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ミュージシャン、モデル、アクセサリーデザイナーと幅広く才能を発揮しているショコラさん。ベリーショートヘアーで様々な服を着こなす姿は、思わずハッと目が留まる存在感があります。
後編では、ショコラさんのお気に入りブランドやおしゃれのバランス感覚について伺いました。
後編では、ショコラさんのお気に入りブランドやおしゃれのバランス感覚について伺いました。
お気に入りのブランド
TAISHI NOBUKUNI(タイシ ノブクニ)
「お気に入りのブランドもいくつかあって、『TAISHI NOBUKUNI』にはオーダーメイドでスーツやシャツ、このサスペンダーパンツも作ってもらいました。ステージ衣装として作ってもらったんですけど、すごく気に入って普段もよく着ています。リネン素材をリクエストして、タキシードのスーツかサスペンダーのパンツか迷っているという話をしたら、サスペンダー部分を、ジャケットの衿の形にしたらどう?とデザイナーの信國くんが提案してくれました。そのときのライブはデニムのドレスシャツを合わせて出たんですけど、なんにでもあうし、カジュアルにもドレスアップにも合うので本当に気に入っています。」
BEAUTIFUL SHOES(ビューティフルシューズ)
今日お持ちいただいた靴は、「ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)」のもの。
靴のブランドも好きなものが決まっているのでしょうか?
「革靴はほとんどビューティフルシューズばかりです。そもそも、フットザコーチャーというメンズのブランドがはじめたレディースラインがビューティフルシューズ。旦那さんがずっとフットザコーチャーを愛用していて、昔からメンズデザインをレディースサイズで作ってもらっていたくらい好きです。木型がわたしの足に合うようで、履き心地も形もすごくいい。ちょっと細身なんですよ。靴擦れもしたことないです。デザインももちろん気に入って、愛用しています。」
靴のブランドも好きなものが決まっているのでしょうか?
「革靴はほとんどビューティフルシューズばかりです。そもそも、フットザコーチャーというメンズのブランドがはじめたレディースラインがビューティフルシューズ。旦那さんがずっとフットザコーチャーを愛用していて、昔からメンズデザインをレディースサイズで作ってもらっていたくらい好きです。木型がわたしの足に合うようで、履き心地も形もすごくいい。ちょっと細身なんですよ。靴擦れもしたことないです。デザインももちろん気に入って、愛用しています。」
絶妙なバランス
お話を聞いていて、「○○すぎない」という言葉がよく出てきます。
カジュアルすぎないのが大事なポイントなのでしょうか?
カジュアルすぎないのが大事なポイントなのでしょうか?
「動いていて楽なのが好きだけど、ちゃんとしていたい気持ちもあるから、その両方をいつも目指しているところがあるんですよ。ステージ衣装を選ぶときも動きやすくて、移動があるからなるべくシワにならないように、と気をつけています。それでいて、衣装としてスタイリッシュにも成立することを考えています。」
ショコラさんの衣装はマニッシュな雰囲気で、普段着もパンツが多い。それなのに、どことなく女性らしさがあるところが魅力的です。
そんな絶妙なバランスは、意識されているのでしょうか?
「きれいめな要素を入れて、バランスを取っているのかもしれないですね。男装したいわけではないので(笑)ショートヘアだし、フェミニンなブラウスにメンズっぽいオックスフォードシューズを合わせたり、メイクで調整したりして、自然とマニッシュに傾きすぎないようにしているのかも。」
そんな無意識のバランスが、ショコラさんのおしゃれの秘密なのかもしれません。
オーバーオールなどのうっかりすると子どもっぽくなってしまうアイテムも、程よく大人に、かわいらしく着こなしています。
ショコラさんの衣装はマニッシュな雰囲気で、普段着もパンツが多い。それなのに、どことなく女性らしさがあるところが魅力的です。
そんな絶妙なバランスは、意識されているのでしょうか?
「きれいめな要素を入れて、バランスを取っているのかもしれないですね。男装したいわけではないので(笑)ショートヘアだし、フェミニンなブラウスにメンズっぽいオックスフォードシューズを合わせたり、メイクで調整したりして、自然とマニッシュに傾きすぎないようにしているのかも。」
そんな無意識のバランスが、ショコラさんのおしゃれの秘密なのかもしれません。
オーバーオールなどのうっかりすると子どもっぽくなってしまうアイテムも、程よく大人に、かわいらしく着こなしています。
出典:www.instagram.com(@chocolatandakito)
「こういうキャラだしサイズが小さいから子どもっぽく見られないように、“大人だぞ”、というのを主張しようとしているのかもしれないですね。(笑)」
ベリーショートヘア
潔く印象に残るショコラさんのベリーショートヘア。
いつ頃からこのぐらいの長さになったのでしょう?
いつ頃からこのぐらいの長さになったのでしょう?
「中3か高1くらいからショートヘアですね。小さい頃からいつも行っている美容室に双子の妹と行った時です。妹は毛先を揃えたぐらいだけど、わたしはヘアカタログを見てこれがいいんじゃない、と思って切ってみました。」
鏡に映った当時のショコラさんはどれほど鮮烈だったのでしょう。
あまりにもぴったりと似合うからでしょうか、最近は髪型を変えようと思うこともあんまりなく、「伸ばしても中途半端な感じが耐えられなくなって、また切ってしまう」そうです。
そっくりな双子の妹、heaco(ヒーコ)さんはロングやボブなどの色々な髪型をされています。妹さんの姿を見て、この髪型いいな、と思うことはありますか?
「妹を見てかわいいな、とは思います。微妙に頭の形や輪郭が違うからそれぞれ似合う・似合わないがあるので真似することはないですね。この髪型はわたしは似合わないけど、いいな、という発見があります。」
鏡に映った当時のショコラさんはどれほど鮮烈だったのでしょう。
あまりにもぴったりと似合うからでしょうか、最近は髪型を変えようと思うこともあんまりなく、「伸ばしても中途半端な感じが耐えられなくなって、また切ってしまう」そうです。
そっくりな双子の妹、heaco(ヒーコ)さんはロングやボブなどの色々な髪型をされています。妹さんの姿を見て、この髪型いいな、と思うことはありますか?
「妹を見てかわいいな、とは思います。微妙に頭の形や輪郭が違うからそれぞれ似合う・似合わないがあるので真似することはないですね。この髪型はわたしは似合わないけど、いいな、という発見があります。」
ヴィンテージのパールの付け衿
おめかしする日のとっておきアイテムとして持ってきていただいたのは、うっとりするようなパールがびっしりと縫われた付け衿。
「これは、サンフランシスコに遊びにいったときに現地のおしゃれな友達とたまたま入ったヴィンテージショップで見つけて、一目ぼれして買いました。今では場所も名前も思い出せないような小さなお店に売っていたんですよ。本当に大事だから、ここぞ、というときだけ着けています。」
買ったときの思い出も含めて、まさに“とっておきのアイテム”なのですね。
「真っ白い無地のTシャツにこれをつけたり、そんなおしゃれがしたくて。ライブ衣装にもよく取り入れています。真っ黒の無地のセーターに1個つけてみたりとか、そういう感じが好きなんです。ライブ以外だとちょっと高級な食事の時や、友達の結婚パーティーとか、本当にここぞ、というときのおめかしでつけています。」
「これは、サンフランシスコに遊びにいったときに現地のおしゃれな友達とたまたま入ったヴィンテージショップで見つけて、一目ぼれして買いました。今では場所も名前も思い出せないような小さなお店に売っていたんですよ。本当に大事だから、ここぞ、というときだけ着けています。」
買ったときの思い出も含めて、まさに“とっておきのアイテム”なのですね。
「真っ白い無地のTシャツにこれをつけたり、そんなおしゃれがしたくて。ライブ衣装にもよく取り入れています。真っ黒の無地のセーターに1個つけてみたりとか、そういう感じが好きなんです。ライブ以外だとちょっと高級な食事の時や、友達の結婚パーティーとか、本当にここぞ、というときのおめかしでつけています。」
アクセサリーブランド「Corchea(コルチェア)」
ショコラさんはハンドメイド・ジュエリーブランド『Corchea(コルチェア)』を手掛けています。
世界中から集めたヴィンテージ・ボタンやオリジナルパーツを使った個性的なブランドを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「ライブの会場で売るグッズとして作ろうと思ったのが始まりです。幸運にもアクセサリーブランドをやっている友達がいたので、その人に色々聞きながらやってみよう!と始めました。」
ご自身でも普段から何か1つは着けていて、着けていないと落ち着かないというアクセサリー。
気軽に始めたアクセサリー作りに転機が訪れます。
「しばらくはツアーグッズの延長の感覚でいたのだけど、2008年くらいにファッションブランドをやっている友達に誘われて展示会をやることになり、その時に初めてブランドとして自覚を持ちました。展示会でプロの方に見てもらう、という機会をきっかけに意識が変わりましたね。」
その後は旦那さんとのユニット「Chocolat & Akito」のツアーで行く、日本各地のセレクトショップやギャラリーのあるカフェで展示販売をする今のスタイルに落ち着いたそうです。
世界中から集めたヴィンテージ・ボタンやオリジナルパーツを使った個性的なブランドを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「ライブの会場で売るグッズとして作ろうと思ったのが始まりです。幸運にもアクセサリーブランドをやっている友達がいたので、その人に色々聞きながらやってみよう!と始めました。」
ご自身でも普段から何か1つは着けていて、着けていないと落ち着かないというアクセサリー。
気軽に始めたアクセサリー作りに転機が訪れます。
「しばらくはツアーグッズの延長の感覚でいたのだけど、2008年くらいにファッションブランドをやっている友達に誘われて展示会をやることになり、その時に初めてブランドとして自覚を持ちました。展示会でプロの方に見てもらう、という機会をきっかけに意識が変わりましたね。」
その後は旦那さんとのユニット「Chocolat & Akito」のツアーで行く、日本各地のセレクトショップやギャラリーのあるカフェで展示販売をする今のスタイルに落ち着いたそうです。
大ぶりのアクセサリーをつけるときのこと
「ショートヘアーで耳が出ているから、イヤリングでバランスを取っているところもあると思います。昔は両耳に別々のイヤリングをつけて、ネックレスをして帽子をかぶったりしていましたが、最近は1つだけ片耳につけるという感じです。ミニマム化していて、つけるとしてもイヤリング1個と帽子だけ。作るものもだんだんシンプルになってきました。」
昨年の春に出産されたショコラさん。
それは、お子さんが生まれたことに関係しているのでしょうか?
「子どもを抱っこするときなどに気になる、ということもありますが出産前からその流れはありました。自然に生活にも馴染む、いい感じのスタイルに落ち着いたと思っています。」
今日つけているのは、六角形が潔いイヤリング。シンプルながら、どことなくあたたかみが感じられます。
「今つけているものは、札幌で知り合った家具を作っている友達にカットしてもらった木材を、自分の感覚に合う色を絵の具で作って塗ったもの。大量生産は出来ないけど、世界でひとつだけの色を作って塗るのが楽しいんです。」
昨年の春に出産されたショコラさん。
それは、お子さんが生まれたことに関係しているのでしょうか?
「子どもを抱っこするときなどに気になる、ということもありますが出産前からその流れはありました。自然に生活にも馴染む、いい感じのスタイルに落ち着いたと思っています。」
今日つけているのは、六角形が潔いイヤリング。シンプルながら、どことなくあたたかみが感じられます。
「今つけているものは、札幌で知り合った家具を作っている友達にカットしてもらった木材を、自分の感覚に合う色を絵の具で作って塗ったもの。大量生産は出来ないけど、世界でひとつだけの色を作って塗るのが楽しいんです。」
やっぱり色が好き
パーツのヴィンテージボタン
パーツのヴィンテージボタンについては、こだわりがあるようです。
「わたしが好きで集めているのがベークライトという1920年代~50年代に作られていた素材のもので、希少なので集めるのが本当に大変。世界中にコレクターがいて、海外オークションに出品されているものを落札して手に入れています。軽量だけどプラスチックとは全然ちがう、深い色や風合いが好きなんです。」
ショコラさんのアクセサリーデザインで、「色」はとても重要なポイント。
高級感があって安っぽくなく、「大人の洋服に合わせやすい」色合いも多いというベークライトがイメージにぴったりだそうです。
「わたしが好きで集めているのがベークライトという1920年代~50年代に作られていた素材のもので、希少なので集めるのが本当に大変。世界中にコレクターがいて、海外オークションに出品されているものを落札して手に入れています。軽量だけどプラスチックとは全然ちがう、深い色や風合いが好きなんです。」
ショコラさんのアクセサリーデザインで、「色」はとても重要なポイント。
高級感があって安っぽくなく、「大人の洋服に合わせやすい」色合いも多いというベークライトがイメージにぴったりだそうです。
「Chocolat & Akito」のライブの衣装でも、旦那さんとのバランスを意識されているそう。
マニッシュ+フェミニンなテイストのバランスに加えて、やはり大事にしているのは“色”でした。
「衣装はモノトーンが多いですね。わたしのベースにモノトーンがあるからか、多くなっちゃうんですね。」
モノトーンがベースにあるというのが色が好きという話とつながるような気がします。
「モノトーンがベースにあるからこそ、アクセサリーは色で遊ぶ。ジャラジャラつけていたときも、服はシンプルで、アクセサリーで遊んでいました。その感覚は今も変わってないですね。」
古いものと新しいもの、フェミニンとマニッシュ、モノトーンとカラフル。相反するものを自分らしくミックスして着こなす。
そんな感覚がショコラさんのおしゃれを作っているのですね。
(取材・文/金美里)
マニッシュ+フェミニンなテイストのバランスに加えて、やはり大事にしているのは“色”でした。
「衣装はモノトーンが多いですね。わたしのベースにモノトーンがあるからか、多くなっちゃうんですね。」
モノトーンがベースにあるというのが色が好きという話とつながるような気がします。
「モノトーンがベースにあるからこそ、アクセサリーは色で遊ぶ。ジャラジャラつけていたときも、服はシンプルで、アクセサリーで遊んでいました。その感覚は今も変わってないですね。」
古いものと新しいもの、フェミニンとマニッシュ、モノトーンとカラフル。相反するものを自分らしくミックスして着こなす。
そんな感覚がショコラさんのおしゃれを作っているのですね。
(取材・文/金美里)
ショコラ(アーティスト)
幼少期よりモデルとして活躍し、97年に歌手としてデビュー。
2005年、パートナーである片寄明人(Great3)とのユニット「Chocolat & Akito(ショコラ&アキト)」を結成し、音楽活動を行う。
アクセサリーブランド「Corchea(コルチェア)」のデザイナーとしても活躍。ヴィンテージボタンやオリジナルパーツを組み合わせた独自のアクセサリーは、展示販売の初日に完売してしまう程の人気を博している。
2005年、パートナーである片寄明人(Great3)とのユニット「Chocolat & Akito(ショコラ&アキト)」を結成し、音楽活動を行う。
アクセサリーブランド「Corchea(コルチェア)」のデザイナーとしても活躍。ヴィンテージボタンやオリジナルパーツを組み合わせた独自のアクセサリーは、展示販売の初日に完売してしまう程の人気を博している。
ショコラさんのInstagramアカウント