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モデル・女優・写真家として、多方面で活躍をされているKIKIさん。忙しい毎日の中でも自然に触れることを大切にし、暮らしを楽しんでいる姿が印象的です。
この日のKIKIさんは、柔らかなニットにヴィンテージスカーフを首からラフに下げたスタイル。シンプルな中に、大人の上品さも感じられるコーディネートでした。
後編では、定番コーディネートや、譲り受けたアイテムについてお話をしていただきます。
この日のKIKIさんは、柔らかなニットにヴィンテージスカーフを首からラフに下げたスタイル。シンプルな中に、大人の上品さも感じられるコーディネートでした。
後編では、定番コーディネートや、譲り受けたアイテムについてお話をしていただきます。
私の“定番”コーディネート
上のコーディネートに合わせたのは、『Eatable of Many Orders(エタブル オブ メニー オーダーズ)』のロングコート。フロント部分の円形の切り替えや襟がアシンメトリーになったデザインが特徴的。その時々の気分でアレンジした着方を楽しめるのも嬉しいところ。
定番色の紺のタイツと合わせた『Maison Margiela(メゾン マルジェラ)』のワンピース。シンプルなデザインではありますが、素材の良さや鮮やかなからし色が目を引きます。譲り受けたバッグと、お母様とシェアして使っている『PRADA(プラダ)』のドレスシューズを合わせて、モードな中にもレトロな雰囲気を感じられるスタイル。
季節の色を楽しむ
山に関する本を出していたり、普段から登山や自然に触れる機会が多いKIKIさん。
これからのシーズンはどんなアウトドアスタイルを楽しむのでしょうか。
「冬になるので、雪景色や緑の葉が落ちた森の中に映える、北欧に合いそうな色のアイテムを持ってきました。」
これからのシーズンはどんなアウトドアスタイルを楽しむのでしょうか。
「冬になるので、雪景色や緑の葉が落ちた森の中に映える、北欧に合いそうな色のアイテムを持ってきました。」
KIKIさんが特に気に入っているのは色合わせ。淡く優しい色合いが素敵です。
「季節で選ぶ色を変えたりしています。
例えば、秋の紅葉が綺麗な時期だと、ベージュやカーキのパンツにトーンが落ち着いた紫のフリースを合わせたり。(紅葉の中でもきれいかな?)と思う色を意識して選びます。」
最近お気に入りのアウトドアブランドからも色のこだわりを感じることができました。
「今特に気に入っているのはスウェーデンの、『Houdini(フーディニ)』というブランドです。色がとてもきれいで、北欧の山に合う色使いをしています。色に関しては、他のブランドでも言えて、例えばアメリカのブランドはアメリカの山に合う色をしていて、雪と緑をイメージしているウェアが多かったりします。」
季節や自然の色をとても大切にしているKIKIさん。
それはアウトドアに限らず、シーズンやイベントごとに合わせて色合わせを楽しんでいるようでした。
「季節で選ぶ色を変えたりしています。
例えば、秋の紅葉が綺麗な時期だと、ベージュやカーキのパンツにトーンが落ち着いた紫のフリースを合わせたり。(紅葉の中でもきれいかな?)と思う色を意識して選びます。」
最近お気に入りのアウトドアブランドからも色のこだわりを感じることができました。
「今特に気に入っているのはスウェーデンの、『Houdini(フーディニ)』というブランドです。色がとてもきれいで、北欧の山に合う色使いをしています。色に関しては、他のブランドでも言えて、例えばアメリカのブランドはアメリカの山に合う色をしていて、雪と緑をイメージしているウェアが多かったりします。」
季節や自然の色をとても大切にしているKIKIさん。
それはアウトドアに限らず、シーズンやイベントごとに合わせて色合わせを楽しんでいるようでした。
思い出も一緒に受け継いでいきたい
お母様やお婆様から様々なアイテムを譲り受けることがあるというKIKIさん。
どんなものが多いのでしょう。
どんなものが多いのでしょう。
「なんでもあります。服もありますし、祖母と母と私は足のサイズが同じだったので、靴も一時期よく貰っていました。ワードローブと合わせるときは、 “これは譲り受けたものだから”とか特にそういう意識はしていませんが、アイテムの扱い方や使用した後のケアには気を付けてきました。
どのアイテムを見ても母や祖母が大切にしてきたことが分かるので、私も自然な流れで大切に使っていきたいと思うようになりました。」
譲り受けることは信頼関係があってこそのこと。
お母様もKIKIさんが大事に使ってくれることが分かっているからこそ、受け継ごうと思われるのですね。
また、そんなおしゃれについて話をしている時間は、きっと2人にとってかけがえのない時間なのかもしれません。
どのアイテムを見ても母や祖母が大切にしてきたことが分かるので、私も自然な流れで大切に使っていきたいと思うようになりました。」
譲り受けることは信頼関係があってこそのこと。
お母様もKIKIさんが大事に使ってくれることが分かっているからこそ、受け継ごうと思われるのですね。
また、そんなおしゃれについて話をしている時間は、きっと2人にとってかけがえのない時間なのかもしれません。
日頃のケアで、長く大切に使い続ける
譲り受けた物を長く使い続けるために“大事な習慣”がありました。
「服も靴も鞄も〈毎日同じ物を身につけない〉という事が母からの教えでありました。
幼い頃、お気に入りだったデニムを毎日穿いていると〈膝が出るからやめなさい〉と注意を受けたり、靴も私が同じ物を履き続けないように母が選んでくれていました。」
お気に入りだとどうしても着用回数が多くなってしまいがち。やはり適度に休ませてあげる事が大切なんだそう。
「休ませてあげることはすごく大切なこと。他にも、着た後はすぐにしまわないで風通しのいいところに広げてあげたり、一度着たらちょっと寝かせたり、靴も半日でもいいので通気の良いところに置いてからしまうようにしています。
私の性格的に、こだわって革にクリームを塗り込んだりとかはあまりできないのですが、物は長く使っていてもそんなに傷まないです。母に教え込まれた使った後の当たり前の習慣があるおかげです。」
幼い頃、お気に入りだったデニムを毎日穿いていると〈膝が出るからやめなさい〉と注意を受けたり、靴も私が同じ物を履き続けないように母が選んでくれていました。」
お気に入りだとどうしても着用回数が多くなってしまいがち。やはり適度に休ませてあげる事が大切なんだそう。
「休ませてあげることはすごく大切なこと。他にも、着た後はすぐにしまわないで風通しのいいところに広げてあげたり、一度着たらちょっと寝かせたり、靴も半日でもいいので通気の良いところに置いてからしまうようにしています。
私の性格的に、こだわって革にクリームを塗り込んだりとかはあまりできないのですが、物は長く使っていてもそんなに傷まないです。母に教え込まれた使った後の当たり前の習慣があるおかげです。」
お母様から譲り受けたという『GUCCI(グッチ)』のショルダーバッグ。当時付属されていたコットンの袋に入れてお持ちいただきました。
状態がとても良く、丁寧に大事に使ってきたことが分かります。
譲り受けた物も自分で買ったものも、お気に入りは変わりなく大事に長く使い続けていきたい。
大切なものだからこそ日常で使ってあげて、難しいことはしなくとも幼い頃に教えられた“大事な習慣”が生きているのですね。
大切なものだからこそ日常で使ってあげて、難しいことはしなくとも幼い頃に教えられた“大事な習慣”が生きているのですね。
汚れないように暮らすコツ
“大事な習慣”は、ファッションだけでなく日々の暮らしの中にもありました。
「日常生活で、片付けるときに苦にならない一連の流れみたいなものがあります。気づいた時にちょっと拭いたり、すぐ出し入れができるように靴の箱に写真を貼り目印をつけたり。それも実家から受け継いだ“汚れないように暮らすコツ”です。」
自分のスタイルにあった片付け方や、苦しくならない程度の整頓術。
ファッションに限らず、何気ない暮らしの中でも“大事な習慣”はきちんと受け継がれていました。
一言一言丁寧にお話をしてくれたKIKIさん。
好きなものやスタイルは変わっても、季節の色を感じたり、物を大切に思う気持ちはずっと変わらずに続いていくのでしょう。
インタビューが終わった後も、愛用しているスーツケースの話や、アウトドアブランドのことを他にもたくさん話してくれました。いいものをたくさんの人に伝えていきたいという思いも、KIKIさんの大事な習慣になっているのかもしれませんね。
自分のスタイルにあった片付け方や、苦しくならない程度の整頓術。
ファッションに限らず、何気ない暮らしの中でも“大事な習慣”はきちんと受け継がれていました。
一言一言丁寧にお話をしてくれたKIKIさん。
好きなものやスタイルは変わっても、季節の色を感じたり、物を大切に思う気持ちはずっと変わらずに続いていくのでしょう。
インタビューが終わった後も、愛用しているスーツケースの話や、アウトドアブランドのことを他にもたくさん話してくれました。いいものをたくさんの人に伝えていきたいという思いも、KIKIさんの大事な習慣になっているのかもしれませんね。
KIKI(モデル・女優)
東京生まれ。
武蔵野美術大学建築学科卒業後、モデル・女優・写真家として多方面で活躍。
自然や山をこよなく愛す。
著書には、「KIKI LOVE FASHION」(宝島社)「山スタイル手帖 KIKI」(講談社)他
武蔵野美術大学建築学科卒業後、モデル・女優・写真家として多方面で活躍。
自然や山をこよなく愛す。
著書には、「KIKI LOVE FASHION」(宝島社)「山スタイル手帖 KIKI」(講談社)他
全身を淡いベージュで統一をしたコーディネート。首からさらりとかけたスカーフのイエローが締め色になっています。
パンツは『Eatable of Many Orders(エタブル オブ メニー オーダーズ)』のもの。サイドに大きなタックが入ったデザインになっていて、動くたびに綺麗なシルエットを演出。
また、足元は『NIKE(ナイキ)』のカスタマイズが出来る“NIKEiD”。年に一足は作っているそうで、左足にKIKI、右足に作った年の2015と入っていました。