今回ご紹介するのは、そんな既存の書き方にとらわれない、もっと自由で、毎日を楽しく充実したものにする「日記」です。自分の望む未来をプロデュースしたり、小さな幸せにも気付けるようになったり。当たり前の毎日がキラキラと輝き始めることに驚くはずです。
まずはカンタンな「4行日記」から
日記をつける習慣がないと、何を書けばいいか迷うもの。まずはカンタンな「4行日記」を始めてみてはいかがでしょう。次の4つの質問に答えるだけでOKです。
①今日あった出来事でどんなことに心が動いた?
②そこで発見したことやひらめいたことは?
③そこから学んだことや気づいたことは何?
④これからどうする?何をどうしたい?
望む未来を手に入れる「未来日記」
日記に書く内容は“過去の出来事”だけではありません。「未来日記」では、良いイメージの“未来”を書きます。自分が望む未来をあらかじめイメージしておくことで、それを実現するための選択や行動が自然とできるようになるのです。
憂鬱な気持ちで次の日を迎えるのと、前向きな気持ちで一日をスタートするのと、あなたはどちらを選びますか?
「未来日記」の書き方
次の日の自分をリアルにイメージしながら、次の質問に答えます。
①どんな出来事がありますか? 誰とどこで会うでしょうか。何かをやりとげていますか?
②やろうと思っていることは何ですか? どんな達成感を味わっているでしょうか。
③明日は誰のどんなことに感謝していますか?
幸せ体質になる「感謝日記」
ある出来事に対して、「勉強になった」「いい経験になった」ととらえるのと、「なんでこんな目に」「最悪な日だ」ととらえるのと、どちらが幸福感を高めると思いますか。「感謝日記」は、何気ない日常の中で“感謝できること”を見出す日記です。
どんな出来事も無意味ではありません。そこから何かを学び、見出し、感謝できるようになると、身近にちりばめられた“小さな幸せ”を感じられるようになります。
「感謝日記」の書き方
どんなささいなことでもOKです。感謝のアンテナを張って、今日一日の出来事に思いを巡らせてみましょう。
①今日感謝できたことは何ですか?どんな出来事があったでしょうか。
②そのことに対する、心から湧き出る感謝の気持ちを表現します。
一日を気持ちよくスタートする「モーニングページ」
朝目覚めた瞬間から、わたしたちの頭の中では目まぐるしい思考が始まります。あれをしなきゃ、これを忘れないように、あとそれから……というように。「モーニングページ」は、このような思考を頭の外に出し、一日を気持ちよくスタートさせる日記です。
さまざまな思考の無限ループを断ち切ることで、するべきことが明確になったり、“今ここ”に集中できたりと、書き終わるころには心がスッキリと軽くなっているはず。
「モーニングページ」の書き方
「モーニングページ」はその名の通り、毎朝書くことで効果が得られます。書くボリュームは多い日があってもいいですし、少ない日があってもOK。続けることが大切です。
①TO DOや大事なこと、心配事や気がかりなことは何でしょうか?人間関係や仕事、家事、体調のことなど、頭に浮かぶことをすべて書き出します。
②書き出した中から、優先順位の高いものをピックアップし、あとは消化していくだけです。
モヤモヤはサクッと解消「問題解決メモ」
ちょっとした困りごとや小さな悩み、少し手間のかかることなど、つい後回しにしてしまうことってありますよね。放っておくとモヤモヤは大きくなっていくばかりで、重荷に感じることも。
こんな後回しにしがちなことは、「問題解決メモ」でサクッと解決してしまいましょう。ストレスを感じていること、失敗しがちなこと、迷いを振り切りたいことなどにも応用できます。
「問題解決メモ」の書き方
時間やエネルギーは有限です。本当にやりたいことに集中するためにも、問題や課題は早めに解決するのが、充実した毎日を送る要となります。
①あなたが解決したいモヤモヤは何ですか? ページの上部に「○○を××するには?」というように、テーマを書きます。
②ページを縦に2分割し、左側には思いつく限りの“対策”を、右側には“そのために今すぐできること”を書き出します。あとは、できることをクリアにしていくだけです。
自分を褒めたくなる「できたこと日記」
一日の終わりに「今日は何もできなかった」「ダメな一日だった」と後悔したり落ち込んだりしていませんか。そんなときは、「できたこと日記」がおすすめです。何もなかったような一日でも、“できたこと”は探せば意外とあるもの。
日記に書き出すことで自己肯定感が高まり、「今日もよく頑張った」「悪くない一日だった」と一日を締めくくることができるのです。
「できたこと日記」の書き方
どんなに小さなことでもOKです。できたことを探し出し、言語化することに意義があります。
①今日一日の中で、うまくいったこと、克服できたこと、苦手意識がなくなったことなど、できたことを探して書き出します。
②それはなぜ“できた”のでしょうか? 何をどのようにしたらうまくいったのか、そこから得た学びや気づきは何かを記録することで、他の“できないこと”にも活かすことができます。
何でもない毎日が輝きだす!
その日あった出来事をただ書くだけの日記ではなく、何でもない毎日が輝きだす「日記」の書き方をご紹介しました。日々の出来事から得られる学びや気づき。それらの小さな積み重ねが、やがてあなただけの「宝物」へと変わっていきます。
買ったまま使っていない手帳やノートをそばに置き、ポジティブで前向きな「日記」を書いてみませんか?
毎日の出来事や思ったことを綴る「日記」。嬉しいことも、辛いことも、全部受け止めてくれる頼もしい存在ですよね。後々の振り返りにも役立ちますし、自分自身の成長を見ることもできるのが「日記」のいいところ。