モヤモヤとした気持ち、ずっと持っていていいもの?
言語化するためのステップ
1.インプットする
「言語化」とは、自分の頭で考えていること、心で感じていることを言葉にする、と定義付けられます。適切で細やかに言語化するためには、まず「インプット」が重要になります。インプットとは、読書や人との会話、見聞きしたもの、経験などから情報を得ることを指します。様々な経験によって得た情報が、言語化する際の辞書のような役割を果たします。
2.自分自身で思考する
次のステップは、自分自身で考えること。人との会話や経験、読書などから得た情報を元に「自分はどのように感じたか」を考えます。思いや考えていることをうまく言葉にできない…という方は、このステップで立ち止まっていることが多いそうです。情報や経験から感じたことを噛み砕き、自分の考えに持っていく。この練習をしてみましょう。
3.言葉にしてアウトプットする
自分の考えていることが理解できたら、次はいよいよ「アウトプット」です。声に出して話す、文章にしてみる、人に説明してみるなど、言葉に出してみる、という最終ステップです。じっくりと言葉を選びながらアウトプットすることによって、「自分はこう考えているんだ」と自分に言い聞かせ、自信につながっていったり、自分の考えに確信を持てるようになっていきます。
的確に言語化ができるようになると、心や頭の中のモヤモヤが次第にすっきりと晴れていきそうですね!
言語化する癖を身に着けるメソッド
言語化するための、具体的な3ステップが分かりました。インプット、思考、アウトプット!と意識をするとちょっぴり難しそうに思えますが、日常的にこの3ステップを取り入れる方法はたくさんあります。キナリノ読者さんにおすすめのメソッドをご紹介していきます。
本を読む機会を増やす
インプットのステップでも例に挙げた方法、読書。本を読むことは、知識を増やすだけではなく、考え方や価値観を深く、広くするきっかけにもなり得ます。ライフスタイル、自己啓発、ビジネス、ステップアップなど、自分が深く興味を持つことができそうなジャンルの本を選んで、じっくりと読んでみてはいかがでしょう。
「今、自分が考えていること」を書き出してみる
思考とアウトプットのステップで有効な方法がこちらです。自分が今考えていることや、悩んでいること、決めかねていること、はっきりさせたいと思っていることなどをノートや紙に書き出してみましょう。マインドマップを作成するように、テーマからどんどんと広げて書いていくと、頭や心の中にとどめていることを言語化することができますよ。
自分自身の振り返りノートを作る
日々の積み重ねや達成感を実感することで、ストレスが軽減されるという方にはこちらの方法がおすすめです。今日1日や、1週間、1ヶ月、1年などの期間を決めて、自分自身の振り返りをしてみましょう。「今日はこうだった」と振り返ると同時に、「明日はこうしたい」など、未来につなげる目標も一緒に書き出すことで、頭の中がよりすっきりと整理できそうです。お仕事や勉強の振り返り、家事やお料理、趣味の振り返りなど、様々な場面で応用することができる言語化の方法です。
日記をつける
手帳やノートを開く暇がないほど忙しい方や、面倒くさくなって続けられる自信がない…という方には、スマホアプリの活用がおすすめです。メモアプリなどを使って簡単に日記をつけると手軽ですし、日記専用のアプリを使うのもいいですね。飽きずに気持ちよく続けられる、日記アプリを探してみましょう。
映画や音楽、本の感想をまとめてみる
こちらも、言語化のための3ステップを練習できる有効な方法です。映画や音楽、本という媒体から得た情報を、自分自身で噛み砕いて考え、解釈し、感想をまとめてみる、という練習方法です。難しく考えすぎずに、レビューを書くような気持ちで実践してみるといいですね。
「素敵だな」と感じたことをメモしておく
「日記をつける」メソッドの中でも少し触れましたが、自分が嬉しくなれるものを書き留めることもおすすめの方法です。「素敵だな」と感じた言葉や、人からしてもらったこと、映画やアートなど、なんでも構いません。あなたの「素敵」ポイントを言語化して書き留めてみましょう。素敵だと感じるポイントを言語化することで得られるメリットは、自分自身も自然に「素敵」な言葉を出せるようになることです。改めて意識して書き出してみると、「自分はこういうことを素敵だと感じているんだ」と、気付き直せることがあるかもしれません。
SNSやブログで発信する
現代、多くの人々が利用するSNSやブログ。気をつけて利用しなければいけない点もありますが、手軽に言語化の練習をできるツールでもあります。写真とともにその日の出来事を綴ってみたり、訪れたお店やスポットの感想をまとめてみたり。日常的に、自然にインプットされたことを、手軽に言語化することができます。
人に話してみる、説明をしてみる
論理的に言語化をするための練習方法としては、人に話したり、説明をすることがおすすめです。論理立てて自分自身の意見や考えを話すことは、日常生活はもちろん、ビジネスシーンでも役に立つメソッドです。商品やサービスの内容を分かりやすく、的確にお客様に伝えられる力を鍛えることにも繋げることができそうです。
あなたも「言語化」習慣、始めてみませんか
日常的に取り入れやすい「言語化」の練習方法を実践して、頭や心の中にあるモヤモヤをすっきりとさせてみませんか?
「言語化」と聞くと、なんだか難しそうなイメージかもしれませんが、日常的に人と会話をしたり、メールや手紙などの文章でやりとりをすることも「言語化」の一つです。それでは、ストレスをなるべく減らすための「言語化」をするためにはどんなことを意識すれば良いのでしょうか。