は作りますが、私の感覚としては、“だったら持っている物でそう着ればいい”と思っています。でも、その分忙しいですよ。後ろにやっているつもりが、きちんと着ていたりとかはしょっちゅうです。(笑)」
古着だったら流行が変わっても、その気分が来たときにまた着ることができる。そして着方を変えれば、その時の流行に合わせたり、またその気分に持っていけるそう。
「私はシーズンを象徴する物は、昔からあまり買わないんです。今年しか着れないよね…と思ってしまって。流行は変わっていきますし、それに私のテイストが1年で変わったり、気分がまるっと変わったりはもう無いと思っているので。」
それでも川島さんのスタイリングには程良くトレンド感があり、いつも新鮮です。
「トレンドの肩を抜いたスタイルも、大きめのシャツと太めのベルトがあれば出来てしまうわけで…最近のシャツだと元々肩を抜いて着れる様に作られていますが、肩抜きが流行らなくなってしまったら、そのシャツはもう着れないわけですよ。
今の仕事上、お客様には簡単に着てもらえる様に、トレンドを取り入れられる商品は作りますが、私の感覚としては、“だったら持っている物でそう着ればいい”と思っています。でも、その分忙しいですよ。後ろにやっているつもりが、きちんと着ていたりとかはしょっちゅうです。(笑)」
古着だったら流行が変わっても、その気分が来たときにまた着ることができる。そして着方を変えれば、その時の流行に合わせたり、またその気分に持っていけるそう。
とっておきアイテム
ヴィンテージバッグのはなし
とっておきのアイテムは、ヴィンテージの『LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)』のバッグと『CELINE(セリーヌ)』のバッグ。
「“とっておきのアイテム”を考えたときに、この2つが思い浮かびましたね。新品のバッグに比べると風合いがあって、カジュアルベースな私のスタイルにはとても馴染みやすい。それに、あえてこういうバッグを持つのが可愛いな、と思って。」
ハイブランドの女性らしいバッグも、ヴィンテージを選ぶところが川島さんらしいですね。『CELINE(セリーヌ)』のバッグは結婚式にも持っていくそうです。
「元々そんなにブランドのバッグや、このブランドだからほしい。ということはなくて、その物として可愛くて、それがたまたまブランドだったという感じですね。」
ブランドは関係なく、自分のスタイルに合うものだから合わせたい。そういう姿勢は子供の頃から変わらずに今も続いているのですね。
「“とっておきのアイテム”を考えたときに、この2つが思い浮かびましたね。新品のバッグに比べると風合いがあって、カジュアルベースな私のスタイルにはとても馴染みやすい。それに、あえてこういうバッグを持つのが可愛いな、と思って。」
ハイブランドの女性らしいバッグも、ヴィンテージを選ぶところが川島さんらしいですね。『CELINE(セリーヌ)』のバッグは結婚式にも持っていくそうです。
「元々そんなにブランドのバッグや、このブランドだからほしい。ということはなくて、その物として可愛くて、それがたまたまブランドだったという感じですね。」
ブランドは関係なく、自分のスタイルに合うものだから合わせたい。そういう姿勢は子供の頃から変わらずに今も続いているのですね。
わたしにとっての古着とは
たくさん失敗して、たくさん学びました。
多くの人が経験する、おしゃれや買い物の失敗。いつもおしゃれな川島さんにも、そんな経験があるそう。
「20代の頃はなんでこれ買ったんだろう?なんてこともたくさんありましたよ。30代になり、20代の頃の洋服にかけてきた金額を考えたらぞっとしました。いったいいくら洋服に使ってきたんだろう?って。(笑)でもそうでもしないと20代の頃は、本当に自分に似合うテイストがなんなのか分からなかったんだと思います。」
たくさんの失敗があったからこそ、本当に似合う物や必要な物が分かり、自分の中で“これ!”というものが、だんだんと定まっていったそうです。
「20代の頃はなんでこれ買ったんだろう?なんてこともたくさんありましたよ。30代になり、20代の頃の洋服にかけてきた金額を考えたらぞっとしました。いったいいくら洋服に使ってきたんだろう?って。(笑)でもそうでもしないと20代の頃は、本当に自分に似合うテイストがなんなのか分からなかったんだと思います。」
たくさんの失敗があったからこそ、本当に似合う物や必要な物が分かり、自分の中で“これ!”というものが、だんだんと定まっていったそうです。
デザインソースはいつも古着から
ブランドのディレクターを務める今、古着を作り手としての目線から見ることも多くなっていったそう。
「刺繍やハンドメイドのものは、当時どのような思いで作られていたんだろう、とその一点一点の背景を思い浮かべます。いろいろな場所に行き、時代を超えて自分の元に巡ってきたことを思うと本当に嬉しいんです。」
今でもまめに古着屋には行かれるんですか?
「行きますね。今やらせてもらっている2つのブランドの商品を考える時や、ショップにも古着をセレクトしているので、買い付けに行く前の参考によく見に行っています。古着をデザインソースに商品を考えるときが一番楽しいです。」
ディレクターを務める『Sheta(シータ)』を始めるにあたって、一番最初にこだわって作られたのは『デニムパンツ』だったそうです。
「刺繍やハンドメイドのものは、当時どのような思いで作られていたんだろう、とその一点一点の背景を思い浮かべます。いろいろな場所に行き、時代を超えて自分の元に巡ってきたことを思うと本当に嬉しいんです。」
今でもまめに古着屋には行かれるんですか?
「行きますね。今やらせてもらっている2つのブランドの商品を考える時や、ショップにも古着をセレクトしているので、買い付けに行く前の参考によく見に行っています。古着をデザインソースに商品を考えるときが一番楽しいです。」
ディレクターを務める『Sheta(シータ)』を始めるにあたって、一番最初にこだわって作られたのは『デニムパンツ』だったそうです。
「やっぱり私の中でデニムがないとスタイリングはできないという思いがあり、絶対デニムは最初に作りたいと考えていました。商品になるまでにたくさん苦戦しましたが、実際に自分でも工場に行ったり、生地を作っているところから見せてもらったりして、改めてやっぱりデニムって面白いなと思いました。」
古着は川島さんのおしゃれの基本。その思いは、自身のブランドでの洋服作りにも繋がっているようです。
古着は川島さんのおしゃれの基本。その思いは、自身のブランドでの洋服作りにも繋がっているようです。
年齢にあったスタイルを楽しみたい
ずっと好きな古着を着ている川島さんですが、最近の洋服選びで気をつけていることがあるそうです。
「30代に入ってからは、綺麗にきちんとして見えるということや、女性らしく見えるということを気にして選ぶようになりました。」
好きなものは変わらなくても、年齢を重ねることは避けられません。そんな変化も受け入れ、おしゃれを楽しんでいるようです。
「TPOも考えて、その時々を楽しめるスタイルをしていきたいです。例えば、首元が綺麗に開いてるシャツだったり、アクセサリーでちょっとだけ女性らしく見せたり…と。」
でも根本的に好きなものは変わらないし、この先もずっとカジュアルスタイルを着続けていくんだと思います。そう最後に答えてくれました。
環境やその時の気分に合わせて、自分にとって一番似合うスタイルを見つけてきた川島さん。川島さんにとっての古着とは、そこで出会っていなかったら見つけることの出来なかった運命みたいなもの。
お話を聞いた帰り道、その足で古着屋を覗きに行きたくなりました。
今後も様々なスタイルを楽しむ川島さんから目が離せませんね。
「30代に入ってからは、綺麗にきちんとして見えるということや、女性らしく見えるということを気にして選ぶようになりました。」
好きなものは変わらなくても、年齢を重ねることは避けられません。そんな変化も受け入れ、おしゃれを楽しんでいるようです。
「TPOも考えて、その時々を楽しめるスタイルをしていきたいです。例えば、首元が綺麗に開いてるシャツだったり、アクセサリーでちょっとだけ女性らしく見せたり…と。」
でも根本的に好きなものは変わらないし、この先もずっとカジュアルスタイルを着続けていくんだと思います。そう最後に答えてくれました。
環境やその時の気分に合わせて、自分にとって一番似合うスタイルを見つけてきた川島さん。川島さんにとっての古着とは、そこで出会っていなかったら見つけることの出来なかった運命みたいなもの。
お話を聞いた帰り道、その足で古着屋を覗きに行きたくなりました。
今後も様々なスタイルを楽しむ川島さんから目が離せませんね。
川島幸恵 kawashima sachie(ファッションディレクター)
古着屋『flower(フラワー)』で9年半プレスとして活躍し、親しみやすい人柄で多くの人から支持される。現在は、アパレルブランド『Sheta(シータ)』『SHENERY(シーナリー)』の2ブランドのディレクターとして活動している。
著書には、「My Real Closet」(宝島社)
著書には、「My Real Closet」(宝島社)
KIARIS vintage&closet(キアリズ)
〒153-0041
東京都目黒区駒場4-1-19
TEL:03-6313-6245